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更新日:2017年10月30日

平成29年9月局長メッセージ(東播磨県民局長 四海 達也)


9月の声を聞いた途端に朝夕はすっかり過ごしやすくなったと喜んでいたところ、先週末には台風18号の直撃を受け、激しい風雨に見舞われました。
ここ、東播磨地域においても大けがを負われた方や住宅の床下浸水も起こりました。
罹災された方々には心からお見舞い申し上げます。

こんにちは。東播磨県民局長の四海です。

本年度も折り返し地点にさしかかる中、東播磨県民局でも来年度の重要施策や新年度予算編成に向けた作業が始まっています。

世の中に目を向けてみると、世界的に社会や経済、自然災害や人災も含めて生活の安全を脅かすような事象が毎日のように発生し、将来を楽観的に見通すことが難しい時代になっているように感じます。

こういう状況下で未来を見通すということはとても難しい訳ですが、こういう時代だからこそ、重要施策や予算編成を行う上で、社会や経済の動向に関してある程度将来を見通し、その上で目標設定をして、その実現へ向けた施策立案というものがより強く求められるのだとも思います。

今回は私たちが迎えようとしている近未来が、一体どのようなものなのか。少し考えてみようと思います。

これから先10年、あるいは20年ぐらいの間に、私たちの生活を劇的に変えてしまう可能性を秘めたものが、現在世界の科学技術先進各国で研究開発されています。それは、人工知能、いわゆるAIです。AIが完成の領域に達すると、人類は第四次産業革命を迎えるだろうと言われています。

人類はこれまで三次にわたる産業革命を経験してきました。第一次は蒸気機関の発明、第二次は内燃機関と電動モーターの発明、そして第三次がIT、いわゆるコンピュータとインターネット技術の普及です。
それぞれの発明は、光と影の部分が当然あるにせよ、私たちの生活環境を劇的に変貌させてきました。

革新的な技術が世の中に普及するたびに、私たちはより豊かで便利な生活を手に入れてきたわけですが、その代償としてマイナスの部分も同時に生じてきました。そのマイナス部分の一つとして、「技術的失業」というものがあります。「技術的失業」とは、新しい技術の発明とそこから派生した新たな技術が、従来の仕事を機械に代替させ、人間が携わってきた仕事を消滅させてしまう現象です。

例えば、第一次産業革命においては、蒸気機関の発明によって開発された力織機が、それまで手作業で織機を操って織物を織っていた織子さんの仕事を完全に奪いました。

また、現在進行形の第三次産業革命、IT技術の発達は、ここ数年で私たちの日常生活を一変させました。
スマートフォン一台あれば、誰もが高速通信で世界と瞬時に繋がることができます。膨大なデータベースにアクセスしてあらゆる情報を入手でき、商取引をはじめとする様々な経済活動を指先一つで道を歩きながらでも簡単にできてしまう世の中になっています。日本国内で購入される書籍の7割をAmazonがシェアするこの時代、かつてはどこの駅前にもあった町の本屋さんはことごとく姿を消しつつあります。

ここ数年で私たちの生活を大きく変化させてきたITですが、AIがもたらす第四次産業革命は私たちの環境にどのような変化を及ぼすのでしょうか。
そのことをある程度予見しておかなければなりません。

なぜなら、多くの研究者や科学者の予測では、汎用的なAI技術が確立するのは概ね2030年から2045年頃ではないかとされており、早ければ後10年と少しでその時代の扉が開かれてしまうからです。
これは人類が到達する最後の産業革命ではないかと私は思っています。

なぜなら、これまでの産業革命がもたらしてきたものは、全て人間が使う道具にしか過ぎず、あくまでも主役は人間であることに変わりはありませんでした。各段階で技術的失業が起きたとしても新たな仕事が必ず生まれ、人間はそれまでの仕事が機械に奪われてもまた別の新しい職を求めることができました。しかし、現在開発が進んでいるAIは、人間に新たな道具を提供するのではなく、人間そのものに取って代わる存在になる可能性があるからです。

アメリカのGoogle社でAI開発の責任者であるレイ・カーツワイル氏は、2030年には、人間とコンピュータが融合して人類は新たな領域へ進化を遂げているとも言っていますが、一方でイギリスの有名な理論物理学者であるスティーブン・ホーキング博士は、「完全なAIが開発された時、それは人類の終焉を意味するかも知れない。」とも言っています。

はばタン方位磁石

明るい未来はこっちかな?

また、AIが自立的に思考するようになった時、その法律的な責任能力の所在はどこに存在するかについて、ヨーロッパでは本格的に議論が開始されています。

いずれにしても人工知能の進化を止めることはできないでしょう。
また、今のまま加速度的に進化を続ければ、それほど遠くない近未来に私たちはその時代に突入していくことになります。

その時にどのような社会システムが必要で、人類がどのように生きていくのか。今から真剣に議論を始めなければならない時期に来ているような気がします。

 

これまでの局長メッセージ


局長メッセージ(平成29年4月)
局長メッセージ(平成29年5月)
局長メッセージ(平成29年6月)
局長メッセージ(平成29年7月)
局長メッセージ(平成29年8月)

平成28年度局長メッセージ



 

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