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更新日:2017年3月16日

人口の社会増対策(平成29年3月)

人口の社会増対策

人口の社会減の進行

兵庫県が人口減少県になったのは、もとより少子高齢化に伴う人口の自然減少が主因であるが、ここ数年社会増減で見ても、減少が続いている。平成28年一年間の社会移動に伴う人口減少は6760人で、全国第3位の流出数になっている。ちなみに、第1位は北海道で6874人減、第2位は熊本地震の影響だろう、熊本県で6791人減に次いでいる。第4位が静岡県、第5位が青森県、第6位が新潟県と続く。絶対数による順位付けであるので、これを減少率にするともちろん順位が変わり、兵庫県は0.12%、31位になるので、全く風景が変わるともいえる。

兵庫、静岡、新潟の減少理由

それにしても、なぜ従前日本各地の中で、元気な地域と思われてきた兵庫や静岡、新潟が人口減少県の代表になってしまったのだろう。この3県に共通する特性は何かを考えてみたい。共通項は、いずれも大きな面積を有し、大都市から小さな町までを抱え、山海平野とミニ日本列島を呈し、ものづくり県としての産業構造を持ち、県内の各地域に歴史、文化、産業など特性があり、しかも地域格差が拡大しているといえるのではないか。兵庫で見ても、8400平方キロの面積、神戸市から人口も1万強の町まで、五国といわれる地域特性を持ち、人口の増減も、増加は阪神南地区と東播磨地区に限られ、神戸でも東灘、灘、中央区以外は減少する、他の地域は人口減と地域格差も拡大している。

28年の動き

しかし、明るい兆しもある。27年と28年を比較すると、27年が7409人の減であったので、28年は649人と減少幅が減った。24年以来4年間減少幅が拡大してきていたのに、歯止めが掛かったといえる。これを定着させねばならない。28年度が地域創生元年であっただけに、この政策効果といえれば嬉しいのだが・・・。
さて、この転出超過の地域別を見ると、関東7296人の減、中部500人の減、近畿1688人の減となっている。その他の地域は原則として流入超となっている。年齢別で見ると、0~14歳を除く全年代で転出増となっているが、特に20代が5743人と圧倒的に多い。

東京、大阪へ流出

これらから大学卒業後の就職先が兵庫県内企業でなく圧倒的に東京・大阪が多いのではと推測される。兵庫には、ものづくり県として多くの企業が活動を展開している上に、中小企業であってもオンリーワン企業やユニークな企業が目立つ。そして、スプリング8やスーパーコンピュータ「京」など世界的な科学技術基盤が同一県内に存在し、航空機関連産業、水素など環境エネルギー産業、健康医療など最先端産業にも期待が大きい。にもかかわらず就職活動が東京、大阪に集中してしまうのはなぜだろう。大学生に県内企業の情報が提供されず、就職活動の対象となっていないからではないか。

新卒対策

このため、三つの対策を打つことにした。一つは、県内の大学生対策である。2月下旬、本県所在の全37大学と就職支援協定を締結した。今後就活時期に、適時適切な県内企業情報の提供と企業とのマッチングを主として行うものだ。県内大学の在校生の2分の1は県内、4分の1は関西、7分の1は中四国・九州の西日本の出身となっているだけに、学んだ所で就職もして欲しいのでこの大学との協定に基づく活動の成果を期待している。
二つは、東京の大学対策だ。東京の大学で本県から入学している者の多い大学と協定を結び、これらの学生に本県企業情報を提供しようとするものだ。すでに2校と結んでいるがさらに増やしていく。併せて本県企業情報をウェブに乗せて、誰もがアクセスできるようにすれば、兵庫に関心を持つ人たちにも情報が提供されることになるだろう。

県内大学との就職支援に関する協定締結

第二新卒対策

三つは、第二新卒対策である。今時の新入社員は、3から5年の間に3割ぐらいの人が転職するらしい。これらの動きは出身大学自体十分把握していないらしいが、転職探しは現住所地の身近な所を中心に行われている実情だ。これらの者にやはり兵庫の企業情報を提供したい。となればやはりウェブ版の情報提供が機能するのではないか。

カムバックひょうごセンター

このようにUJIターンを促進することが人口の社会増対策の中心になる。それだけに、相談機能を強化することにした。一つは、カムバックひょうご東京センターだ。東京大手町に開設している。ほぼこの1年で1200件の相談があったが、移住は未だ15件と少ないもののこれからであろう。この4月からは県版ハローワークも併設する。移住相談と職業紹介を合わせて行うこととなるので、総合的な相談がしやすくなるからこそ、大きな期待を持ちたい。
もう一つが、この2月中旬にオープンしたカムバックひょうごセンターだ。JR神戸駅前のクリスタルタワー6階で相談業務を始めた。日曜はビル全体が休みなので、月曜から土曜までオープンしている。意外と関西圏の人たちに兵庫に関心を持ってもらっている。例えば、西播磨で現地視察バスを募集したらすぐに満杯になるらしい。このような人々の移住相談に乗るもの、就職相談は近くにハローワークがあるのでほとんど同一に行うことができる。これにも期待したい。

カムバックひょうごセンター

空家の活用

そして、もう一つの受け皿を用意した。空家の再利用である。空家を住居や事務所に再利用するには水回り(トイレ、台所、風呂)を中心に改装する必要があるので、この初期投資負担の軽減を図ろうとするもの。だいたい300万円程度かかるとして県3分の1、市町3分の1、本人3分の1という負担で再整備するものだ。

地域創生

地域創生は始まったばかりだが、兵庫は五つの国から成る多様な歴史、文化、生活を持った地域があり、それが一つの兵庫県としてまとまっている。この多様性と連携をベースに兵庫らしさを活かして兵庫の再生を行っていきたい。

音声による知事メッセー

音声でも知事メッセージを聞くことができます。

【全文版】約10分(MP3:7,563KB)
【要約版】約4分(MP3:3,827KB)


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