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更新日:2018年3月9日

平成30年3月局長メッセージ(東播磨県民局長 四海 達也)


とある事情により先日来左手の自由が利かなくなり、大好きなギターが弾けなくなってしまいました。
平成29年度も残すところ1ヶ月足らず。年度末の何かと慌ただしい日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは。東播磨県民局長の四海です。

なぜ左手の自由が利かなくなったのかは、私の不徳の致すところとしか申せませんので詳述は避けるとして、今回は私の大好きなギターのお話から始めます。

写真3

「むかしはジョン・レノンに似ていると云われてました」

ギターは言うまでもなく弦楽器の一種です。大別してアコースティックギターとエレキギターの2種類があります。それぞれにナイロン弦を張るタイプのものとスティール弦を張るタイプがあり、音楽のジャンルや曲調に合わせて使い分けます。
私が普段愛用しているギターは、アコースティックギター三本とエレガットというギターです。
アコースティックギターをなぜ三本も使い分けるかというと、それぞれに奏でる音色が異なるからです。音色はギターの形状にも左右されますが、使用されている材質によっても大きくその趣を変えます。ギターの響きは、ボディに使用されている木材がはじいた弦の振動に共鳴することで生み出されます。
入門者用の安価なギターには合板が使われており、製作も工場で大量に行われますが、いわゆる高級なギターは天然木の一枚板を削って作られています。切り出されてから何年もの乾燥を経て、ルシアーと呼ばれる職人さんの熟練の技術で一本、一本丁寧に作り出されていくのです。ギターはボディ材が振動して音を奏でると書きましたが、その振動を最大限に引き出すためには、極限まで板を薄く削る必要があります。
しかし、スティール弦の場合でその張力は約60kgに達することから、その力に耐えうる必要があるため、いくら響きがよいからといって薄くし過ぎると弦を張った時に壊れてしまうことになります。もちろん表面板の裏には力木が張られ、板の強度を高める役割を果たしているのですが、この弦の張力に耐えうる極限の板の薄さを求めることが、まさにギター職人さんの腕の見せ所ということになるわけです。
また、ギターは美しい音を奏でるだけでなく、ラッカー塗装で仕上げられたその表面は、工芸品としての気品と格調の高さも持ち合わせています。熟練の職人さんの匠の技によって製作されたギターは、存在そのものが工芸品の価値を有するものであり、そんなところにたまらなくギターの魅力を感じるのです。

職人さんと言えば、最近様々な伝統的工芸品産業の製造現場において、後継者の確保難が問題となっています。歴史と伝統の中で先人達が脈々と受け継いできた匠の技が、まさに風前の灯火となりつつあるという言葉を、様々なところでよく耳にします。

国包建具2

「国包建具は県加古川総合庁舎1Fにも展示しています」

職人が長年の修行の時期を経て独り立ちできるようになるためには、並大抵の努力でかなうものではないでしょう。何百年という歴史の中で、連綿と受け継がれてきたその技術は、私たちが先人から受け継いできた宝であり、まさしく文化そのものであると強く私は思います。

もちろん新しい技術や科学の発達により、従来の技術に代替されるものが出てくることは、人類の発達史上必然として生じてきたことであり、そのことを否定するわけではありません。しかし、先人達が修行に修行を重ねて技術を研鑽し、その技術を師匠から弟子へ、弟子からまたその弟子へと承継してきたその歴史の重みを私たちは決してないがしろにしてはいけないと思います。またそうした技術を連綿と受け継いでいる職人をリスペクトできない国の未来は決して明るいものではないとも思います。

我が東播磨の地にも県指定伝統的工芸品産業となっている、工芸品技術の結集とも言える「兵庫仏壇」のほか、美しい幾何学模様が織りなす「国包建具」(外部サイトへリンク)、最近復活を遂げた「高砂染め」(外部サイトへリンク)など、貴重な技術が職人さん達により継承されており、これらの大切な文化は、時代が移り変わってもしっかりと次世代に引き継いでいかなければなりません。

ものづくりを中心に栄えてきたこの東播磨の地だからこそ、こうした古き良き技術にしっかりと光を当て、まさしく温故知新、先人達が築き上げた大切な宝物をしっかりと守りつつ、新しいものにも積極的にチャレンジしていくことが、我が東播磨の地域創生のひとつの方向性ではないかと考えています。

 

これまでの局長メッセージ


局長メッセージ(平成29年4月)
局長メッセージ(平成29年5月)
局長メッセージ(平成29年6月)
局長メッセージ(平成29年7月)
局長メッセージ(平成29年8月)
局長メッセージ(平成29年9月)
局長メッセージ(平成29年10月・11月分)
局長メッセージ(平成29年12月・平成30年1月分)
局長メッセージ(平成30年2月)

平成28年度局長メッセージ


 

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