ブックタイトルgokoku2013fuyu

概要

gokoku2013fuyu

館蔵品セレクションひょうごのミュージアムが誇る逸品を学芸員が解説【展示特別企画】丹波の恐竜化石発掘―６年間の軌跡―平成24年4月28日（土）?3月31日（日）県立人と自然の博物館県立美術館昭和元（1 9 2 6）年、高さ4 3 . 1センチ、幅2 6センチ、コロタイプ・紙「博物誌」シリーズ面中央に見えるのはトンボのような虫でしょうか。広大な砂漠を飛翔するこの虫の頭には眼が二つ、棒のような細い胴体、大きく広がった翅はねにはきれいに羽脈が浮かび上がっています。でも細部をよく見ると虫の尾に見えていた部分にも眼が二つ、そして全体を見ると異なる部分を寄せ集めたような独特の歪ゆがみを持っていることに気付きませんか。この作品は紙を木や石に当て、上から鉛筆でこすってイメージを浮かび上がらせるフロッタージュという技法で作られています（本作は、それをさらに製版したものです）。虫の翅のように見える所は、木の葉を写し取った形から成ります。作者のエルンストはシュルレアリスム運動を代表する作家で、非合理的な無意識の世界を画面に引き出すために数々の技法を編み出しましたが、このフロッタージュも彼の創意によるものです。あるものの形から全く別のものを連想させ、幾重にもイメージが重なる幻視の空間を作り上げています。翅は葉から、頭は実から成るこのトンボは、イメージの上で植物界から動物界へと見事に飛翔を果たしているといえるのではないでしょうか。（学芸員河田亜也子）画14才以下のひらめきマックス･エルンストミュージアムへ行こう！世界中で愛されているキャラクター、ムーミンをガイド役に、フィンランドの近代美術とモダンデザインを約３５０点の作品で紹介する。観覧料?一般１３００円、大学生９００円、高校生６５０円、中学生以下無料神戸市中央区脇浜海岸通1-1-14078（262）09016078（262）0903県立美術館【特別展】フィンランドのくらしとデザイン―ムーミンが住む森の生活1月10日（木）?3月10日（日）平成25（２０１３）年は播磨国総社の「三ツ山大祭」開催の年。20年に一度実施される「三ツ山大祭」の歴史や祭礼の楽しみを、びょうぶや絵巻、刷り物などを通して紹介する。観覧料?一般５００円、大学生３５０円、高校生２５０円、中学生以下無料姫路市本町684079（288）90116079（288）9013県立歴史博物館【特別企画展】姫路・城下町の祭礼―播磨国総社の三ツ山大祭―1月26日（土）?4月7日（日）32