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更新日:2009年5月16日

第5回兵庫県新型インフルエンザ対策本部会議結果に係る知事記者会見(2009年5月16日(土))

【発表項目】
第5回兵庫県新型インフルエンザ対策本部会議結果

知事会見内容

知事:

 今日は朝7時に事前の本部会議、そして13時半から生徒の一人の感染が確定したことを受けて、本部会議を開催しました。本部会議での決定事項は次の事柄です。

 基本的には、神戸市と芦屋市の2市との連携をもとに、感染拡大を防止するため、対策計画の第二段階の対策に基づいて、弾力的・機動的に対策を実施します。対策の内容ですが、知事メッセージ、緊急事態宣言を発出します。これは後ほどまたご覧いただきます。

 そして、患者が通学する学校が所在する学区である神戸市東灘区、灘区、中央区及び芦屋市において、原則として今日から7日間、次の対策を実施します。ただ、今日これから直ちに対策を取りにくいところもありますので、原則として、ということにしています。

 まず、患者が通学する学校を休校とします。2つ目に、同じ学区に所在する県立学校及び県立大学を休校とします。3つ目に、原則として、学校行事(修学旅行、校外活動等)は中止又は延期します。4つ目に、同じ学区に所在する市立学校及び私立学校等に対しても休校を要請します。これは既に神戸市が実施済みです。5つ目に、この学区に所在する保育所、高齢者通所施設等に対しても休業を要請します。また、施設管理者に対して、利用者の健康状態を調査するよう要請します。6つ目に、同じ学区に所在する美術館など、県民の利用する県立施設を休業するとともに、市立施設についても休業するよう要請します。また、一般の映画館やスポーツ施設などの民間集客施設については、休業しなくてはならない事情にまでは至っていないケースが多いとは思いますが、営業する場合には、入館時に咳の症状を呈している者にはマスク着用を徹底していただくなどの注意喚起を行います。そういう利用施設には、是非マスクや消毒薬などを設置していただくよう要請したいと思います。7つ目に、同学区における県主催のイベントや行事等も、中止なり延期します。市主催のイベントや行事等についても中止を要請します。神戸まつりは既に神戸市が中止を決めています。また、民間によるイベントや行事等についても、県に準じて中止をしていただくよう考えています。

 それから、全県を対象とした措置としては、1つ目に、全県立学校において、各学校が生徒の健康状態についての調査をします。市立学校や私立学校等についても、設置者に対して調査を要請していきます。また、交流事業等により患者と接した可能性のある他の学校の生徒を含め、濃厚接触者と思われる者の健康状態については、直ちに調査し、風邪様症状を有する者があれば、速やかに医療機関の受診、簡易検査を勧奨します。また、当該者に対して必要に応じて、抗インフルエンザウイルス薬を予防投与するとともに、外出自粛を指導します。3つ目に、医師会を通じて医療機関に対して、海外渡航歴がなくともインフルエンザ様症状を呈して受診した者について、情報提供を要請します。これは、まん延状況の有無を把握するためです。4つ目に、他の患者発生に備え、専用外来医療機関及び感染症指定医療機関での医療提供体制の徹底を要請します。これは、私達が医療機関と機を一にして調整していく予定です。

 資料2に県民の皆様にあてた知事メッセージをまとめています。今説明した内容を記載しています。1が神戸市東灘区、灘区、中央区及び芦屋市においての措置、次に2が全県を対象とした措置です。そして、3に県民の皆様へのメッセージを記載しています。今回の新型インフルエンザは季節性インフルエンザに近い症状ですので、いたずらに恐怖心を前提に行動せず、冷静に対応してください。2つ目に、県内で患者が発生したため、日頃からインフルエンザ感染予防対策のために、うがい、手洗い、咳エチケット、マスクの着用などについて、従前にも増して留意してください。3つ目に、外出についてもできるだけ自粛して、人混みを避けてください。また、交通機関を利用する場合にはマスクを着用するなど、十分な予防対策をとってください。4つ目に、県では、本庁に総合相談窓口を、また、健康福祉事務所(保健所)に発熱電話相談窓口(発熱相談センター)を開設していますので、発熱や咳など、新型インフルエンザ感染を疑われる症状がある方は、すぐに電話でご相談ください。なお、専用外来医療機関への斡旋は健康福祉事務所(保健所)から行いますので、是非、健康福祉事務所(保健所)にご連絡やご相談をお願いします。5つ目に、健康福祉事務所(保健所)が実施する聞き取り調査などの新型インフルエンザ対策について、県民の皆様にご理解、ご協力をお願いします。

 県民の皆様には、正確な情報に基づき、警戒に努めていただくとともに、冷静な行動をお願いします。次のページに相談窓口連絡先を整理しています。また、参考資料として、休校する県立学校、休校を要請する私立学校・園、休業を要請する福祉施設、休館する県立集客施設を整理していますのでご参照ください。

 

 私からは以上です。

質疑応答

記者:

 県立学校に生徒の健康状態について調査を依頼されているということですが、調査は具体的にはどういった形でなさるということでしょうか。

 

知事:

 教育委員会を通じて行っているわけですが、教育委員会の方から各学校に、生徒の健康状況で発熱して休んでいる生徒がいるかいないかを確認をしているということです。

それと、患者が発生した学校と10日前くらいから、例えばクラブ活用等の交流があったかなかったかということを併せて調査しています。学校の中では何名かは発熱して休んでいる人がいるという学校もあります。しかもそれが、患者が発生した学校との交流試合などを行ったという学校もあります。

したがって、その発熱などで休んでいる生徒については直ちに発熱外来での検査・調査を実施したいと考え、すでに準備を進めています。

一方で、そのような経過や接触がないにもかかわらず、もし発熱者がかなり発生しているというような報告があったとすると、その原因等について早速調べ、接触があったのかなかったのか、例えば、交通経路が一緒だったとすると自然接触が生じている可能性がありますので、感染経路の特定調査も兼ねて調査を進めていくことになるかと思います。

 

記者:

 今お話しのあった交流試合を行った学校の中で、休んでいる生徒さんがいるところも複数あるというお話ですが、現段階では規模的にはどれくらい把握されていますでしょうか。

 

知事:

 数校です。

 

記者:

 生徒さんも数名程度と考えてよろしいでしょうか。

 

知事:

 数名よりは多いと思います。足しますと十数名程度になると思います。1つの学校で非常に多いという数字ではありません。

 

記者:

 皆さんについて現在状況を確認しているということでしょうか。

 

知事:

 発熱されている方々については、簡易キット検査などをするということで準備しています。

 

記者:

 現在準備中ということで、今日中には検査を行うということでよろしいでしょうか。

 

知事:

 取りかかっている学校もあるますし、少なくとも取りかかります。

 

記者:

 先ほどの知事のご回答の中にも感染経路のお話しがあったかと思いますが。

 

知事:

 これが難しいです。全然分からないです。どこで、どういう原因で感染されたかというのが全然見えません。交流試合を行った他の学校の人で感染者が出てきた場合は、交流試合を行ったことによる濃厚接触を通じて感染した可能性が高いと思います。そういう意味では感染経路はある意味で明瞭かもしれませんが、一番初めの今の高校生の感染者の場合には全く見えていません。

 まさか神戸市内から発生するとは思っていませんでしたが、それだけいろいろな人たちの移動が多い地域だということなのかもしれません。

 

記者:

 学校等の休業・休校に加えて、民間の施設にも要請されるのでしょうか。また、県立の施設については資料にある分については本日からでしょうか。

 

知事:

 民間の施設はあえて休業とか休館というところまでは我々としては要請できる状況ではまだないと思っていますが、自主的にご判断されることも有り得るという意味で、そのような表現を使っています。県立の施設は先ほども言いましたように、県としての責任ですので、美術館や原田の森ギャラリー、県民会館のギャラリー部門を中心に1週間閉めたいと思っています。だた、今日はこういう状況ですので、公館はもう閉めましたが、あと1時間というような状況だとすると、各施設の判断で準備をしていたら時間が来てしまうというような状況も有り得るのではないかというような意味で原則ということで書かせていただきました。

 

記者:

 確認ですが、県立施設によっては、閉めるところもあるし、今日中に閉めているところもあるということでしょうか。

 

知事:

 県民利用施設について閉めさせていただきます。もちろん行政事務を執り行っているスペースを閉めるわけではありません。

 

記者:

 民間の施設については、具体的にどういった形、例えばメッセージとか要請文を渡されるのでしょうか。

 

知事:

 具体的なメッセージの案文等はまだ見ていませんが、協力依頼をさせていただくということと、先ほど言いましたように咳をしているような人が利用している場合はマスクを付けてくださいとか、映画館に入場されるような場合には手の消毒薬で消毒してくださいということまでではないかと思っています。

 

記者:

 企業活動において、例えば自宅勤務とか時差出勤の呼びかけといったことはお考えでしょうか。

 

知事:

 経営者協会に新型インフルエンザが発生したという情報を伝えました。例えば、保育所が閉めますと、保育所に子どもを預けて働いているお母さん方が、働くのが非常に難しくなる環境等が出てきます。そうなると、休まざるを得ないかもしれませんので、そういう意味で、直ちに配慮いただくよう要請したいと思っています。

 

記者:

 昨日、初動の時に政令市の神戸市で発生したということで、市と国の連絡がまずあったと思いますので、情報を得るのにかなり苦労されたのではないかと思います。なかなか初動で情報が入らなかったということがあるのではないかと思うのですが、その点想定どおりのことができたのか、問題点があったとしたら今後どんな風に対処されるのでしょうか。その点神戸市等と連絡を密にしながらということで、今後どうされるのでしょうか。

 

知事:

 本部会議の中にも神戸市の危機管理部門から参加していただいています。また、神戸検疫所からも入っていただいています。あわせて、県の医師会にもご参加いただいています。ですから、本部会議レベルでの情報は共有化されていると十分承知しています。問題は本部会議に至るまでの事前情報がホットラインを通じて相互に忌憚なく情報交換できるようなことが必要ではないかということもありまして、私のところにも舛添大臣から連絡があり、ホットラインをちゃんと作りましょう、そのホットラインを通じて国、県、市の連携をきちっとしましょうというご指導もいただいています。今回のケースでは、それほど情報の齟齬があったとは思っていませんが、何はともあれ、そういう情報連絡網をきちっとして運用していくということが大切だという意味で確認をしあったところです。

 それから、芦屋は第一義的には県の保健所が対応すべき地域ではありますが、学校や保育所、社会福祉施設等、関連施設の運営管理がありますので、芦屋市長にも協力を依頼し、また情報自身はよく密に相互に交流させていただいているというところです。

 いずれにしても、全県情報を県としてきちっと把握ができていないと、全県的な対応に齟齬が生じてくる可能性がありますので、政令市と中核市についてもよく連携を取るように確認をしているというところです。中核市は姫路市と西宮市、尼崎市、それから政令市の神戸市です。

 

記者:

 休校ということが中央区と灘区、東灘区、芦屋市ということで範囲を決められましたが、確か当該高校には他の例えば兵庫区の一部からも来ているということが調べたら出てきたのですが、今後範囲を広げるということはお考えではないでしょうか。

 

知事:

 先ほど申したような、濃厚接触の機会があって、例えば他の高校でも生徒が新型インフルエンザに感染したというような状況が出てきたときに検討していくべきであろうと考えています。ただ、エリアとして一網打尽の対応がいいのか、それとも個別の学校対応とした方がいいのかは、これは慎重にその事態を見定めながら検討していきたいと考えています。といいますのは、他の学校、つまり第1学区以外の学校で仮に感染したとしても、感染経路がかなりはっきりつかめるというふうに想定されます。ところが、第1学区は感染経路が今の時点では明確に明らかになっている状況ではありませんので、そういう予防的な意味を込めて、エリア全体についての協力をお願いしているということとの差があるのではないかと考えています。

 

記者:

 強インフルエンザの想定であれば、こういうケースになったときに、例えば患者さんが出られた地域の近くや、ご家族にそういう方がいらっしゃるケースで、民間企業であれば出社自粛というようなことがあると思いますが、県庁の職員で、第1学区にお子さんがいらっしゃるような方も多いかと思うのですが、そういう職員に、例えば登庁は自粛するようにというような呼びかけ等をされるお考えはありますでしょうか。

 

知事:

 もちろん症状が起きていれば自主的に検査を呼びかけないといけませんが、そのような症状を起こしていないような方々に対してまで登庁禁止をするというのは、現時点では予定はありません。そういうことを県庁がするということは、各事業者に対して事業活動をやめてくださいということにもつながりますので、その点は現段階では少し慎重に考えさせていただきたいということで、今のような対応にしています。

 

記者:

 神戸市の会見に行っていないので、神戸市の取り組みを十分に知らない上でお聞きするのですが、今回、第1学区の患者が発生した学校の生徒全員が休校にして家に待機させるということですが、既に感染が広まっていて、既に家族にまで感染が広がる可能性もあるわけで、そうなってくると家族の方の健康調査等も必要になってくるのかもしれないですが、神戸市については神戸市が一義的に対応すると思うのですが、芦屋市については芦屋保健所が所管しているということで、県としてその学校の生徒及び家族の健康調査というのは、県も分担して担当するということになるのでしょうか。

 

知事:

 少なくとも芦屋に関連する分は、当然芦屋保健所を中心として活動を展開します。それから、例えば、神戸市の対応が非常に膨大で、なかなか直ちに対応できないような事情が生じれば、我々も応援態勢を取りたいと思います。例えば、簡易キットによる検査はそれほど難しい検査ではありませんが、それこそ遺伝子の配列等を特定するPCRという検査は検査ができる現地の調査機関としては県立健康生活科学研究所と神戸市環境保健研究所、神戸検疫所の附属検査機関の3つがありますので、その3つが相互に役割分担をしながらダブルチェックをきちっとかけていくようにしていきたいと考えています。

 

記者:

 今まで、メキシコや米国本土からの帰国者を対象に発熱等があった場合は電話をしてくださいということだったですが、今回については、第1学区はもちろん、帰国者でなくても発熱等があった場合は連絡をしてからということになると思うのですが、第1学区以外の全県的にも帰国者以外の方も発熱等があった場合は、電話をしてから専門外来医療機関にかかるということになるのでしょうか。

 

知事:

 資料2の3県民の皆様への(4)に書かせていただいているように、発熱や咳など、新型インフルエンザ感染を疑わせる症状がある方は、すぐに電話でご相談くださいとあるのはそのような趣旨です。今まではこういう事態までには至っていないということでしたので、まん延国からの帰国者を中心にこの呼びかけをさせていただいていましたが、今度は全県的に疑わしき事例だと自分で判断された方々を含め、保健所にまずご相談いただいた上で、その後の対応を相談していただきたいと考えています。

 

記者:

 それを勘案するとかなりの電話とか相談の数が増えていくのではないかと予想されると思うのですが。

 

知事:

 そこはきちっと対応できるように体制を強化させていただきます。

 

記者:

 昨日、補正予算の話で、緊急性が強い話だという説明をされたかと思います。今回の問題に関しても何らかの予算措置をするお考えはありますでしょうか。

 

知事:

 タミフルとリレンザの備蓄について、3年間分の備蓄計画を立てていましたが、初年度の備蓄量を薬の生産の関係もありますが、できるだけ前倒しをしていきたいと考えて予算化をします。

 

記者:

 それは、27日の臨時県議会にお諮りになるのでしょうか。

 

知事:

 27日の臨時県議会にお諮りする予定です。20日には概要を説明させていただきます。

 

記者:

 知事の後ろにポスターも貼っておられますが、デスティネーションキャンペーンについてはどうされるのでしょうか。

 

知事:

 これはキャンペーンをしているだけですので、逆に言うと、用心をしておいでくださいということがメッセージになるだろうと考えています。もし、咳や発熱がある場合は無理をしないでください、逆に、例えば中央区や第1学区の人混みの多いところを訪ねる場合には飛沫感染を防ぐという意味でマスクをして行動していただくように、そういう意味での注意を喚起させていただこうと考えています。

 

記者:

 交流試合をした数校の十数名が発熱をしているという状況が判明したということですが、この学校はいずれも県内の学校という理解でよろしいでしょうか。

 

知事:

 県内の学校です。

 

記者:

 この方達は濃厚接触者というふうに判断ができるのかどうかをお伺いしたいのですが。

 

知事:

 そこは濃厚接触者の定義にもよりますが、ただ発熱している方々はそういう可能性が高いと思います。いずれにしても、濃厚接触者についてはフォローアップをきちっとしていかなければいけないと思っているのですが、その代表になるのではないかとは思っています。

 

記者:

 この学校のエリアについてですが、地域としては教えていただけないでしょうか。

 

知事:

 これは特定の学校になってしまいますので、今の段階では公表は控えさせてください。

 

記者:

 交流試合というのは、第1の症例の方のバレーボールの試合という理解でよろしいでしょうか。

 

知事:

 バレーボールも種目であったと思います。クラブ活動の一環です。

 

記者:

 バレーボール部に入っている学生で、その方の交流試合に一緒に参加されていた方ということでしょうか。

 

知事:

 そういうケースも考えられるのではないでしょうか。

 

記者:

 それ以外も有り得るということでしょうか。

 

知事:

 バレーボール以外も現実に学校同士の交流や試合はありますので、そのような意味では注意をしておく必要があるのではないかと思います。その患者さんだけに限定し得ないのではないかと思います。つまり、どういう感染経路でその生徒さんが感染されたのかがよくわかりませんので、その学校同士の交流等があった場合にはきちっとフォローしておく必要があるのではないかと思います。

 

記者:

 それは高校ということでよろしいでしょうか。

 

知事:

 高校ということです。

 

記者:

 県の対策の基本計画では、原則として第1例の患者が確認されれば、全学校に臨時休校を要請するとあるのですが、今回エリアを限るということで、そこに至るまでの議論の中身を教えていただきたいのですが。

 

知事:

 結局、強毒性・激症性のある症状を呈するような新型インフルエンザであるとすれば、今おっしゃったように、直ちに全県あげて対応する必要があるということを前提に計画が作られていました。ただ、今回の新型インフルエンザは実情から見て、初期の段階で適切な治療が行われればそう心配がいらないというのが今までの症状でもありますので、その点を踏まえた上で第1学区の区域にとりあえず第1段階として区切らせていただいたということです。

 

記者:

 それは、全会一致的な見解の一致ということでしょうか。

 

知事:

 はい。皆さんの中で、もっと広げるべきだというような議論はあまりありませんでした。ただ、第1学区以外で事例が出たというときに、区域全体としての対応が必要なのか、それとも当該学校やそれを中心とする関係者への対応でとどめるのか、これは議論が分かれておりますが、実情を踏まえた上で適切にその時点で相談しようというふうにさせていただいています。

 

記者:

 先ほど知事が患者発生の高校と交流した高校で、高熱で休んだ生徒さんも現時点で十数名把握されているとおっしゃっていましたが、数校で十数名というのは、もう確実な数字というのはありますでしょうか。

 

知事:

 問い合わせをした限りでの数字です。今、教育委員会でさらにきちっとした調査をしておりますので、その実情によってさらに判明するだろうと思います。私が承知しているのが今申し上げたような状況です。

 

記者:

 交流試合はいつ頃されたのでしょうか。

 

知事:

 この生徒の場合は、発熱が生じたというのが5月12日、13日、15日です。ですから、やはり1週間とか10日の範囲くらいではないかと思います。5月の連休明けくらいではないでしょうか。

 

記者:

 学校は神戸市内と考えてよろしいでしょうか。

 

知事:

 エリアは先ほどご容赦いただきたいと申し上げましたが、神戸市内だけではありません。

 

記者:

 神戸市内を含む数校で高熱で休んでいる生徒さんが10数名ということでしょうか。

 

知事:

 そういう方がいる事例があるという報告を受けています。すでにその生徒についての健康調査に取りかかっているということです。

 

記者:

 簡易キットでとおっしゃいましたが。

 

知事:

 簡易キットでもし陽性が出れば次はPCRの検査の段階に移っていただくということになります。

 

記者:

 これから検査ということでしょうか。

 

知事:

 取りかかっている方もいるし、これからの方もいらっしゃいます。

 

記者:

 厚生労働省が、確認した生徒がいらっしゃる高校について、高校名を公表するかどうかということを神戸市が県立でもあり県教委に判断を委ねるという見解を出していると聞いているのですが、県教委を統括する県の対策本部として、匿名・実名のところはどういうふうに取り扱われるのでしょうか。

 

知事:

 基本的には公表するつもりはありません。ありませんが、かなり特定されてしまっているようではありますが、県教委や県としては、これを前例にするというつもりはありません。これは逆に公開をしていかないということが、かえって風評被害等の心配がありますので、我々としては生徒達をきちっと守りながら注意深くこの対策の一環として見守っていくことが大事だと思います。

 

記者:

 今回のケースについては公表しないというふうに判断されたポイントを教えていただけませんでしょうか。

 

知事:

 今回のケースだけではなく、前も、例えば先週の航空機の同乗者の住所や滞在地を公開する予定はありますかと言われたときも、公開する予定はありませんというふうにお答えした判断と同一の判断をさせていただいているということでご理解いただきたいと思います。

 

記者:

 今回は確かに正式な形で確認がされたのですが、先週の同乗者等は最終的には感染していないということでしたが。

 

知事:

 例えば同じ学校に通っていても全く感染症状等を起こしていない生徒もたくさんいると思われるにもかかわらず、いかにも保菌者のような取り扱いをしかねないような事態は避けたいということです。

 

記者:

 先ほど、態勢を強化していくと言われましたが、例えば、県に厚生労働省から職員が応援にくる予定等はありますか。

 

知事:

 厚生労働省からは、神戸市に専門家1名が派遣されています。これは情報の共有化という意味もあると思います。また、新型インフルエンザにはリレンザが有効だということは最近わかりましたが、去年までリレンザは県では備蓄していなかったので、厚生労働省からリレンザを一定数量いただくことになっています。今は具体的にはその2つです。

 

記者:

 リレンザはいつ頃、どれくらいの量が手に入りますか。

 

知事:

 明日着くと思います。5,000人分です。これは予備的な量の確保になろうかと思います。

 

記者:

 これは県から厚生労働省に要請したのでしょうか。それとも厚生労働省から申し出があったのでしょうか。

 

知事:

 県ではリレンザの備蓄がないという状況は厚生労働省もご存じですので、まあ阿吽の呼吸です。

 

記者:

 大阪府など近隣自治体との連携はどうなっていますか。

 

知事:

 今の段階では、こういう対応をしていますという情報を提供している状況です。例えば阪神南地区などでこのような事態が発生したとすれば、隣接しますので、大阪府や大阪市と協同した対応が必要になるかもしれません。その場合はまた相談したいと思います。こうした予防体制や対策については、県境を越えて対応しなくてはいけませんので、その点については事前の連携などもしています。

 

記者:

 今回の件が知事に連絡が入った時間など、経緯を時系列で教えてください。

 

知事:

 昨日の夜、というか今日の0時過ぎになりますが、防災監から連絡がありました。防災監が真夜中に私の所に報告に来ました。その時はまだウイルス検査の結果が出ておらず、国に検査を依頼している段階でした。神戸市の検査結果が出たのが2時か3時だったと思いますが、それを踏まえて7時からの新型インフルエンザ対策本部会議の開催を決めました。そして本部会議の中で、クロだという判定が出たときの対応について、事前に相談をしました。その後、結果を待っていたところ12時前に結果がでたので、13時半から再度本部会議を開催して対策をとりまとめて、今発表したという次第です。対策会議の後、事務的に整理に時間がかかりましたので、これはお詫びしたいと思います。もうここ数日間休んでいないスタッフがほとんどですので、その点よろしくご理解いただきたいと思います。

 

記者:

 先ほどのお話の中で、交流試合を行った学校の中で休んでいる生徒が数校で10数名程度いるとありましたが、現時点で数字は確定できないでしょうか。

 

知事:

 今の段階で何校何名というのは把握していますが、急いで調査した結果なので、逆に不正確な情報になってはいけませんので、これは教育委員会からきちっと、何時時点で何校何名という数字を発表できるようであれば、発表するように伝えたいと思います。

 

記者:

 知事は先ほど「まさか神戸市内から発生するとは」と言われましたが、これはどういう意味ですか。油断していたという意味でしょうか。

 

知事:

 そうではありません。皆さんにはもうご記憶がないかもしれませんが、エイズの第1号患者が神戸で発見されたということがあったものですから、まさか新型インフルエンザも第1号にならないだろうなあということを、私自身は非常に気にしていました。それがまた第1号になってしまったという意味での述懐です。やはりそれだけ神戸というのは人の往来が多い地域ということがいえるのではないかと想像しているところです。

 

記者:

 兵庫県内で患者第1号が発見されたことについて、県や市として落ち度があったことはないですか。

 

知事:

 どうすれば防げるかということに一生懸命、我々自身も水際作戦を展開してきたつもりです。ただ、水際作戦は完璧ではありません。つまり、検疫の段階では全く異常のない方々が国内に入国されている可能性はゼロではなかったので、この様な事態は起こりうる事態ではあったと思います。そのような意味では、先ほど申しましたように、まん延国から帰国された方については、症状がなくてもできるだけ保健所お知らせいただいて、保健所との連携をとって健康調査に協力してもらえるように態勢を取って来たつもりですので、我々としては逆に、どういう感染経路なのかを含めて、可能性はあったけれども想定外でした。思ってもいなかったことがおこってしまったなという実感があります。そういう意味では、感染経路を明らかにしていく努力を今後十分にする必要があると思っています。

 

記者:

 感染が確認された子の足取りはわかっていますか。

 

知事:

 私はまだ承知していません。これから調査をきちっとしていくことになると思います。その子は熱があって苦しんでいたので、快方に向かって情報が落ち着いた段階で尋ねるということになると思います、ようやくそういう状況ができつつあると思います。

 

記者:

 先ほど知事は、今回は学校名を公表しないがこれは前例にしない、と言われましたが、どういうケースで公表と判断されるでしょうか。

 

知事:

 わかりません。というのは、公表することによって、いわば感染していない子ども達に、いろいろな意味で影響がないということを我々なりに予測できるならば、公表しても心配ないとは思っています。ただ、今の状況ですと外出自粛などをお願いするわけですが、例えば、「あの子がいる家には近づけないよ」というような過剰反応が往々にしてすぐに予想されるので、原則として公表しないという基本姿勢をとっています。

 

記者:

 先ほどの本部会議の中では、公表した方が感染の拡大を防げるというような意見は出なかったのでしょうか。

 

知事:

 対策会議では出ませんでした、対策会議では二次的被害にどのように対応するかという意見は出ましたが、今回は学区という面的なエリアで対応することになるので、相当程度は理解をいただけるのではないかと思います、そういう意味では風評被害などの生じにくい状況になりつつあるとは思いますが、今の段階では公表は控えたいと思います。

 

記者:

 もう一点。全く話は変わりますが、資料2の1の(6)で「映画館やスポーツ施設などの民間集客施設に対しては、」とありますが、どれぐらいの数の施設を想定していますか。

 

知事:

 恐縮ですが、民間集客施設の数は整理ができていません。例えば映画館もかなりの数ありますし、競技場や体育館なども企業のものを含めるとかなりあると思いますので、整理できていません。ご容赦ください。

 

記者:

 今回の事態を受けて、神戸市内にある発熱専用外来では、急遽30床くらい増やす対応をしたと聞いています。交流試合は神戸市以外の地域でもあったというお話だったので、神戸市以外の発熱外来にかなりの数の患者さんが訪れる可能性も考えられますが、当初の計画より多くベッドを確保する予定はありますか。

 

知事:

 その点についても対応をきちっと整備していく必要が出てくる可能性もあるので、これは病院と相談します。まずは発熱相談所への相談がべらぼうに増えるだろうと想定しています。そして相談の中で、簡易キットによる検査をする必要があるケースがかなり出てくるだろうと思います。その後で、患者を病院に入院していただくことになるので、今想定しているボリュームで足りるかどうかも含めて、十分態勢を再チェックしていきたいと考えています。

 

記者:

 簡易キットによる検査のケースが増えてきた段階で病院と相談するということですか。

 

知事:

 いいえ、相談はもう始めています。数が多くなった時の対応をどうしようかという事については始めています。もうベッドを作ってくれという意味ではありません。

 

記者:

 全国的にこの問題が大きく報道されることによって、兵庫県なり神戸なりの観光客が途絶えてしまうという懸念がこれから起こりうると思うのですが、仮に観光業界などに影響が出た場合、例えば制度融資などで救っていくとか、そういったお考えはありますでしょうか。

 

知事:

 どのような影響が出てくるのか今から予測できませんが、このようなケースの場合には補償と言うことは前提にされませんが、経営上問題が生じるような事態が生じる恐れがあるなら、それはそれで制度融資等を活用させていただくということは念頭に置いておく必要はあると思っています。ただ、当初予算で5千億円の制度融資の枠をセットしていますので、かなり枠的には経営支援等ができる枠は持っていると考えています。それよりもやっぱり注意をしながら、せっかく「あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン」もさせていただいているところですので、全国の皆さんにはあまり過剰反応をしないでいただければということを呼びかけたいともいます。皆さんにもご理解いただければ幸いです。

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部署名:企画県民部知事室広報課
電話:078-362-3020