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更新日:2018年2月6日

平成30年2月局長メッセージ(東播磨県民局長 四海 達也)


年が改まってから強烈な寒波に襲われ、関東地方では記録的な降雪に見舞われている日本列島。ここ、東播磨でも雪にこそ見舞われないものの、寒風が吹きすさぶ日が続いています。立春を過ぎて暦の上では春とは言え、まだまだ厳しい寒さが続いておりますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

こんにちは。東播磨県民局長の四海です。

2月1日に「東播磨みんなで見回り隊研修会」「東播磨青少年健全育成セミナー」を開催いたしました。東播磨地域では様々な団体、企業の皆様をはじめとして地域の皆様のお力をお借りして、地域の防犯や交通安全、青少年の健全育成活動に取り組んでいただいております。この場をお借りして改めて心から御礼申し上げますとともに、当日ご多忙の中ご参加いただいた皆様には感謝申し上げます。

さて、今回はこれからの青少年の健全育成について考えてみたいと思います。私たち大人が育った時代と今を生きる青少年を取り巻く環境は、ここ10年ほどで本当に大きく様変わりしました。生活の利便性という意味では、コンピュータネットワークの発展をはじめ、多様なツールが身近になったため、大きく進歩した一方で、子ども達に害を及ぼすと考えられるものも私たちの時代と比較して爆発的に増えているようにも感じます。

その最たるものがスマートフォンだと感じています。2007年にApple社がスマートフォンを世に送り出してからたった10年あまりで、スマートフォンは爆発的に世の中に普及しました。20代以下の若者の間では、その普及率は100%に迫る勢いとなっています。そういう中でその使い方が学校現場や家庭などでは大きな問題となってきています。

「今の若者はわからないことに出くわすと、すぐにスマートフォンで調べて簡単に答えを見いだそうとする。こういうことでは本当の知識が身につかない。」という論を展開される方もおられますが、そういう側面はさておき、今回はスマートフォンが子ども達に与えている、あまり好ましくない影響について、是非大人の皆様方に知っていただきたく、稿を進めたいと思います。

まず、スマートフォンは、インターネットのネットワークを利用して、極端な話世界中の誰とでも簡単に接触することが可能です。私たちが若い頃、よく子ども向けの漫画週刊誌の最後の方のページにペンフレンド募集のような記事が掲載されていましたが、あれがネット上でいとも簡単に誰とでも繋がれる状態になっているということです。誰とでも繋がれる状態にあるということは、悪意を持った人とも簡単に繋がってしまうということを意味します。

子どもというのは成長とともに少しずつその行動範囲や社会を広げていきます。それは子どもから大人への成長する理性の発達段階に併せて、その時期その時期に受容可能な範囲で徐々に社会を広げていくということだと思います。

ところが現在ではスマートフォンを通じて、子ども達はその受容能力や理性の発達を見ないまま、いきなりネットの海という無限の社会に放り出されている状態であるということを私たち大人は認識しなければなりません。私たちが子どもの頃は、危険な場所に足を踏み入れさえしなければ、よほどのことが無い限り危険な事態に遭遇することはありませんでした。ところが今は、自分の部屋にいながら悪意を持った大人達といとも簡単に繋がってしまえる世の中になっています。兵庫県内の小・中・高校生を対象に行ったアンケートで、ネットで知り合った見ず知らずの他人に誘われて実際に出会ったことがあると回答した女子高生が、全体の約3割にのぼるという驚愕の数字を私たち大人は真剣に受け止めなければなりません。また、iPhoneを開発したスティーブ・ジョブズが、自分の子どもにはスマートフォンもタブレットも与えていなかったという事実は、笑えない本当の話です。

先ほど申し上げたように、純真無垢な理性しか持ち合わせていない子ども達にとって、悪意を持って近づこうとする大人の本質を見抜くことはほぼ不可能です。そしてそういう悪意を持った大人達の毒牙にかけられてそこから抜け出せず、親や友達、教師にも相談できずに心を痛めている子ども達が、この兵庫県内にも現実に存在することを私たち大人は知らなければなりません。

スマートフォンがもたらす様々な問題は、私たちがこれまで経験してきた子ども達を取り巻く問題とは、根本的に質が異なります。それは、スマートフォンがもたらす様々な問題は、私たち大人が子ども時代に一度も経験したことがないということです。子ども達が遭遇する様々な問題は、時代や環境の変化があったにせよ、多かれ少なかれ私たち大人が、子ども時代に経験したものばかりでした。

ですから子ども時代にそれを経験した者として、子ども達に適切な指導やアドバイスができました。ところがスマートフォンに限っては、今の子ども達がいわば人類史上初めて出くわしている問題であり、大人達は自らの経験則に照らして適切なアドバイスができない、そこにこの問題の根の深さと難しさがあります。

兵庫県ではこの度、インターネットをはじめ、青少年の健全な育成を阻む事柄への対策を講じるため、兵庫県青少年愛護条例を改正し、2月1日から施行しました。県のホームページ(青少年愛護条例の運用https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk16/ac12_000000024.html)にその内容を掲載していますので、是非ご一読いただき、青少年を取り巻く環境がどのように変化し、健全育成を阻む状況となっているかについて皆様のご理解をいただければと存じます。

子ども達を立派に育て上げ、次代を担う健全な大人として社会に送り出すのは私たち大人の重要な義務です。
そのためにはできるだけ多くの大人がそれを意識し、社会全体で子ども達の成長を見守ることが何より大切と考えます。今後とも皆様方のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

青少年健全セミナー
「東播磨みんなで見回り隊」研修会・東播磨青少年健全育成セミナーを開催しました。(平成30年2月1日)

ともしび29
兵庫県ともしびの賞受賞記念二人展にて。2月8日まで加古川市の松風ギャラリーで開催しています。(平成30年2月2日)

 

これまでの局長メッセージ


局長メッセージ(平成29年4月)
局長メッセージ(平成29年5月)
局長メッセージ(平成29年6月)
局長メッセージ(平成29年7月)
局長メッセージ(平成29年8月)
局長メッセージ(平成29年9月)
局長メッセージ(平成29年10月・11月分)
局長メッセージ(平成29年12月・平成30年1月分)

平成28年度局長メッセージ


 

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