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更新日:2011年3月20日

東北地方太平洋沖地震被災地訪問、支援方策等の協議の結果に係る知事会見(2011年3月20日(日))

【発表項目】
東北地方太平洋沖地震被災地訪問、支援方策等の協議の結果

知事会見内容

知事:

 急遽、本日、支援対策本部会議を開催しました。昨日0泊3日で現地を訪ねてきましたので、現地の印象と課題、対応を相談しようと本部会議を開催しました。その後、それぞれの機関の進捗状況の報告をしました。

 現地の状況については、本部会議の冒頭の挨拶で触れましたので繰り返しませんが、お聞きでない方もあると思いますので簡単にご説明します。まず、村井宮城県知事と面談をしました。一つは被災者の遠隔避難所についてです。第1段階として、兵庫や関西各地に避難所を設置して地域コミュニティ単位程度で移っていただいて、第2段階として公営住宅などを活用した仮設住宅等を開設して移り住んでいただくという提案です。これについては、現地の被災者としては、行方不明のご家族を抱えられていたり、墳墓の地を離れることに対する抵抗感があったりというようなこともありますので、現地の実情に即した対応をしたいというのが村井知事のお話でした。それもそうだと思います。避難所生活も1週間になって非常に厳しい状況ではありますが、そのような思いも十分理解できます。宮城県で対策チームを発足されていますので、まずは対策チームの検討に期待したいということにしました。

 2番目は入院患者や高齢者、子ども等の災害弱者の受け入れについてです。これはかなり深刻だと思います。従って、これに対して具体的に一斉に対応するのは非常に難しい面があります。村井知事にはこういう方々がいれば迎えに行って連れ帰ることも考えると申し入れをしておきました。本部会議では、例えば、既に日赤の救援チームが釜石市に入っている、兵庫県の関係の医療チームが石巻市に入っているということがあります。現在活動を展開しているところに必要性の有無を確認して、ニーズがあるようなら運搬方法について、例えば自衛隊の飛行機輸送をお願いすることも考えられます、その他の手段も考えられますので、具体のニーズがあるのかどうかあたろうということにしました。

 遠隔地の避難所についても、例えば具体的に兵庫県で1万人規模を受け入れますと言っているだけでは具体的な判断が被災者につきにくいということもあります。具体的な判断について、モデル的にこんな受け入れ態勢をとっているということを示すために、空振りになっても良いから、受け入れ施設を若干手を加えた上で提示したいと考えています。モデルには淡路島の淡路高校の一宮校を若干改修して提示をしてみてはどうかと思っています。東浦校も考えましたが、最初の提示としては海が見えるので少し被災者にとってつらいかもしれないということもあって一宮校に整備のモデルをしてみようかと考えています。

 3番目に圧倒的に職員数が足りない状況です。しかも慣れていない実情にあるようです。従って、専門家の派遣や避難所などの連絡・運営の支援について応援をしますということを申し入れています。早急に必要な方々にどういう形で来ていただくか検討しますということでした。私から見ても例えば、土木や住宅、都市計画、ガレキの処理、福祉等いろいろな関係の今後の手順をどうしていくかが非常に重要です。既に先遣隊の派遣をしていますが、さらに継続的にアドバイザーを派遣していこうということが一つです。もう一つは、避難所などの情報が十分に災害対策本部に入っていない実情もあるようです。その辺りも踏まえて、避難所などの運営を支援する職員を派遣したい、これは運営に携わった人の協力を得ながら態勢を作り上げていきたいと考えています。いろいろな情報の連絡調整は現地事務所を活用してほしいと申し上げました。また、必要な物品についても要望に応じて、あるいは私どもなりに提供しますと申し上げました。村井知事からはお礼と具体的に検討する旨の意向が表明されました。

 

 政府現地対策本部の市村国土交通政務官と阿久津内閣府政務官にも面談しました。特に、牡鹿半島との連絡が非常に難しいということでしたので、衛星携帯電話の提供を申し出ました。30台を早急に発送して宮城県に届けることにします。避難所に指定されたところ以外にグループで避難されている方々が牡鹿半島の中におられるという実情があるらしいです。それらとの連携、連絡を取れるようにするという趣旨です。

 

 現地対策本部や宮城県社会福祉協議会も激励しました。全国社会福祉協議会で相談した結果、宮城県は関西地域が引き受けることになりました。ボランティアの派遣調整などを実施することになりますが、現実には十分に機能していないというのが実感でした。できるだけ早く現地にボランティアの調整本部のようなものを立ち上げて調整していく必要があると考えています。

 

 避難所を3カ所訪問しました。いずれも松島町の3つの避難所です。手樽地域交流センターは旧小学校の跡地ですが、既に松島町の方々は引き払われていて、隣の東松島市の野蒜地区の方々が130名程度午前中に越してこられました。医療チームがおりましたので、健康診断などをすることができて大変グッドタイミングでした。入院等を要するような方はいらっしゃいませんでしたが、持病をお持ちの方々がかなりいらっしゃるということでした。品井沼農村環境改善センターも東松島市の方々が中心で入られていました。松島町温水プール美遊は松島湾に面している住宅や商店の方々が避難されていました。それぞれ100名程度です。特に松島は小さな島があって、それが実質的に津波の防波堤の役割を果たして奥松島といわれている野蒜海岸や矢本町、三陸海岸のような住宅が押しつぶされて、ガレキになることはなくて、1階部分には水が入りましたが、店や住宅は保たれているという状況です。その方々が避難されていたところです。それぞれを訪問して同じ大きな被害を受けた私達として共に歩き続ける努力をしていきたいということを申し上げました。

 被災地の視察をしました。名取市閖上は若林区の荒浜の陸続きの南部分で仙台空港の北側ですが、閖上中学校から見た南側の風景が右の写真です。ほとんどの住宅と農地が土石と木材片で埋まっている状況です。松島町は、写真は松島公園の駐車場ですが、泥の海になっています。その駐車場の端っこにヨットとが打ち上げられています。このヨットの所有者とお話しをしましたが、離れ島を繋いでいた渡月橋という橋が落ちたので、ヨットが押し上げられて助かったという話をされていました。東松島市野蒜、矢本は千石船の南側は全滅ですが、北側は床上、軒下浸水になっています。1階部分は住居の木材片と土石で埋まっている状況です。

 ボランティア先遣隊の活動を整理しています。宮城県社会福祉協議会と災害ボランティアセンターの支援について協議しました。また、避難所での被災者支援では、医師会、看護協会、鍼灸師会、柔道整復師会、県立こどもの館、神戸学院大学、関西学院大学、東北福祉大学、神戸まちづくり研究所も活動をされました。

 23日に特定活動ボランティアを派遣したいと考えています。特に、配食ボランティアや商店や住宅や野蒜の住宅の破材処理に携わるボランティア方々が必要になるのではないかと考えています。

 課題などについては、防災監から報告をしますのでよろしくお願いします。何か質問があればお願いします。

 

 私からは以上です。

質疑応答

記者:

 被災地を見て、どのような感想などどう思われたかお気持ちをお聞かせ願います。

 

知事:

 見た中で大変厳しい状況にあったのは、閖上地区と東松山市野蒜地区、矢本地区です。本当に人家が残っていないというのが、仙石線から南部、仙石線も土盤が現れているところが随所に見える、その北側は水がオーバーフローをして入って、1階部分がほぼ木材片と土石で埋まっている状況です。このような中で自衛隊の方々が救出作業に従事されていました。そういう激甚地域で、普通の車は入れない地域でしたので自衛隊の車で案内していただきました。閖上地区も大きな人家が散在していたところは、大きな人家がある程度防護壁の役割を果たして家が残っている所もありました。それは閖上中学校の北側です。閖上地区の南側は農地と人家が散在していた地域ですが、何も残っていない状況でした。結局、仙台空港までの間はほとんど全滅の状況ではないかと思います。阪神・淡路大震災は断層から東西に2kmか4kmだったと思いますが、その幅で帯状に線で破壊されました。しかし、今度の津波の被害は面です。津波が襲ったところは一面に何もないという状況が基本です。阪神・淡路大震災の時は左右から助けに入れました。ところが、左右から入るにも左右がありません。面の被害ですので、復旧復興を計画的、総合的にしないと非常に難渋するのではないかと思いましたし、それよりも一面の木材片と土石の海ですので、その中で救出作業が行われていますが、これも大変時間との勝負を過ぎているのかもしれませんが、厳しい作業の連続であるだろうと思いました。そういう状況ですので、避難所も仙台市の避難所は電気も概ね水もきていますが、その他の所は電気は通じ始めていますが、水とガスがないというところがほとんどですので、大変厳しい状況に置かれていると想像できます。併せて、この3つの松島の避難所は条件が三陸側に比べたら良いはずですが、食事が朝晩のおにぎりとゆで卵が1週間の食事だと聞かされました。末端に行き届いていないという実例を体験しました。例えば、我々のアルファ化米はチャーハンやカレーライスというのもありますが、今回はそこまで用意していきませんでしたが、次の第2陣の時には配食サービスボランティアを中心に入っていただきたいと願っています。

 

記者:

 今回、近畿府県では提案したいという話ですが、それに関して兵庫県民に対する受け入れる際の負担等があるかということと、県民がどういったことを被災者に対してケアしたらいいのかという話、緊急受け入れをした後、長期化すると思いますが、被災者フォローについてどういったイメージを持たれているのか3点お聞かせ願います。

 

知事:

 まず、大変なご苦労をされて、しかも来ていただくとなると、ほとんど知らない土地に仮住まいといいながら来ていただきますので、できるだけ温かく受けとめていただかないといけません。毎日の生活のケアを考えないといけませんので、そのケアの態勢にご協力いただきたいと思っています。今日も早速、看護協会の大森会長から、看護協会としても避難所ごとに健康相談窓口をつくって協力したいという申し出を受けました。いろいろな分野の方々の健康維持などに対するご協力、あるいは長期化すると例えば農作業もしてみたいというようなことも出でくるかもしれないので、そのような協力などいろいろな面で協力していただくことが出てくると思います。まずは、どういう形で来ていただくかが重要ですので宮城県の調整に期待したいと思っています。フォローについては、先ほども触れましたが、第一段階が遠隔避難所のような形で臨時受け入れになりますが、さらに長期化するということになると現地で仮設住宅が十分整備できないというようなことになれば、こちらで仮設住宅の整備をすることになります。そういうときに公営住宅を活用していく、公営住宅を遠隔地の仮設住宅として提供していくという役割を果たす必要が出てくるのではないか、それでも足りなければ現実に仮設住宅をつくっていくことも出てくると思います。ただ、そうした時にバラバラになってしまうと、特に遠隔地での仮住まい生活だけにそのようなバラバラの対応が望ましいのかどうか、このあたりはよく相談をしていかないといけないのではないか、できるだけまとまった形で生活が維持できるような対策を講じていく必要があるのではないかと思っています。もう一つは、災害弱者で今すぐにでも対応が必要な方々は、できるだけ早く個別にでも来ていただけるような、ご家族と一緒になると思いますが、そのような対応になると思っています。そのためには福祉施設の皆さんや病院の皆さんにご協力をお願いしないといけません。是非、関係の皆さんにご協力をお願いしたいと思っています。

 

記者:

 県民の費用の負担は今後、例えば税金等であったりすることは考えられますか。いろいろな対策をするなら、費用がかかってくると思いますが。

 

知事:

 今、そのことを心配する話ではないのではないか、基本的にいかに被害に遭われた方々に対して手をさしのべられるかを考えていくべきではないかと思います。そういうことで仮に県民の税金である程度負担させていただいても、県民の皆さんにご理解いただけるのではないかと思っています。また、そのようにお願いしたいと思っています。

 

記者:

 阪神・淡路大震災後に、県ないし神戸市は震災の経験や教訓を語り継ぐということで情報発信をされてきましたが、今回の震災で経験や教訓が生きた点、今後生かせる点、生かせなかった点、それぞれどういう理由があってそうなったとお思いでしょうか。

 

知事:

 その評価をするのはまだ早いです。今は真っ最中です。ということは、避難者対策を一生懸命やる時期で、こうした方が良かったということは無いわけではありませんが、今は一生懸命やっていくべき時期ではないでしょうか。もう少し落ち着いてから今の質問にはお答えしたいと思います。そうさせてください。

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