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更新日:2018年6月12日

平成30年6月局長メッセージ(東播磨県民局長 四海 達也)


6月に入って近畿地方も梅雨入りが発表されました。管内では麦秋の時期も終わり、いよいよ田んぼには水が張られて盛んに田植えが進んでいます。じめじめとした気候はあまり過ごしやすい時期とは言えませんが、農業にとっては大切な慈雨。体調管理にも配慮しつつ、この時期を過ごしたいものです。
こんにちは。東播磨県民局長の四海です。

田んぼ一面に整然と植えられた小さな可愛い苗は、これからすくすくと育ち、やがて実りの秋を迎えると豊饒の恵みを私たちに与えてくれます。農家の皆さんが手塩にかけて作物を作られる姿は、どこか子育てをする親にも似通うところがあります。
子どもを取り巻く様々な環境や経験が、子どもの育ちに多くの影響を及ぼし、必ずしも親が願うとおりに進んでいかないのが子育てであり、またそれが一人の人間が人格を形成していくうえでの必然なのかも知れません。

最近、日本大学のアメリカンフットボール部の選手が起こした事件が、世間を大きく騒がせています。マスコミが騒いでいる日本大学の運営サイドにおける様々な問題点には、私は全く興味がありません。しかし、スポーツを通じて次代を担う若者の健全な魂を育成するという点において、マスコミを通じて流れてくる指導者達の言動には、疑問を抱かざるを得ません。
海外におけるスポーツを通じた人間教育がどのようなものか、私はよく知りません。しかし、日本の国では、とりわけ我々の世代がスポーツをやっていた若い頃は、スポーツと言えば「血と汗と涙」とか「ど根性」とか、とにかく難行苦行の果てにしか栄光はつかみ得ない、みたいなことが常識としてまかり通っていました。事実私も中学に上がって水泳部に入部した頃は、いわゆる先輩から反吐が出るほどしごかれた記憶があります。ただ、それは勝利を得るため、大会で良い成績を残すための自己鍛錬であるという認識があったから耐えられたのだと思います。それが仮に相手選手に怪我をさせるためであったり、対戦相手の戦力を不当な方法で削ぐための練習であったりしたなら、あれほどまでに厳しい練習に耐えることは決してできなかっただろうと思います。
自分でその場に遭遇したわけではないので、真偽のほどは定かでありませんが、もし報道されているように、前途有望な特定の選手に不遇を託つことで焦りの気持ちを生じさせ、そこにつけいって反則をせざるを得ない方向へと指導者が指示をしていたのだとしたら、これはもう言語道断、指導者の風上にも置けない所業と言わざるを得ません。
そればかりか本当に責任を取らなければならない、当事者の大人達が誰も納得しないような発言を繰り返して逃げ回っている。それと同じような構図が、この日本大学の問題に限らず、政界や経済界も含めて日本の様々なところで起きています。こんなことで本当に健全な魂を心に宿す若い世代の育成ができるのか。心が痛みます。

私はこの一連のニュースを見ていて、2007年夏の全国高等学校野球選手権で、県立高校としては実に11年ぶりに優勝を果たした佐賀北高等学校のことを思い出しました。彼らの野球は私たちが知っているど根性野球と違い、試合で戦っている相手を「褒める」というユニークなものでした。自分がバッターボックスで三振に打ち取られると、相手ピッチャーに「ナイスピッチング!」と賛辞を送る。守っているときに相手バッターが二塁打を放つと、二塁手が、「ナイスバッティング!」と褒める。すると相手の選手は声をかけられた選手に好感を持つ。この気持ちが自分に跳ね返ってきて、すがすがしい新しい力を生み出す。そういうことだそうです。

佐賀北高校が強豪帝京高校を逆転満塁ホームランで破って劇的な優勝を果たした後、「ミラー細胞」という言葉に出会いました。「ミラー細胞」とは、相手の気持ちを鏡のように反映する細胞だそうで、自分の表情や言葉、行動が相手にシンクロしてそのまま自分に跳ね返ってくるのだそうです。つまり、相手に対して敬意を払ったり、褒めたり、思いやりの気持ちを向けると、その気持ちが相手に伝わると同時に、またその感情が相手から自分に返ってくるのだそうです。逆もまた真なり。負の感情を相手に伝えると、感情は負のスパイラルを起こすのだそうです。佐賀北高校の選手達は、まさにこのミラー細胞の力を最大限に発揮して、夏の甲子園で優勝を遂げたのかも知れません。
そう考えてみると我々大人世代が、次世代の若者の育ちを支援するときに必要なのは、相手に恐怖を与えて無理矢理従わせようとする態度ではなく、慈しみやいたわり、愛情が何より大切なのではないかと言うことがわかってきます。はばタン」

高齢化や少子化が進み、私たちの生活環境にも多くの変化が現れている今日、次世代を担う若者の育成や、自律的な地域づくりは何よりも大切な使命です。お互いがお互いを認め合い、相手の立場に立って存在を高め合う。そのような生き生きとした未来づくりに皆様方と一緒に取り組んでいきたいと考えています。今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

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平成30年5月局長メッセージ

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