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井戸敏三兵庫県知事■あいたい兵庫キャンペーンあいたい兵庫キャンペーンが実施されている。この9月から11月までの3カ月間が当面の実施期間だが、もともと観光キャンペーンは常在戦場であるから、キャンペーンの集中期間と考えた方がよいだろう。今回のテーマは「ゆかりの地」。例えば、神戸でいえば、平清盛と神戸。大河ドラマも日宋貿易や福原京などが中心となりつつあるだけに、清盛ゆかりの地を訪ねるのは、今、神戸を訪れる方々の関心を呼ぶに違いない。神戸で清盛に出会う追体験はいかが。■ロケ地また、「ゆかりの地」といえば、映画の撮影場所も評判だ。例えば神河町の砥峰高原。あの村上春樹さんの「ノルウェイの森」の舞台になった。松山ケンイチさんが主人公であったからか、平清盛の冒頭のススキが原を馬が疾駆する場面の撮影場所でもある。このように、映画の撮影場所を誘致するのがフィルムコミッション活動だ。この活動は、撮影時のスタッフや俳優などがある程度の期間逗留することのみならず、映画が上映されてからは、そのスター達の場面を浮かべながら撮影場所を訪ねることがよく見受けられる。二つの場面展開が期待されるので、フィルムコミッションはおもしろい機能を果たしてくれる。もちろん、このような場所はまさしく観光ポイントそのものである。雲上の城で有名な竹田城、神戸の街並み、コウノトリの郷公園だってそうだ。しかも、ドラマや映画の筋立てと重なってくるから不思議だ。スターの演ずる主人公の足跡を訪ねる追体験ができることにもなる。■体験旅行体験旅行も注目されている。もともと観光地の代表選手は歴史的、文化的建造物や温泉、宴会など物見遊山が中心であった。今でもこれらが中心であることは間違いないだろう。しかし、近年、単に「見る」だけでなく、「する」自らが参加する体験ツアーがブームとなりつつある。そういえば、阿波踊りだって、「同じ阿呆なら踊らな損々」といって、阿波踊りに加わることこそ見る楽しみよりもより楽しい祭りになるといわれてきたのではなかったか。例えば、そば打ち体験を入れ込んだ観光旅行もポピュラーなものだ。若い頃、陶器の産地でコップの絵付けをしたが、これを今でも時にはお茶を飲む茶碗として使っている。今なら山ブームだから、六甲山ハイキングを盛り込んだ有馬温泉ツアーなどもいけるのではないか。参加する、体験することと組み合わせるツアーは無限の組み立てができるのではないか。地域資源を生かす観光さえ基本としていれば、色んなことができるといえる。■産業ツーリズム産業ツーリズムも注目される。兵庫県はものづくり県である。そのものづくりの現場を視察することは貴重な経験ではないか。例えば、新幹線の車両工場を訪ねることができれば、新幹線のメカニズムが理解できなくても、何かわかった気分となる。駅のホームから見ても車輪もそれ程大きく見えないのに実物のさエやセわッかー