ブックタイトルgokoku2013fuyu

ページ
7/40

このページは gokoku2013fuyu の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

gokoku2013fuyu

ブックを読む

Flash版でブックを開く

概要

gokoku2013fuyu

を踏み込んだ途端、鮮やかなオレンジが目に飛び込む。高さ2・2メートル、長さ2メートルのトンネルが2本。アール状の天井に点々と開いた楕だえん円の穴からは柔らかな光が差し込み、ビビッドな色彩も相まって、まるで現代アートのような存在感を放つ。昨年10月にリニューアルオープンした県立フラワーセンターの大温室のゲスネリア室。ゲスネリアとはイワタバコ科の植物のことで、主に中南米や熱帯アジア、アフリカに生息する。トンネルの内壁に設けたトレーには、代表格のセントポーリアやストレプトカーパスの鉢植えが飾られている。肉厚の葉に守られるように咲いたピンクや淡いブルーの小さな花。そのかれんな姿が、大胆なオレンジの空間に溶け込む。加西市の飯盛山の麓に広がる同センターは、四季折々の4500種の花と緑に彩られた県内随一の植物園。春の訪れを告げる22万本のチューリップ、秋のダリヤ展や菊花展などが有名だ。約1年に及ぶリニューアル工事によって、大温室は花の種類別に七つある部屋の展示方法を一新。花壇や芝生広場、フラワーショップも新装した。若者層を中心に来園者は着実に増えているという。ゲスネリア室に入ってきた女性グループは意表を突いたトンネルに驚きの声を上げた。ぽっかりと開いた入り口は花々が織り成す世界への誘い。誰もが興味と期待に駆られてトンネルをくぐる。問県立フラワーセンター40790(47)118260790(47)1561県立フラワーセンター足オレンジの元気加西市オレンジの元気神戸市中央区1・17希望の灯ありかに夜のとばりが下り始めると、ガラスケースの中で揺らめく炎がひときわ色濃く浮かび上がる。神戸市中央区の東遊園地に設置されたガス灯は、阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂と復興への願いを込め、震災から丸5年の平成12(2000)年1月17日午前5時46分にともされた。以来、同公園で毎年行われる「1・17のつどい」では、この灯りを種火に、1・17の形に並べた灯ろうのろうそくに火がともされ、黙とうがささげられる。あの日から今年で18年を迎える。燃え盛る炎は震災の記憶を風化させることなく、犠牲になった尊い命と今を生きる人々とをつなぎ続けている。問NPO法人阪神・淡路大震災1・17希望の灯り(HANDS)4078(682)11176078(682)1227街5