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ほか、赤穂市や淡路島の観光協会で事務局長を務めてきた。阪神・淡路大震災で被害が大きかった神戸市長田区のKOBE鉄人プロジェクトに関わった経験もある。南三陸町役場で担当しているのは、観光振興の分野。まさに経験を生かせる業務だと、松田さんはうれしそうに語る。過去の経験を被災地の復興に生かす「経験を生かして少しでも復興のお手伝いがしたい」そう語るのは、南三陸町役場に派遣されている兵庫県任期付職員、松田広之さん。兵庫県は、今年から被災地支援を目的として、行政や民間などで実務経験のある人材を職員として任期付きで採用し、被災自治体に派遣している。松田さんもこの制度に手を挙げた一人。旅行会社での勤務を経て、旅行関連の専門学校講師の域に必要だ」と。さまざまな人がつながりながら進むプロジェクト。学生がふと言葉を漏らした。「ここが完成した時に、また来たらきっと感動するだろうね」。一つの絆が生まれた。この絆の広がりが地域の明日をつくっていく、そんな希望が見えた。ひょうごボランタリープラザの支援により、2回目の再生プロジェクトに参加した社会貢献学会のメンバーだ。男性陣は本格的な補修工事のための準備作業にプロの曳ひきや家職人の指導で汗を流している。女性陣は使用可能な講堂の清掃を行っていた。神戸学院大学の大西慧さんは、「汗を流し作業していると、被災地の復興に貢献していると実感できる」と言う。同大学の西川咲さんは、昨年7月にも被災地支援に訪れている。「昨年とあまり様子が変わっていないのでショックを受けた。神戸にいてもできることはきっとあるので、積極的に行動していきたい」と話した。社会貢献学会事務局の豊幾貴史さんは「学生たちがこれをきっかけに防災リーダーとして成長してくれたら」と語る。小倉さんは言う。「自宅の再建やまちづくりなど問題が山積し、先が見えない状況だからこそ、桑浜小学校プロジェクトのような“夢〟のある取り組みが、今、この地「ツール・ド・東北」に向け、打ち合わせをする松田広之さん(左)。講堂の床を掃除して補修。プロの職人の説明を聞く社会貢献学会の学生たち。CASE2宮城県南三陸町地域資源を生かした観光振興18