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概要

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穏やかな水面に悠然と。白い船体が運んできた優雅な時間が港を包み込む。神戸港と大型客船船体。日本最大の客船「飛鳥Ⅱ」だ。キャビンが幾層にも積み重なった威容はまさに“動くホテル”そのものである。神戸港は慶応3(1868)年に開港。六甲山地から海に向かって急しゅんな地形のため水深が深く、大型船が乗り入れやすいことから、国際貿易港として発展してきた。高浜岸壁と中突堤に囲まれたコの字形の湾にも大型客船が横付けできる旅客ターミナルが整備されている。飛鳥Ⅱはデビューした平成18(2006)年から入港しており、年間の発着回数は横浜港に次いで2番目に多い。左舷後方にタグボートを従えた飛鳥Ⅱは、ホテル前の波止場に止まった。重なり合う二つの白い造形美。空の青と海の青に挟まれて、ひときわまぶしい輝きを放つ。いつしか太陽は高度を上げ、汽笛を鳴らして港めぐりの船が離岸する。豪華客船を迎え入れた港はにわかに活気づいてきた。問神戸市みなと総局4078(322)56706078(322)6121白の空間_神戸市中央区5