更新日:2011年8月10日
平成23年度 兵庫県中学生水の作文コンクール 入賞作文
『尼崎運河をきれいに』
成良中学校 2年 山本 仁湖
小学校の時の私は、水の事、環境問題の事など、悪化して大変な事になるという考えしか持っていなくて自分達で何とかしようとは思っていませんでした。そんな私が、成良中学校の生徒になり、中学校の先生と先輩たちが一丸になって尼崎から、世界の環境を良くしようと熱心に活動している姿を見ました。とても広い世界の中で、一つの中学校が一生懸命に環境を良くしようとしている姿に、私は、とても感動しました。そして、水泳部と「ネイチャークラブ」に所属し、たくさんの環境を良くする活動に取り組んできました。
その一つとして、平成22年の夏休みから始めた、尼崎運河の水質浄化に対する取り組みを行っています。この取り組みは徳島大学の先生達と尼崎運河の歴史や人々とのつながりについて勉強したり、実際に運河に行って水中に生息する生き物の観察や、水質を調査したりしました。
運河には、自分達が流した生活排水や産業排水が流れ込むことで、窒素やリンなどが多くなります。そして、植物プランクトンや藻類、貝類などが大量に発生し、水中の酸素がなくなり、これ以外の生き物が死に水の底に沈みヘドロになります。
このヘドロを観察すると、色は真っ黒でとてもドロドロしていて、卵のくさったような臭いがしました。そして、この臭いのもとが硫化水素であることがわかりました。このようなヘドロがなんと、運河の深さ四メートルある中の約半分がヘドロで埋まっているのです。これを聞いた時、私もこれほどすごい臭いのヘドロが半分も沈殿しているとは思っていなかったので、とてもビックリし、恐くなりました。そして、これほど汚い運河には生き物は生きていけないのでは、と思っていました。しかし、ヘドロの沈殿していない上の方では、フジツボ、チチブ、チヌ、コウロエンカワヒバリガイなど、様々な生き物が生息していることを知り驚きました。そして、この魚や貝などを私は、きれいな水で生かしてあげたいと思いました。それが今自分が取り組んでいくべき事だと真剣に思えました。
連携して運河の水質浄化に取り組んでいる徳島大学の実験水路では、藻やコウロエンカワヒバリガイが酸素を出して、自分達で水中の生活環境を良くする力を利用し富栄養化した水をきれいにしています。そして、藻などが死んでヘドロ化する前に私たちが回収し、成良中学校にある生ゴミ処理機で堆肥化して緑化活動に役立てています。又、その緑化活動で育てた綿やフウセンカズラの種を地域の方々に配り、緑化活動を広げる取り組みも、行っています。
こうして、私達は運河の水質浄化について取り組んできました。そして、これからもこの活動を続けていき、生き物が、たくさん住めるようになってほしいです。そのためには、この取り組みをもっと発展させていきたいと思います。
どの位の時間がかかるかは、わかりませんが、少しずつ尼崎運河をきれいにしていき、将来きれいになった運河にたくさんの生き物が生息し、つりをしたり、泳いだりできる、笑顔あふれる尼崎運河に絶対にしていきます。
又、私達に子供ができた時、子供達が安心して暮らせる尼崎にしたいと思います。この町を水と大地と大気の調和のとれた美しい町にしたいです。