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更新日:2009年6月3日

第15回兵庫県新型インフルエンザ対策本部会議結果に係る知事記者会見(2009年6月3日(水))

【発表項目】
第15回兵庫県新型インフルエンザ対策本部会議結果

知事会見内容

知事会見

知事:

 本日8時から第15回兵庫県新型インフルエンザ対策本部会議を開催しました。そこで、お手元の資料にありますように、新型インフルエンザ安心宣言を発することに決めました。

 資料の2ページをご覧ください。新型インフルエンザひょうご安心宣言。兵庫県の今、感染の恐れはほぼなくなりました。全国初の新型インフルエンザの国内発生を受け、兵庫県では、県民の皆様のご理解・ご協力を得て、学校の休業をはじめとする様々な感染拡大防止策に取り組んできました。その結果、5月27日以降、新規の患者は高校生とその家族だけで、これまでの感染経路もほぼ特定されています。高校関係者以外の患者は最後の感染者となる、5月26日に発症された1名の会社員の方も含め、今ではすべて完治されています。また、この新型インフルエンザについては、季節性インフルエンザと類似する点が多く、症状は軽く、ほとんどの患者の皆様は、早期に回復されています。基礎疾患を持っている人などを除けば、特別な対応は必要とされていません。今後、散発的な発生の可能性は残されているものの、集団的な発生の可能性はほとんどなくなっているという状況です。

 従いまして、ひょうご安心宣言、ひょうごの安心を宣言させていただきます。今回の新型インフルエンザについて、ひょうごは安心して生活し、通常に活動していただける状況にあることを宣言します。

 医療体制も堅持します。これからも安心確保に努めてまいります。今後も引き続き、発熱相談窓ロ、発熱外来等の体制を堅持して、患者拡大防止に努めます。また、このたびの経験と教訓を踏まえ、今秋以降に危惧される新型インフルエンザ第2波への備えも含めた諸課題の解決を図るため、第三者委員会を設置して検証を行います。発症状況を早期に探知するサーベイランスシステムを新たに構築して、迅速・的確な対応による県民の安心の確保に万全を期してまいります。

 全国の皆様へ、安心してひょうごにおいでください。患者の発生以来、兵庫県への出張、修学旅行、観光などの自粛や、一部では兵庫県民に対する面会見合わせなどの事例が見受けられました。全国の皆様には、今回の新型インフルエンザについての兵庫の状況をご理解いただき、安心してご来県いただきたいと思います。

 県民の皆様へ、力をあわせ元気なひょうごを取リ戻しましょう。県民の皆様には、新型インフルエンザを正しくご理解いただき、力を合わせ、元気なひょうごを1日も早く取り戻しましょう。

 以上が新型インフルエンザひょうご安心宣言です。

 ひょうご安心宣言の考え方については、資料の1ページに整理しています。現在の状況として、5月27日以降で新規の感染者は、高校生とその家族だけで、その感染経路もほぼ特定されています。高校生関係者以外の患者は、5月26日に感染が確認された1名の会社員も含めてすべて完治しています。症状についても発生初期を除き、有症期間は3日~4日程度と早期に軽度のまま回復している実情にあります。しかも、基本的には、季節性インフルエンザの症状に類似しているとされ、基礎疾患を有する者以外は特別な対応を必要とされていません。今後、散発的な発生の可能性は十分留意しなければいけませんが、 流行を引き起こすような集団的な発生の蓋然性は低いと考えています。散発的な発生については、今回のサーベイランスシステムの中で、早期に探知できる恒常的なシステムとしてフォローします。そのために、更なる安心の確保として、医療体制を堅持、患者拡大防止や基礎疾患のある方々への対策を引き続き行います。発症状況を早期に探知するサーベイランスシステムを確立します。諸課題を検証する第三者委員会を設置します。次なる流行に備え、新型インフルエンザ対策の国、県、関係者による共同研究を行います。社会、経済活動の早期回復を図ります。それぞれについて、若干の説明をいたします。

 2番目は発生状況等についてです。6月2日18時現在、197名が判明しています。そのうち7割が高校生です。小学生、中学生等もほとんどがそのご家族という状況になっています。次に現在の発症者数ですが、神戸市分を除いて0が続いているという状況になっています。入院・有症者数の推移ですが、現在1人とされていますが、神戸市検査分を含めても2人です。外来医療機関の受診状況も減ってきています。

 資料の5ページに直近の発症状況の例を挙げています。5月28日のF君はまだ咳・咽頭痛という症状が残っています。それから、30日に発症したJ君は咳の症状が残っています。この2人がまだ有症者でまだ残っているという状況です。いずれも高校生であり、この発症原因等もかなり特定されています。その他の会社員の方については、26日発症ですので、ちょうど昨日で7日が経過したということになります。今日が7日経過後の最初の日になりますので、安心宣言をさせていただきました。発熱相談件数については、先週もそうですが、月曜日には増えていますが、急速に減少してきているという状況です。

 3番目は更なる安心の確保についてです。いくつかの対策を申し述べましたが、その概要をご説明します。医療体制については、基本的に発熱外来、専用外来、入院体制の拡充等、基礎疾患のある方に対する対応を含めて堅持します。

 次に、学校からの情報をできるだけ早く探知するためのサーベイランスシステムについてです。県内全ての小学校、中学校、特別支援学校等を含め、サーベイランスシステムとして、欠席者のうち3項目の症状を確認し、その状況を入力したら、直ちにそのデータを分析し、対処していこうとするシステムです。資料9ページの図をご覧ください。各学校から学年別の欠席者数やかぜ症状等について人数を入力しますと、そのシステムにより健康福祉事務所も県庁疾病対策室も県教育委員会も市町の教育委員会も同時に状況を把握することができます。その状況を分析し、受診勧奨等、その後の指導を実施していくことにつなげていこうとするものです。それから、医療機関サーべイランスシステムについてですが、基本的には従来の季節性インフルエンザのサーベイランスシステムを活用していくわけですが、検査定点医療機関の数を少なくとも第2次医療圏で各2カ所、つまり県民局を中心とした単位で10県民局×2、計20の検査定点医療機関を増やそうということを中心に検討しています。専用外来医療機関からの情報収集は現在も続けているものです。県内の定点医療機関199カ所に加えて、検査定点医療機関を20カ所にしようとするものです。PCR検査については従来と同じように検査をしますが、学校サーベイランスでは、学校におけるかぜ症状の患者が通常の2倍以上または10~15%程度出てきた場合には、簡易キットによるインフルエンザA型陽性率をチェックし、8割以上でしたら全員を、8割未満の場合には、陽性例についてのみPCR検査を実施するというような基本スタイルを確立します。

 次に、新型インフルエンザ対策共同研究についてです。県立健康生活科学研究所が分析した陽性検体を66検体保有していますので、この検体をベースにして、国と神戸大学、理化学研究所等の関係機関を含め、共同研究体制を作ります。できれば、民間企業にも力を借りて、例えば、新型インフルエンザ簡易検査キットによりPCR検査をしなくても確定できるような検査手法が確立できればそれにこしたことはない、そんなところまで狙いながら共同研究を行っていきたいと考えています。

 それから、第三者委員会の設置についてです。第三者委員会は今回の体制や運用面での課題や、これから秋の第2波が来た場合に備えたプログラム等を検討していただき、ご指導いただこうとする、いわば検証と提言をいただく委員会です。来週中にはスタートさせたいと思っています。

 それから、いわゆる観光地・商店街等の元気回復支援事業についてです。あいたい兵庫デスティネーションキャンペーンが1カ月残っていますので、これを活用します。また、緊急観光キャラバン隊を全国に派遣し、理解を深めたいと考えています。あわせて、ポストデスティネーションキャンペーンを秋に行おうと考えていましたが、それはそれとして、7月から9月までの間についても、ポストデスティネーションキャンペーンに準ずるひょうご観光地元気回復キャンペーンを実施します。あわせて、地域で元気回復イベント等を実施するのを応援します。それから、ひょうごツーリズムバスを400台増やし、県外からの誘客を促進します。それから、昨日すでに発表していますが、「経営円滑化貸付」の利用促進に向けた緊急保証制度の弾力的運用として、最近1か月間の売上高等が前年同月に比して3%以上減少しており、かつ、その後2か月間を含む3か月間の売上高等が前年同期に比して3%以上減少することが見込まれる場合には経営円滑化資金の貸付をしていこうという弾力運用をすることになりました。これも早速に活用していただけることになると思います。また、5月補正で、借換貸付の融資目標額を500億円引上げ、1,000億円にしているとか、あるいは長期資金の融資期間や据置期間を10年以内や2年以内に延長するという措置も講じていますし、「借換貸付」については、特に新型インフルエンザの影響を受けた中小企業者を対象に金利を2.2%から1.95%に下げ、運用をしていきたいと考えています。

 いずれにしましても、冒頭に申し上げましたように、新型インフルエンザひょうご安心宣言を発信させていただきました。皆様方のご理解をいただきたいと思います。

 私からは以上です。

質疑応答

記者:

 神戸市内で初めての患者が確認されてから3週間くらいになりますが、この間を振り返って、率直なご感想をお聞かせください。

 

知事:    

 5月15日の真夜中に神戸市の研究所でPCR検査が陽性だったという結果が出て、16日の午前中に最終検査を国立感染症研究所で行い、確認する作業が行われました。それから対策も始まりました。当初は、季節性インフルエンザよりも毒性が強いことを前提に対応せざるを得ませんでした。

 高等学校の生徒だったということもあって、学区単位の面的規制をしました。この時はここまでの規制が必要かという議論もありましたが、危険を避けるという意味で、面的規制を1週間行いました。結果として、面的規制前半の16から19日をピークに感染者が減ってきましたので、効果があったのではないかと考えています。15日の真夜中よりも前に、学校サーベイランスシステムのようなものがあれば、高校で連休明けに発熱で休んでいる生徒がいるという情報が事前に入って、さらに早く手が打てたのではないかと思います。結果として、その点が遅れてしまったことが残念だと思っています。

 23日から面的規制から施設単位規制に、つまり基本的に季節性インフルエンザの規制に移すことによって、社会生活や学校生活も、ほぼ平常に復した状態になりました。それ以降も、散発的な発症もありましたが、高校生を中心とした発症でしたので、終息に近づいている傾向を順調に遂げていると感じてきていました。

 一般の方の発症から7日間が経過したので、今回の宣言を行うことにしました。新型インフルエンザには注意をしていくにこしたことはありませんので、今後とも新たな対応等を含めて十分注意をしながら、一方で、季節性インフルエンザと多くの類似点があると指摘されているということも踏まえて、今回の安心宣言にしています。これからの対応については、県境が新型インフルエンザなどの壁になってくれる訳ではありませんので、昨日の近畿知事会でも近畿全体としての行動プログラムを作ろうという議論が行われたと承知しています。大阪市や神戸市にも入っていただくことになると思いますが、大阪、兵庫が中心になって、プロジェクトチームを作って、統一的な行動マニュアルを早急にまとめていくことが必要だと思っています。また、第三者委員会での検討などもそれに反映させていきたいと思っています。第三者委員会の検証と検討は、兵庫県や県内の体制づくりに生かしますが、広域的なプログラムにも反映させていきたいと考えています。

 

記者:

 この3週間で、一番心を砕いた点をお聞かせください。

 

知事:

 一つは、一般的な感染をどう防いでいくのか、そのためにどのような対応をしていったらいいのかということだと思います。そのために発熱相談センター、発熱外来、感染症指定医療機関という仕組みを基本として、量との戦いも見定めながら対応していきました。一方で、感染の機会をできるだけ少なくするという意味で、面的規制にも踏み切らざるを得ませんでした。

 もう一つは、ここまで風評が全国にまん延して、ビジネスも観光も含めて神戸を中心に兵庫への来客が激減するとは思いませんでした。安心宣言を契機に神戸を中心とする兵庫は安心ですよということを理解していただいて、兵庫においでキャンペーンを行っていきたい、行っていく必要があると思っています。まん延防止と元気回復をどうしていくかという2点が大きな課題だと思っています。

 

記者:

 一般の方の発症から1週間というのは納得がいくところですが、8日まで学年閉鎖というところが出たというタイミングとしては、今日宣言するのはやりにくいのかなと思っていました。その点はどのようにお考えになったのでしょうか。

 

知事:

 発症している生徒の感染経路と考えられる経路が特定されています。安全をみて学年閉鎖をしているということですので、外に感染経路が広がることが考えられない状況です。どうして感染されたのか十分につかみ切れていない一般の方が発症から7日を経過されましたので、今日、安心宣言を出しました。

 

記者:

 学校サーベイランスシステムと共同研究は、いつ頃から立ち上げ、運用をされるのでしょうか。

 

知事:

 学校サーベイランスシステムにはプログラム開発が必要ですが、難しいプログラムではありませんので、来週ぐらいから動かせるようになると思います。明日からアナログ情報で教育委員会等は情報が得られますので、動かします。

 共同研究は、今それぞれの機関に呼びかけをしています。神戸大学などとは済んでいますが、国や国立感染症研究所などもありますので、呼びかけに応じていただければ、直ちにプロジェクトチームを立ち上げていくことになると思います。できれば来週中にでも第三者委員会の発足と同じくらいの時期に発足できれば望ましいと考えています。

 

 ひょうご安心宣言を発しましたので、安心して兵庫においでくださいということを、皆さまからもお伝えいただければ幸いです。

 しかし、これで終わったわけではありません。安心だということを宣言させていただいたということで、これからも医療体制を含めて、きちんとしたフォローアップを続けていきますのでよろしくお願いします。

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