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■計画ではなく、ビジョン新しい兵庫県のビジョンが策定されている。変化の激しい、将来見通しが予測しにくい時代だけに、「計画」ではなく、「ビジョン」として県民のまさに参画と協働のもとに策定された。計画とすれば、過去のトレンドだとか、今動員しうる人的、物的、経済的、社会的資源の量や質からシミュレーションして近未来を予測することにより策定することになるが、現下の厳しい諸条件、つまり人口減少、リーマンショック後の世界経済の停滞、環境、エネルギーの状況、災害の懸念などを考えると、一定の枠組みのもとに将来を想定することが困難であると考えられる。したがって、かえって、現実妥当性を求めるのではなく、兵庫県の将来に対する県民の期待や夢を集約して兵庫の将来の姿を描き、これを目標として、県民こぞってこの将来像の実現を目指すものとして「ビジョン」が策定されたのである。■創造と共生の舞台づくり2040年頃を展望しながら2020年頃を想定してどのような兵庫を描くのか。「創造と共生の舞台・兵庫」を目指すこととしている。まず、なぜ舞台なのか。舞台は一定のシナリオに基づき俳優が演じて物語を発信する。主役は演技者のように見えるが、舞台装置や照明、音響など関連する人々の支えがあって、はじめて成立する。つまり、総合芸術なのだ。兵庫県づくりも県民あげて総合的に進めていく。主役は県民、シナリオはビジョン、支えも県民、つまり県民がその実現を目指す主体そのものである。そして、県民の県政への期待をまとめてみると、3つになる。第一が、「安心」と「活力」である。生活、産業、地域を支える安心、明日の兵庫を生みだす人や産業や地域の活力。第二に、「継承」と「創造」である。兵庫という多彩な地域のもつ豊かな自然や文化の継承とこの風土から生まれる新しい価値の創造。第三は、「自立」と「連帯」である。地域の自立があってこそ主体的な地域づくりが進められるし、このためには人と人、人と地域、人と自然が連携していかなくてはならない。目指す兵庫の未来像は、「創造と共生の舞台・兵庫」。これまでの兵庫を基本として、今の課題に正面から挑み、新しい世界を切り拓く「創造」により未来をつくる。このとき、県民が力を合わせ、絆をつくり、連帯する社会となる。これが「共生」。この創造と共生が両立する兵庫を目指そうとするものだ。まさしく、兵庫らしい兵庫づくりと言えるのではないか。■12の協働シナリオビジョンを目標としてこれを実現することを目指す県民の行動を12のシナリオとしている。「創造と共生の舞台・兵庫」には4つの社会像がある。まずは、「創造的市民社会」をつくる。このため、1は、つながりによる家族や地域の再生、2は、生涯生き生き活躍できる仕組みと場づくり、3は、地域と世界で活躍する人づくり。第二の社会像「しごと活性社会」をつくる。このため、4は、国内外一体で成長をつくる産業づくり、5は、地域を生かす産業の確立、6は、一人ひとりの個性が発揮されるしごとづくり。第三の社会像「環境優先社会」をつくる。このため、7は、人と自然とが共生する地域をつくる、8は、低炭素・省資源による先進地づくり、9は、災害に強い安全安心な基盤をつくる。第四の社会像「多彩な交流社会」をつくる。このため、10は、地域の交流|持続を支える基盤づくり、11は、個性を生井戸敏三兵庫県知事さエやセわッかー