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兵庫県広報専門員米田裕美姫路はりこ「私たちもマイスターになりきってものづくりをしてみよう!」という新企画。今回訪れたのは、郷土の工芸品を収蔵・展示する「姫路市書写の里・美術工芸館」です。手作り体験ができる工芸工房で、郷土玩具「姫路はりこ」の絵付け体験にチャレンジしました。この日は、姫路はりこを継承する4代目張子師のに圧迫されて目が小さくなるとお面の表情も小さくなるから」松尾隆さんが製作実演をされとのこと。すっかり夢中で、手る日曜日。匠による実演を間近順を間違えるという大失態でで見られるのも、ここの売りです。でも、こんなふうに、匠からす。18種類の面や人形の中か直接助言をもらえるのも工芸ら、私が「今年こそ優勝!」と勢館ならではです。い込んで選んだのはトラの面。一筆入れるごとに、姿を現し対峙するとひるんでしまうほどてくる私だけの作品。それが何真っ白な状態からスタートです。ともいとおしい!張子師歴55年えいっ!とまずは、一筆目のの松尾さんも「たくさん作っても黄色をペタリ。久しぶりの絵それぞれかわいい。出荷するの具や絵筆が、子ども時代に時は寂しいものです」と、親心戻ったようなうれしさをかき立を口にされていました。てます。続いて、トラをトラたら結局、完成したのは、まつ毛しめる黒い模様に着手。猛々がチャームポイントのトラになりしいトラにと、お手本を参考に損ねた〝トラネコ?。でも、一つと毛並みに一工夫を加えます。して同じものがないからこそ、次は目だ!と意気込む私に「目ぬくもりが伝わる。そこに手作りが先の方が良かったですね」と松尾さん。その理由は「模様のだいご味あり!ぜひ、皆さんも実感してみてください。取材を終えて目にも肌にも優しい丹波布に触れ、心が癒やされた今回の取材。糸車で一本ずつ糸を紡ぎ、手と足をうまく使いながら機を織る光景の向こう側に、この地で丹波布を織っていた先人たちの姿が見えるようでした。「今こうして丹波布を作ることができるのは、再興に尽力してくださった人たちがいるおかげ」と、取材中何度も感謝の言葉を繰り返す安達さん。丹波つながれていく伝承者の皆さんまでも、これからもそうやっていう誇りが感じられます。これこの地で守るべきものがあると↑「姫路こま」の色付け体験も!一年を通してさまざまな教室を開催。姫路市書写の里・美術工芸館http://www.city.himeji.lg.jp/kougei/県の魅力や県政をPRする兵庫県広報専門員。「わかりやすく、親しみやすく」をテーマに民間から登用されました。こぼれ話・ウラ話はアメブロで公開中「ひょうごワイワイplus+」布の手触りが優しいのは、こんな方々が作り続けていらっしゃるからかもしれません。丹波布伝承館丹波市青垣町西芦田541‐140795(80)5100兵庫県広報専門員吉田泰子れることでしょう。たちに優しい丹波布を届けてくこの先50年後、100年後も私の思いは幾重にも織り重なって、27