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し、まただいんは神戸営業所とした。「神戸の人たちは震災を経験しているので、被災地の役に立ちたい、被災地を支援したいという気持ちが強い。その優しさの受け皿になりたいと思います」「まただいん」は気仙沼の方言で「また来てね」という意味を持つ。人の優しさから生まれた店は、多くの人が再訪する温かい場所になるに違いない。ボランティアの約半数は高校生と大学生6月23日、神戸市中央区のひょうごボランタリープラザで、「ひょうご若者災害ボランティア隊」の発隊式が開催された。隊員の証しであるカードを授与されたのは、男性53人と女性55人。全員が30歳未満で最年少は15歳の高校生だ。彼らの任務は、今後災害が起こった際にいち早く被災地に入り、被害状況を同プラザに報告すること。併せて、その後現地入りする一般ボランティアのリーダー役も務める。「いわゆる先遣隊です。若い人たちはフットワークが軽いですから、あそこに向かってほしいと言えば、すぐに動いてくれます」と話すのは同プラザの所長代理、高橋守雄さん。災害時には、若い人たちの瞬発力、機動力が必要だと強調する。今回、若者のボランティア隊をつくろうという話が出たのは、東日本大震災で集まった若い人材のパワーを、長期的に今後の災害復興にも生かしていきたいという気持ちから。昨年の3月11日以降、県では57回ボランティアバスを派遣し、延べ2300人のボランティアががれきの撤去や泥かきなどに携わった。「活動したボランティアの約半数は高校生と大学生。この若い力を、一時的なもので終わらせたくないと、若者ボランティア隊の発足となりました」ボランティアバスの参加者を中心に隊への登録を呼び掛けたところ、当初の定員を上回る応募があったという。何か役に立ちたいという強い気持ちを大切に隊長の藤原慶一郎さんは東日本大震災をはじめ、昨年9月に発生した台風15号の水害など、さまざまな災害現場でボランティアとして働いた経験がある。「高校生や大学生とも動きましたが、みんな若くても“何か役に立ちたい”という強い気持ちを持っています。彼らの思いを無駄にしないためにも、安全に活動できるよう隊長としてマネジメントができたらと思います」と抱負を述べた。隊の最初の活動としては、7月以降に東日本大震災の被災地入りを予定している。また、防災訓練や日本赤十字のボランティア研修に参加するなどして、リーダーとしての力も付けていく。「若い隊員たちは、進学や就職で兵庫県以外に住むことになるかもしれません。そうなれば、全国どこで災害が起こっても、近い場所に住んでいる人に動いてもらうことができます。どこにいても、ひょうご若者災害ボランティア隊としての誇りを持って活動してほしいです」と高橋さん。隊員たちは、これからさまざまな被災地で若い力を存分に発揮していくだろう。発隊式であいさつする藤原隊長。5月20日の神戸まつりに参加し、隊の発足をPR。井戸敏三知事から激励を受けた。6月22日、台風4号の影響で多くの地域が冠水した和歌山市に緊急派遣。問ひょうごボランタリープラザ神戸市中央区東川崎町1-1-3神戸クリスタルタワー6階078(360)8845 078(360)8848http://www.hyogo-vplaza.jp/?ひょうご若者災害ボランティア隊若い力を一過性のものにせず今後の災害復興に生かす13