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更新日:2009年8月10日

知事定例記者会見(2009年8月10日(月))

【発表項目】
平成21年台風第9号災害に対する対応

知事会見内容

知事:

 今日の午後、この度の豪雨により被害を受けた佐用町役場等を視察してきました。役場内は基本的にめちゃくちゃでした。2階で佐用町の災害対策本部を兼ねた執務が行われていました。庵逧町長が1人で私の相手をしていただいて、状況説明等をしていただきました。5年前の台風16号の時とは違って、水が急に増えて出てきたということのようでしたので、非常にいとまがない中で水かさがどっと増えたという状況のようでした。

400ミリ近い雨が佐用町周辺に降っていますので、その影響が大きかったのではないかと想定されます。そのときに、町長から水の手配と、一戸建ての平屋については水浸しになってしまったわけですし、濁流に覆われたということで、再建のめどが立つまで仮設住宅等の整備の必要性が非常に大きいという話をされていました。それから、もう1つの大きな被害を受けた地域が、佐用町の久崎でした。久崎にはまっすぐには行けません。というのは、渋滞で車が動きませんでしたので、迂回路である佐用のゴルフ場の横から向かったのですが、途中で旧南光町役場である南光支所がありましたので、支所をのぞきました。南光は床上浸水等の大きな被害がなかったので、炊き出し等の後方支援に追われていたという状況です。その後久崎に入って、石堂県議と中川前上月町長に迎えていただきました。久崎地域には橋が架かっているのですが、その橋がいわば一種の堰き止めになって、両側に水があふれて、特に街中の方にあふれた水が堤防の後ろの土砂を押し流して、結果として堤防が決壊し、商店街を水が通り抜けていったということでしたし、堤防の裏側の住宅が3戸ほど流され、保育所や老人福祉施設の手前にあった農地が、がれきの河原に変わってしまっているという状況でした。住民の方々からは、5年前の災害よりも大きな被害を受けたということ、しかも1階部分がほとんど水浸しになったということ、水が通っていないということですので、清掃作業等が十分にできないということ等、これからの復旧・復興にあたって私が激励をしたところ、頑張りますとおっしゃっておりましたけれども、これからが大変な作業が続くのだろうというふうに思っています。そういう意味では、家の土砂の搬出等については、災害ボランティアの皆さんのご協力が不可欠になるのではないかと思います。5年前の台風23号の時の豊岡を中心とする地域、洲本を中心とする地域、街中の土砂の搬出とゴミの搬出が復旧・復興のスタートだったということを考えますと、佐用町においても同じような復旧・復興のスタートは土砂の搬出がスタートになるのではないかと思っています。

 それと、ちょうど今帰省シーズンなものですから、渋滞に巻き込まれている車で、県外ナンバーの車が随分目立ちました。一方で、高速道路が雨の量が多いからということで、早々と福崎から津山まで全面封鎖されていました。既存道路、特に佐用のあたりは、既存道路自身が1本とか2本しかない地域で、不通箇所も結構出ているのに、高速道路は大きな被害も受けていないのに封鎖をしてしまっている。また、雨の状況もかなり落ち着いてきているのに封鎖をなかなか解除していないようです。まだ解除していないのだとすると、どういう管理をしておられるのか、きちっと公開質問でもしないといけないというぐらい他の地域に迷惑を及ぼしているという認識に欠けているのではないか。それと高速道路こそ、こういうときに役立ってもらわないと、何のために道路を整備したのかわからないということになるのではないか。本当に災害時における道路の適切な役割分担については、きちっとした対応が必要になるのではないかと感じました。以上が私の今日の視察においての感想です。

 県庁に戻り、災害対策本部会議を行ったわけですが、現状として、食料の手当については、昼食についての応援依頼等がありましたが、佐用町については、夕食は自分のところで何とかなるということでしたので、県としては、宍粟市について対応をしています。また、明日以降についても、きちっとフォローをしていきたいと思います。飲料水についてですが、佐用町で水道が出ているところと出ていないところがあり、私自身も現地で水道が使えるところと使えないところを確認しました。飲料水の確保については自衛隊からも給水車が出て、給水活動をしていただいていますし、企業庁等の保存用飲料水を佐用町に届ける等の対応をしています。問題は、例えばトイレの水をどうするかとか、清掃作業の後の体を洗う水をどうするかとか、水に伴う諸課題もありますので、今後もできるだけ支援をするようにします。毛布等については対応済です。ゴミや廃棄物の対応については、準備を進めています。コミュニティプラント、つまり小規模な集落排水事業があるのですが、その集落排水事業の50人とか75人とかの処理施設について、水に浸かってしまって機能麻痺を起こしているところが何カ所かありますので、これについても機械を入れ替えるのか、修理がきくのか、あるいは臨時の予備装置を導入して処理をするのか、早急に検討し、対応します。それから、消毒についても準備を進めています。また、救助用ボートについては、久崎の商店街の真ん中に小さなボートがありましたが、昨日はこれで救出したんですよという住民の方からの説明も受けたというところです。それから、職員の派遣ですが、佐用町の災害対策本部へ応援職員を県としても派遣します。

 今後の対応ですが、いずれにしても二次被害を起こさないようにしなくてはなりませんので、後ほど説明しますが、パトロール、土のう積み、あるいは早期避難への対応等も検討を進めます。それから、一方で、警察本部の説明では12名の死亡が確認され、15名の行方不明者がおられるということですが、状況が十分に把握し切れていません。今、懸命に安否確認と捜索をしていただいています。それから、被災者支援対策としては、先ほど説明しましたような土砂を家から出すということ、そして、それに伴う土砂の処分がこれから出てきますし、トイレについても仮設トイレ等は、既に準備ができていますので、必要な箇所にさらに設置をしていくということになります。消毒も水が引いた後、たつの保健所を中心に実施させていただきます。保健医療については、既に3つの病院があるわけですが、重篤な患者さん方については、宍粟市の市立病院とか、津山の日赤病院等に搬送されています。それから、食事等は備蓄が明日、明後日ぐらいまでありそうですので、一応の対応はできています。それから、福祉施設についても、水が床上まで来たようなところがありますが、大きな被害をまともに受けてはいないということで、一応対応ができているというふうに報告を受けています。ボランティアについては、これから対応をします。仮設住宅も設置場所や規模等が定まり次第整理をしていくことになると考えています。

 それから、資料の3ページ以降は土木の資料になります。被害拡大防止のための応急復旧工事を今日中に行いつつあります。私が見た久崎についても護岸の崩壊延長が70mありますので、大型土のうを200袋積んで行くという作業が行われつつあります。この中で佐用町の円光寺というところ、千種川の左岸にありますが、250mの護岸の崩壊がありますので、700袋の土のう積みになりますので、これは今日中には終えられない可能性もありますが、万全を期します。

 それから、道路については、71箇所が通行止めになっているわけですが、21箇所の全面通行止めを解除しました。できるだけ早く片側だけでもいいから通行ができるように急ぐ予定です。それから、迂回路を設定し、交通誘導員と規制看板を早急に整備します。それから、今後の大雨に対する対応としては、重点パトロールを実施します。

 山裾の被害については、まだ調査中で、今状況を十分把握しているわけではありません。

 資料の5ページ、佐用地区に現地対策事務所を設置することにします。前の佐用土木事務所の庁舎がありますが、その庁舎は1階部分が車庫で、その車庫部分は水没のために使用不能になっているのですが、事務所部分は2階にあり、この事務所部分を活用して現地対策事務所を設置し、復旧・復興の拠点とすることにしたいと考えています。すでに4名の職員を配置して対応しているところです。

 資料の6ページ以降は、それぞれの地域での状況の報告ですので、私からの説明は省略させていただきます。

 今配布しました、災害ボランティアの派遣についての資料についてご説明します。災害ボランティアの派遣については、バラバラ被災地に入っていただくと、かえって被災地に迷惑をかけてしまうことにもつながりますので、できるだけチームを組んでいただき、派遣をするようにしていきたいと考えています。従って、先遣隊として県社会福祉協議会等職員2名を派遣し、現地との打合せをした後、順次チームを作って投入していくということになろうかと思っています。ご協力をお願いしたいと思います。

 私からは以上です。

質疑応答

記者:

 今日、対策本部会議がありました。取材は冒頭だけということでしたが、新型インフルエンザの時は個人情報、具体名、患者の名前を出すという理由があったと思います。今回は、個人情報などないと思われますので、公開して取材をさせていただきたいと思いますが、見解をお聞かせください。

 

知事:    

 初動の段階ですので、どのような情報をどのように交換するか見えていませんでした。最初はこのような形態をとらせていただきましたが、申し入れの趣旨を踏まえて検討します。

 

記者:

 二次災害を防ぐのが第一義的と言われていますが、そのための対策としては、いろいろ出していただいた中で、どの部分が一番重要だとお考えでしょうか。

 

知事:    

 土のう積みです。気象台からお話を伺うと、台風が北上を続けていたのが徐々に東向きに変わりつつあります。最大で、影響があるとしても時間雨量40ミリ位ということです。今後、大きな雨が降り続くことはなさそうですが、さらに水位が上がって、決壊したところから水があふれるということになってはいけませんので、二次災害対策は決壊箇所を防ぐということが第一義だということで、資料にあるような所を日没までに作業を急いでいる状況です。先ほども触れましたが、700袋も積まないところについては、若干残る可能性がありますので、十分警戒をしていきたいと考えています。

 もう一つ、明確には見えませんが、道路の土砂崩れなどが起こる危険がないかどうか道路パトロールでチェックをしています。

 この二点が中心になると思っています。

 

記者:

 午前6時現在の情報が午前9時に出て、正午の状況を午後2時に資料をいただきました。被災や避難の状況をいち早く伝えたい私達の立場としては、もっと速く情報を提供していただきたかったのですが、今後もっと速く出していただけないでしょうか。

 

知事:

 できるだけ早く現場の情報をお知らせするのが我々のつとめですので、今の点については十分急がさせていただきたいと思っています。ただ、被災直後は現地が混乱していますので、どうしても情報の収集、整理の混乱がつきまとっているために遅くなるということもあるということは、ご理解いただきたいと思っています。

 もう一つ、触れ忘れましたが、宍粟市一宮町の福知に橋が3本架かっていますが、この橋脚が3つとも流されて、75人ほどと連絡が取れない状況になっています。ヘリを入れようとしましたが、午後になってから雲と霧でヘリが姫路に待機しています。消防関係者が橋のたもとまでは辿り着いていますが、食料などの心配はないのではないと思いますが、水がどうなのか懸念しています。また、光ケーブルが橋に這わせてありましたので、橋とともに流れました。そのため、今、通信手段がない状況で孤立しています。テレビも見れないだろうと考えられますので、できるだけ早く連絡が取れるように早急にしたいと考えています。

 

記者:

 確認ですが、この資料は対策本部会議で決めましたということでよろしいでしょうか。

 

知事:

 既にどんどん動いていますので、確認と今後の対応ぶりをみんなで検討を加えていったということです。そこの上がっている今後の対応などの項目についての準備を進めていこうということにしたということです。

 

記者:

 災害時に市町村の役割、都道府県の役割、国の役割があると思います。今回、県としての役割はどういう点にあると認識されているかということと、それを進めるにあたって、どういう点に留意していこうとお考えなのかお聞かせください。

 

知事:

 また、被災をした直後ですので、やれることをやっていく緊急対策をやっていくことが重要です。県の役割とか市町の役割を超えて、必要な事務は必要性に応じて緊急に対応していくというのが、今の時点だと思います。佐用町に先遣隊を派遣したり、応援を投入したり、私のように現地で状況をみて、今の時点ではできることをやろうとしているということです。

 千種川の河川管理は兵庫県のですので、復旧復興も含めて、さらに河川管理をやっていくことについて大きな役割があると言えると思います。

 

記者:

 今回、避難所へ避難する途中で流されるケースがかなりあったようですが、行政とすれば、例えば雨量や河川の増降の量をみて避難勧告などの避難の指示を出されるのが一般的だと思います。今回のケースを参考に、今後見直さなければならない点について、今の時点でお考えはありますでしょうか。

 

知事:

 今回、久崎の住民の方のお話を聞いていると、避難所に避難をする暇がなかったということです。2階に駆け上がって、濁流が通り過ぎるのを見守っていたというようなお話をお聞きしました。逆にいうと、避難途上に急に増水して逃げ出せないという状況も考えられます。今まではまず、避難所にということが原則でしたが、いざという緊急事態の時は自宅避難を組み合わせていく必要があるのではないかと思います。特に、久崎の方々の話ですと、自宅にいたから助かったということをいわれる方もありました。一段落した時点で、お話を伺って対策を考えていく必要があると思っています。皆さん一様に水の出方が急速だったとおっしゃっていました。

 

記者:

 高速道路のお話がありましたが、規制の解除を要請するというような働きかけはされていますか。

 

知事:

 文書ではありませんが、電話で要請はしています。規制と解除の基準を持たれていて、それが足かせになって臨機応変な対応ができていないということだとすると、基準そのものを見直すなり、状況によって道路の機能の役割分担の状況によって弾力的に運用されるなどの対応をしていただく必要があると思っています。

 

記者:

 今回の水害で、佐用町では商工会も浸水されたようです。また、商店街も広く浸水しているということです。先々には商工業者に対する融資なども考えていかれますでしょうか。

 

知事:

 災害救助法も発動されていますし、生活再建支援法も適用になります。併せて、商店街などの立ち上がり支援をしていく必要があると思っています。今は緊急事態ですので、緊急対策が中心になりますが、今後復旧復興の過程で、融資を含めた立ち上がり対策を県としても地元と相談して進めていきたいと思っています。

 

記者:

 先ほど質問がありました、高速道路については西日本高速道路会社に要請されたということでしょうか。

 

知事:

 そうです。

 

記者:

 宍粟市で一部の住民の方が孤立している状況ということですが、この情報が知事に入ったのは何時かということと、県として自衛隊にヘリの救助を要請したかという確認と、孤立した人達について、今は命の危険にさらされているわけではないということでよろしいでしょうか。

 

知事:

 午前中はヘリが着陸して、透析患者の方を救出しました。午後からは雲が低く立ちこめて、霧も出できているということで、自衛隊にもヘリを要請していますが、待機中になっています。私は現場に行っていましたので、昼過ぎに情報が入ってきました。

 できるだけ、早い情報提供に努めさせていただきます。また、対策本部会議の公開については、よく検討します。

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