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というのが住所の考え方であるが、生活の拠点が1つである必要はない。人々の生活がマルチになり、その生活スタイルに応じて拠点が複数あってよいはずだ。また、二地域居住しているなら、あるときは都会人、ある時は田園人となるから、地域間格差はあっても、人からみればそれぞれが拠点であってその地域特性に応じて行き来しているから、格差ではなく地域差にすぎなくなるのではないか。■交流の現況兵庫県への入り込み客数は、あの東日本大震災の平成23年度でも1億2千万人台であり、兵庫に対する関心は根強いものがあるとみられる。このような兵庫の良さを味わってもらうために、毎年のように、キャンペーンを展開している。今秋も「あいたい兵庫キャンペーン2013」が始まった。「あいたい兵庫」とのキャッチは、地域資源の宝庫、5つの国から成る兵庫だけに兵庫を訪ねて来られた方は、自分が求めている何かに会えるはずだ。その必ず会える何かを兵庫が持っているので、「あいたい兵庫」といっている。今年のテーマは地域の「食」。五国のご馳走である。もう1つが来年の大河ドラマ「軍師官兵衛」にちなんでゆかりのある城を紹介する。もう1つが播磨国風土記1300年を記念した観光資源を紹介する。9月中旬に関西広域連合の観光プロモーションで香港と広東省広州を訪れた。香港では「関西フェア」として関西の産物の紹介をし、広州では旅行関係者に対してセミナーを開いた。特に、香港のインターコンチネンタルホテルのレストラン「ノブ」では、神戸ビーフと兵庫食材とのコンビネーション料理が中心の「兵庫フェア」をやってもらった。大変美味しくて評判になったといわれる。また、広州では、日本に旅行した経験のある若者が、日本に旅行したい若者に日本の旅行体験を話しているセミナーを傍聴することができた。日本人の関心と中国人の関心とが相当ずれている。だからこそ、さらなる受入れの工夫が必要だといえる。■オリンピックとワールドマスターズゲームズ2020年は東京オリンピック、パラリンピックの開催が決まった。日本としての悲願だっただけに、国民全体として歓迎されたのは当然であるが、このエネルギーを東京だけのものとするのではなく、関西、兵庫に呼び込んでこなくてはならない。東京がオリンピックまであらゆる社会資本整備が集中するとしても、これが一極集中を促進させるだけでなく、全国津々浦々まで波及させねばならない。全国的な安全安心の確保と全国ネットワークの整備がキーワードだろう。あわせて、関西でも注目される動きを示すことが大切だ。私たちが今取り組んでいるのが、中高年のスポーツの国際的祭典「ワールドマスターズゲームズ」の関西誘致だ。オリンピックの翌年、2021年にアジアで初めての開催が予定されている。アジアで初めての第10回大会という節目の大会であるので、ぜひ誘致したい。関西全体で取り組むこと、オープン型であり、自由参加がベース、宿泊食事などスポーツを通じたツーリズムの振興であること、スポーツを通じた健康づくりの象徴であること、外国から2万人以上の選手がみえれば、家族と合わせてその2~3倍の人が関西を訪れることになることなどを期待している。■交流社会人々が集い、楽しみ、豊かな生活が維持できる地域こそ、過ごしやすい地域である。そこに住む人がその地を愛し、思い入れがある「ふるさと意識」を持っていてくれる地域だからこそ、他所の人たちも訪ねたくなるのではないか。交流こそふるさと意識がやはりベースとなっているのではないか。ふるさと兵庫をめざして頑張っていきましょう。JR三ノ宮駅で「あいたい兵庫キャンペーン2013」をPR。11