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多様な世代が共に夢を語り合い、「21世紀兵庫長期ビジョン」を平成23年12月に改訂しました。「創造と共生の舞台・兵庫」は、県民一人一人の参画と協働によりつくられます。くに、15歳から20歳は学生時代であるので、5歳はスタートを高める必要がある。また、高齢者でも75歳までの前期高齢者の介護保険サービスを受けている率は4%台、75歳以上の後期高齢者で30%程度である。したがって、前期で96%、後期で70%の人たちはお元気であることになる。このお元気である高齢者の社会参加の途を確保できれば、社会全体が活力を失わずにすむ。今年度から定年退職層を中心に、ホームヘルパー、介護福祉士の資格取得支援、配食サービスや家事支援などの起業支援、農業などの就業支援などを始めた。高齢者も参加する活力ある兵庫をつくりたい。■少子化対策少子化も大変な課題だ。昨年は久方ぶりに合計特殊出生率が1・41と全国平均を0・02上回った。これは団塊世代ジュニア層が適齢期で、その子どもたちの出生数が多かったからだが、今後5年程度が30歳代と考えられるので、この間に期待したい。しかし、少子化はその原因が結婚の高年齢化と未婚化にあるので、これへの対応が不可欠。50歳での未婚率が男性2割、女性1割となっている現状から少なくとも結婚してもらう、しかもできるだけ20歳代や30歳代で結婚してもらうことが必要となる。出会いサポートセンターやこうのとり大使の活動、仕事と生活との両立した働き方の確立などさらに充実したい。また、共稼ぎ夫婦の方が子どもの数が多いとのデータもある。保育所、幼稚園など子育て環境をさらに整備して、安心して女性が働くことのできる兵庫にしたい。■地域格差対策地域格差対策は大変難問だ。兵庫県には小規模集落を仮に50世帯以下、高齢化率40%以上の集落とすれば、約270集落を数える。すでに、地域間交流による地域づくりや将来を見据えた地域づくり計画の策定など地域再生大作戦を進めているが、容易ではない。しかし、地域には地域の良さ、資源がある。これを生かしていくことこそ肝腎なのではないか。私は、子どもたちにふるさと意識を育てる人づくりを提唱している。ふるさとの自然、ふるさとの人々、ふるさとの歴史文化、ふるさとの祭、ふるさとの生活などを愛してこそ人はふるさとを大切にし、ふるさとに生きることとなるのではないか。大人になって、たとえ、ふるさとから出ていっても、なつかしのふるさとと離れることがない、また、帰るべき聖地になるのではないか。■ビジョンの意義今度のビジョンづくりにあたって、現実妥当性をあまり強調していない。現実にあまり重きをおくと将来の可能性の芽をつんでしまいかねない。また、現状からの延長しか見えてこない。今の閉塞感の打破や未来像を描くには、県民一人一人の将来の夢や希望、こうなって欲しいとの願いを県民の共通の目標、ビジョンとしてまとめ、これを持つことで、将来の兵庫の基本方向が定まるのではないか。何事も、夢や希望、目標を持たねば実現しない。創造と共生の舞台・兵庫という目標をめざして、県民一丸となって活動することにより、少々人口が減っても、元気で活力ある生活充実県・兵庫を創っていけるのではないか。11