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更新日:2008年7月17日

神話と自然と笑顔あふれる島へようこそ!~南あわじ市~

 訪れるたびに新しい発見を楽しむことができる淡路島。灘沖に浮かぶ小さな離島・沼島(ぬしま)に注目するきっかけとなったのは、今年3月に行われた観光ボランティアガイド発表会で出会った沼島のボランティアガイドグループ「ぬぼこの会」の皆さんによる島への愛情あふれる発表でした。島のキーワードは“神話”と“バエ”と“宝石の島”。これらのキーワードのなぞを解き明かすべく沼島の旅へ出発です。魅力いっぱいの沼島を笑顔いっぱいで伝えるガイドの皆さんの活動や地元パワーで淡路島全体を屋根のない博物館にしよう!というプロジェクトをご紹介します。

豊かな食と神話のふるさと~南あわじ市

うずしおと大鳴門橋

 兵庫県の最南端に位置する南あわじ市は、播磨灘、鳴門海峡などの海に囲まれ、中央に広がる肥沃(ひよく)な三原平野を有する自然あふれるまちです。これら自然の恵みは、甘さと柔らかさが抜群の淡路産タマネギや一本釣りのアジなど多くの特産品をもたらし、古くからこの地域は関西の食どころとしての役割を果たしてきました。恵まれた地理条件と気候条件により、同じ土地で年3回農作物を栽培する三毛作が営まれていることも特徴です。また、四国と淡路島を結ぶ「大鳴門橋」付近での潮の干満が生み出す“うず潮”や、環境庁によって「日本の快水浴場百選」特選に選定された白砂青松が美しい慶野松原など、県内外から多くの観光客が訪れる名勝の数々は人々を引きつけてやみません。

 そして、南あわじ市には古事記や日本書紀に登場する「国生み神話」の中で、イザナギ・イザナミの二神が最初に降り立ったとされる「おのころ島」と伝わる場所が3カ所あります。おのころ島神社、輸鶴羽山(ゆづるはさん)、そして沼島。弥生時代に淡路島に到来したとされる海人族(あまぞく)の間でこれらの場所は信仰の対象となり、南あわじ市に独自の文化を残しています。

“宝石の島”で笑顔のおもてなし

梶原五輪塔をガイド中の魚谷さん

 今回の旅の始まりは、南あわじ市の南東部にある小さな港・土生(はぶ)港。ここから約10分の船旅で、淡路島の離島である沼島へ到着です。紀伊水道に面した沼島は、人口約600人、一周約10キロメートルという小さな島。淡路島本島とは全く性質の違う結晶片岩(変成岩の一種)で出来ており、地質学的に貴重な奇岩や岩礁が島を取り囲んでいます。ハモの産地として有名で、この時期は多くの方が夏の味覚を楽しみにやってきますが、魅力はハモだけにとどまりません!「国生み神話の島」の有力候補であるため、伝説や言い伝えが島内随所に残ります。取材当日はあいにく霞がかったお天気でしたが、こんもりと緑に包まれた島が、もやの中から少しずつ姿を現す様子は、さながら神話の世界へ入り込んでいくようでなんとも神秘的でした。


 「地質学の先生いわく『沼島には珍しい岩石がたくさんあって、地質学的にはまさに宝石のような島です。』皆さんは今“宝石の島”にいらしてるんですよ」思わずクスッとしてしまうユーモアを交えたガイドは、地元ボランティアガイド「ぬぼこの会」の皆さんによるもの。今回の沼島訪問の一番の楽しみです。たくさんの見どころのうち、沼島のシンボル的存在の“上立神岩(かみたてがみいわ)”や鎌倉時代の武将・梶原景時の墓と伝えられる梶原五輪塔などを巡りました。公民館で行われている郷土史研究グループの有志で結成されたというだけあって、それぞれの史跡にまつわる歴史などを伺いながら島を巡るとまた違った驚きや感動があります。たとえば“井戸”。島内には八角形をした井戸がありますが、沼島では“川”と呼ぶとのこと。「小学生に案内するときは“昔はどうやって井戸そうじをしたと思う?”などクイズをまじえながら案内するんですよ」と話すのは、笑顔がすてきな76歳の現役ガイド・島津晶子さん。答えられない質問を受けたときは、島の長老に聞いたりインターネットで調べたりと向上心を忘れません。毎月1回程度、会のミーティングを行って情報共有や勉強に充てているそうです。


 郷土史を勉強していた皆さんがガイドを始めるきっかけとなったのは、「ぬぼこの会」事務局の魚谷佳代子さんの「一方的に講義を聞くだけではなく、何か形に残せるようなことができないだろうか」という郷土史勉強会での提案から。沼島の資料やガイドマップを作製し、地元の公民館の文化祭で発表したことで“ボランティアガイド”の話につながっていきました。今では月に15日も案内することがあるほどの人気です。それほどの情熱がどこから来るのか感心する私に「お客さんが島を離れる時に“ありがとうございました”と言って握手をしてくれる、それがやっぱりうれしくて」とガイドの松本千栄さん。団体で来られた方が個人で再び島を訪問することも多いそうで、沼島への渡航者も増えつつあるとうれしそうに教えてくれました。そんな元気いっぱいの「ぬぼこの会」の皆さんにとっての“おもてなし”は「親切に、丁寧に、どなたにでも心をこめて」。沼島の持つ神秘的な自然のパワーと皆さんのすてきなおもてなしでこれからも沼島ファンが増えていくに違いありません。


☆沼島へのアクセス☆

車:洲本ICより阿万経由で土生港まで約40分、西淡三原ICより阿万経由で土生港まで約30分

→土生港から沼島汽船で約10分(洲本港からも連絡船有り・約52分)

*     沼島汽船発着時刻表 詳しくはこちらまで(南あわじ市HP)

http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/index/page/c26fbd2c2f111fd3e2b15cf0dc8c98de/(外部サイトへリンク)


☆沼島・ガイドの予約☆

ぬぼこの会事務局 0799-57-0022

淡路島をまるごと博物館に!

モニターツアー:イザナミに扮したガイド

 取材などで訪れるたびに、新鮮な発見と感動を感じられる淡路島。可憐な花々に心踊る春の夢舞台、アカテガニの大群とハマボウの群生がまるで別世界のような成ヶ島、そして自然あふれる神秘的な今回の沼島。これらの一つ一つが淡路の大切な宝です。そんな地域の宝がつまった淡路島を、まるごと屋根のない博物館にしようというプロジェクトが「淡路島まるごとミュージアム」構想です。「たとえば、五色の“夕日が丘公園”。夕日と五色浜を見渡すことができて本当に絶景ですよ」と目を細めるのは、淡路県民局の野村明参事。「日常生活に溶け込みすぎて“お宝”と気づきにくい地元の人にこそ、地域の魅力を再認識してほしい」との思いがあります。


 地域ビジョンのシンボルプロジェクトとして構想が生まれて3年目。現在、地元の一人一人の思いがつまった“お宝”が少しずつ集まり始めています。平成20年7月現在、淡路県民局のHPに紹介されているお宝は、おばあちゃんから語り継いだ巨石の伝説から“ちょぼ汁”などの郷土料理まで343件。まず目指すのは“淡路島の中でお宝を共有すること”と野村参事は言います。その魅力を島内外に発信していく淡路の人たちが増えることが最終目標です。


 今年1月には淡路島の住民を対象としたモニターバスツアーを開催。“淡路の宝を巡る”と銘打ったツアーだけに、伊弉諾(イザナギ)神宮参拝や淡路人形浄瑠璃鑑賞などプログラムの多彩さはもちろん、ガイドさんはイザナギ、イザナミの衣装に身を包み、昼食には鹿肉を使った「古代鍋」や古代の美容食「蘇(そ)」のオリジナルメニューを提供するなど、徹底したこだわりぶり!参加者には大好評だったそうで“これからは淡路島の魅力を島外の人たちに伝えたい”“名刺に淡路の名所を印刷する”など、掘り起こされた地域の宝を発信していきたいという声が多く寄せられました。また6月には、島外の人を対象にしたモニターツアーを実施。他にも、未来を担う子どもたちに淡路島の魅力を理解してもらうため、淡路の地域資源“宝”についてまとめた冊子「淡路島まるごとミュージアム」を全小中学生に配布しています。今後、淡路島からどんなお宝情報が発信されるのか、楽しみにしていたいと思います。


☆「アナタの宝」募集しています!☆

 まるごとミュージアムに欠かせないのは「人のおもいがこもった“宝”」です。あなたの宝は、地域や淡路島全体の宝になる可能性を秘めている物です。ぜひ「宝の概要およびその理由」「写真」「地図」などを添付の上、下記あて先まで郵便(封書・はがき)、FAX、Eメールでお知らせください。

(ご応募いただいた写真等はお返しできませんので、ご了承願います)

 *詳しくは淡路県民局のHPまで→  http://web.pref.hyogo.lg.jp/aw01/aw01_1_000000061.html

 

[送付先]

〒656-0021 洲本市塩屋2-4-5

                   兵庫県淡路県民局企画調整部  淡路まるごとミュージアム担当 あて

                      TEL:0799-26-2037(直通) 

                      FAX :0799-24-2240

                       Eメール:awajikemminkyoku@pref.hyogo.lg.jp

南あわじ市キラリ☆情報!~上立神岩と島めぐり~

上立神岩:空・海とのハーモニーが最高

 今回ご紹介するのは、私も訪れた沼島観光のハイライトのひとつ“上立神岩”、通称・立神さん。沼島の港から民家の間を抜け、鳥の声や木々のさざめき、風の心地よさを感じながら山道を30分ほど歩くと、突如、太平洋の大海原が眼前に広がります。そこで迎えてくれる潮風の気持ちよさは何物にも代えがたいものがありますが、磯に向かってもう一歩遊歩道を進むと・・海から空に向かってそびえ立つ雄々しい立神さんの姿が現れます!「竜宮城伝説の表門」とも伝えられる30mの巨岩は、多くの島民が初日の出を拝みに来る島のシンボルであり、誇りです。「ぬぼこの会」の皆さんが言われていたように、まさに“いのちの洗濯ができる場所”。『淡路お宝プレス第4号』にも“お宝”として紹介されています。

 また、眼下には多くの奇岩や岩礁が個性的な景観を形作っていますが、何といっても特徴的なのは岩礁につけられた名前。“平バエ”や“アミダバエ”、“親孝行バエ”などがあり、“バエ”というのは“磯”を意味する沼島独特の言葉です。島の周りには茶色、青、白など年輪のように年月を刻んだ“バエ”が点在し、その合間を小さな漁船で巡る島めぐりは魚谷さんのイチオシ。上立神岩ならぬ“下立神岩”や、1億年前の地球の“しわ”が残る「鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)」と言われる珍しい岩石など、島から見る風景とはまた違う沼島が楽しめるそうです。沼島に刻まれた1億年の地球の歴史と、太古の人間の歴史にぜひ会いに行ってみてください。

お問い合わせ

部署名:企画県民部知事室広報課
電話:078-362-3016
FAX:078-362-3903
Eメール:kaigaikouhou@pref.hyogo.lg.jp