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更新日:2011年8月8日

知事定例記者会見(2011年8月8日(月))

1 兵庫県産米の放射性物質検査の実施
2 東日本大震災に係る支援
3 兵庫県立大学防災教育センターの開所
4 知事の海外出張概要(西オーストラリア州)

動画(録画配信)

記者会見を動画で見る(外部サイトへリンク)(約35分)
・会見中の知事及び記者の発言内容は、議事録でご確認ください。

知事会見内容

知事:

 大変暑い日が続きます。今日は久しぶりに「でんき予報」が黄色信号でした。先ほど、外に出ましたが、一段と暑さが厳しいという感じでした。ぜひ節電への協力をよろしくお願いします。

 それでは、お手元にお配りしている資料に基づいてご説明させていただきます。

 まずは「兵庫県産米の放射性物質検査の実施」についてです。兵庫県産米に影響があるはずはないですが、毎日のように放射性物質の検査結果が報道されていますので、あるはずがないのを確認するというのも今は大事ですので、8月は早場米の但馬地域、9月は北摂・丹波地域と淡路地域、10月は播磨地域と山田錦について農林水産省方式で刈り入れ前と刈り入れ後の2回に渡ってサンプル調査をすることにします。1地域あたり最大5~6箇所ほどで、8月、9月、10月と検査を実施すべく準備を進めています。安全を確認するという意味でも意義があるのではないかと思います。

 

 続いては「東日本大震災に係る支援」についてです。

 資料1は、「『自治体災害対策全国会議』の開催について」です。前からこのような企画をして震災や風水害の経験を共有するということが大切なのではないかと考えていましたが、東日本大震災が生じて6カ月になります、来月の8日、9日の2日間にわたり自治体の関係者にお集まりいただき、現状の確認と課題を共有していこうということです。9月8日は五百旗頭先生に総合司会をしていただき、宮城県の村井知事や南三陸町の佐藤町長、「広域災害支援対策」として室崎先生と私がそれぞれ講演しまして意見交換会を行います。2日目の9月9日は、総合司会を河田先生にお願いしまして、「国際緊急支援」については元国連大使でJICA副理事長の大島先生、「政府復興対策」については政府担当者ということで、平野大臣が一番ふさわしいですが、大臣の都合がつかなければ適当な方にお願いします。「福島県の取り組み」については、相馬市長さんと、福島県幹部ということで、出来れば知事か副知事にお願いすることにしています。佐藤知事はこの間、知事会議のときに頼みましたら、自分が福島を離れるのは難しいのではないかとおっしゃっていましたので、副知事にお願いすることになるのではないかというところです。そして、総括として御厨先生に締めていただきます。自治体災害対策全国会議実行委員会の構成を記載していますが、これらの方々と実行委員会をつくってこの会議を開催します。

 

 資料2は「東日本大震災兵庫県内避難者のコンサート・公演への招待について」です。1番目は9月10日にありますピッコロ狂言会は、善竹家を中心に開かれる会です。2番目は、のじぎくコンサートで、イタリアで修行されたソプラノ歌手である森美津子さんの「ローマへの誘い」というコンサートにご招待します。実施済公演の実施状況ですが、7月13日の佐渡裕監督プロデュースオペラ2011喜歌劇「こうもり」公開リハーサルは21世帯35名、8月2日の芸術文化センター公演の東日本大震災復興祈念コンサートには22世帯42名、8月6日のピッコロ劇団ファミリー劇場「扉のむこうの物語」には9世帯25名に鑑賞していただきました。今後ともこのような催しを続けさせていただきますので、ご協力をお願いします。

 

 資料3は「地域型仮設住宅運営アドバイザーの派遣について」です。宮城県の7市町において、地域型仮設住宅が21か所312戸着工しており、8月上旬以降に順次入居されることになっています。地域型仮設住宅というのは、高齢者や障害をもっている方々等のための仮設住宅であり、社会福祉法人などの経験者がアドバイスをすることが必要だということですので、経験のある方々を順次派遣して指導いただきます。地域型仮設住宅は7市町で312戸出来上がるわけですが、順次これらの市町を1回あたり5日程度、3名程度のチームで指導に出かけていただきます。「きらくえん」や「阪神共同福祉会」、「甲山福祉センター」、西宮の社会福祉協議会など阪神・淡路大震災の際に地域型仮設住宅の運営に携わりノウハウを持っている方々の協力を得て派遣することにします。

 

 資料4は「LED照明灯の提供について」です。姫路市にある(株)サンライトからの申し出でソーラーLED照明灯10基、南三陸町に提供することになっています。充放電による劣化がほとんどないという特色もありますので、ご紹介させていただきます。

 

 資料5は「放射性セシウム暫定規制値を超える疑いのある牛肉の県内流通状況等について」です。説明は省略させていただきますが、過去に流通した肉の状況が判明し少し数字が増えているということですが、現在出回っているということではありませんので、この点はご留意願います。

 

 資料6は「兵庫県からの職員等派遣状況」です。8月5日現在で171名が被災地で活躍しています。人数が減っているのは、警察の部隊が交替のため8月5日現在では現地にいないということからです。

 

 資料7は「東日本大震災に係る兵庫県内避難者の登録状況」です。前回よりも少し増え、7月29日現在426世帯1,046名となっています。

 

 資料8は「関西広域連合構成府県の被災地支援状況について」です。7月31日現在で154名です。

 

 4番目は「兵庫県立大学防災教育センターの開所」についてです。8月15日に開設し、8月17日に開所式を開きます。記念講演も行いますので、ぜひお越し下さい。

 

 最後に「知事の海外出張概要(西オーストラリア州)」についてです。

 西オーストラリア州との姉妹提携が30周年を迎えることから、県民訪問団の皆さんとともに西オーストラリア州まで出かけ、記念事業を行いました。

 まず、コリン・バーネット首相との面談です。この3月にバーネット首相がお見えになり、コアラをいただきましたので、そのお礼と、コアラに名前が付いたことをご紹介しました。これからまた、新しい西オーストラリア州との付き合いが始まるので、さらに広く深く付き合っていきましょうと申し上げました。あわせて、東日本大震災では西オーストラリア州から50万豪州ドルを義援金としていただいていますし、鉄鉱石やLNGに代表される西オーストラリア州の資源が日本経済を支えていますので、日本経済の基盤がしっかりすることが東日本大震災からの再生にもつながるという意味でお礼を申し上げました。バーネット首相からは、コアラの寄贈は大変難しかったけれども実現できてよかったというお話と、経済的な原材料交流だけではなくて、最近は学生交流や地域産業交流などの幅広い交流に及んでいるので、さらに努力をしたいというお答えをいただきました。また、カンガルーを送りたいから是非受け取ってほしいというお話がありました。どうしても日本の動物園や動物飼育施設では系統が一種類になりがちで、そうすると体が弱くて死に絶えがちです。そういう意味では新しい血を入れることが必要ですので、例えばコアラのいる南淡路市のイングランドの丘などで積極的に受け入れを検討したいと考えています。また、私から、淡路瓦を活用した枯山水のような日本庭園を現地に整備したいと申し入れたところ、州の文化センターの周辺はどうかというお話しをいただきましたので、これから協議を進めて参ります。それから、バーネット首相から神戸マラソンの話題が出ましたので、神戸マラソンの「感謝と友情」という趣旨を申し述べるとともに、是非首相自ら参加していただけないかという話をしたところ、その後のレセプションの席で、青少年の参加を検討したいと言っていただきました。これも協議を進めて参ります。

 それから、共同声明に調印をしました。4ページにその内容を記載しています。その際に、コアラのいるヤンチャップ公園のあるワナルー市と、イングランドの丘のある南あわじ市の姉妹提携の話が持ち上がり、バーネット首相と私もそれを支援していくことにしました。3ページの中ほどにその記念式典で詠んだ歌「日豪の架け橋ならん両州県 未来の世界我らが築かん」を載せています。英訳版がないのが恐縮ですがお許しください。

 それから、ひょうごセミナーとして、パースのロータリークラブにおいて、約40分ほど私が講演しました。講演した際の資料を添付していますのでご参照ください。大変東日本大震災からの再生などを含めて、関心を持っていただけたと思っています。

 次に、ピルバラ地区で鉄鉱石の鉱山を視察しました。リオ・ティント社という世界的な鉱物資源会社の鉄鉱石採掘現場で、パースから北に飛行機で2時間のカラサから、さらに採掘現場まで小型飛行機で1時間飛んだところです。幾つかの鉱山がありますが、そのうちの「メサJ」と呼ばれる鉱山を視察しました。ここは台形状の小山になっていて、わざわざ穴を掘る必要はなく、台形の端からパワーシャベルで土を削って、削った土を洗濯機のような装置で水洗いして不純物を取り除いて、その後砕石して、砕石したものをディーゼルカーの貨車に積んで、ディーゼルカーはGE製、貨車は中国製ですが、短い編成で163両、長い編成で200両を超す貨車列にして港まで運んで、ベルトコンベアーで船に積み込むという採掘の流れでした。貨車の長さは最長約2.5kmで、自社の鉄道を走らせるという大がかりな鉱山でした。私は7ページ右上の写真の大型トラックの助手席に乗せてもらい、荷台に鉄鉱石が積まれて、破砕場まで運んでいくことを2回体験させてもらいました。これはキャタピラー製で、ゴムタイヤだけで直径4mあります。ちなみにタイヤはミシュランが作っていました。それから、港湾の状況をカラサからヘリコプターで視察しました。ここには書いていませんが、鯨を2頭ヘリコプターの上から見かけることができました。鯨が見えればいいと願っていたら、ちゃんと向こうから現れてくれました。

 カーティン工科大学は、県立大学と20年以上交流を進めている所です。セミナーが行われていて、清原学長以下関係の先生方とともに訪問し、私はご挨拶した後失礼させていただきました。

 それから、西オーストラリア州総督や州議会上院議長、下院議長、また、たまたまレアアースの日豪共同鉱山開発プロジェクトのオープニングセレモニーに出席されていた佐藤大使とも面談しました。佐藤大使にはパーティーにも出席していただきました。

 あわせて、パースにある補習授業校の授業を参観しました。補習校とは現地校に通っている子ども達に週1回日本語の補習授業をしている学校です。日本人学校の校舎を借りて週に1回開催していますが、日本人学校の在籍者よりも補習校の在籍者の方が多いという逆転現象が生じています。日本人学校に入る日本人の子ども達もいますが、現地の方々の日本人学校への入学もあり、現地の人々の日本人学校への入学は、国庫補助の対象にならないので、学校経営には大変苦労しているというお話しを伺いました。教頭先生は福本さんという剣道5段の方で、子ども達に本当にきちっと接していました。私は挨拶したときには、「気をつけ」と言ったらぱっと立って気をつけして、話を聞いた後は礼をしていて、大変しつけのいい教育を受けていることが確認できました。

 そして、兵庫文化交流センターで姉妹都市30周年を記念して募集したエッセイコンテストの授賞式を行いました。作品を配ったらいいくらいなのですが、受賞者の高校生3人は、「西オーストラリア州の訪問団が兵庫県の各地を訪ねる。」という想定で兵庫県を紹介しているのですが、例えば、「宝塚の清澄寺の建立は宇多天皇の勅願による。」ことなどまで調べていて、大変詳細な調査力に驚きました。式の挨拶でもそのことに触れました。

 それから、コアラ飼育員のジョン・ウイラーさんに感謝状を贈呈しました。ウイラーさんに飼育技術を教えていただいたおかげで、我々もコアラの生育環境を確保することが出来ていると伝えました。

 そして、最後になりますが、シンガポールで乗継時間が3時間ありましたので、それを活用して、マリーナ・ベイ・サンズに行ってきました。SMAPのテレビCMで有名になったそうですが、屋上にプールがあります。プールには入りませんでしたが。そばまで行って見てきました。船の甲板のような形で周遊できるようになっているビルです。また、シンガポール兵庫県人会の幹部と懇談の場を持ちました。あわせて、マリーナ・ベイ・サンズの中にあるショッピングセンターとカジノも見てきました。率直に言って、このカジノは紳士淑女が行くような雰囲気はゼロで、パチンコ屋を大きくしたような雰囲気でした。「なぜこれが文化度の高い施設なのか。」ということを改めて実感して、私の主張が正しいことを確認できました。教育効果があるとはとても思えません。ただ、シンガポールの場合は観光都市国家で、外国人をたくさん呼んで来て、外国人にお金を落としてもらうという発想でいろいろな事をしています。このカジノにシンガポール在住者が入ろうとすると100シンガポールドル、約6500円の入場料を取るという仕掛けになっています。私達はパスポートを見せればただで入れます。カジノは、様子を見ているとお金を取られるだけだと確信しましたので、やりませんでした。

 

 私からは以上です。

質疑応答

記者:

 明日で県西・北部豪雨から2年になります。佐用町に建設された被災者向け仮設住宅も月内解消の見通しだという報道もありました。井戸知事の3期目が始まってすぐの災害でしたが、この2年の復旧・復興の取り組みを踏まえて、明日2年を迎えるにあたって一言お願いします。

 

知事:

 今夏に新潟・福島豪雨がありましたが、このようなゲリラ的豪雨被害のいわば走りが2年前の佐用町や一宮町、朝来市を中心とするゲリラ豪雨被害だったのではないかと思います。一部を除いて復旧・復興事業もほぼ完成に近づいています。一宮町から大河内町に行く道路がまだ復旧にもう少しかかるようですが、それ以外は順調に進んでいると考えています。復旧・復興事業は以上ですが、課題がまだまだ残っています。一つは、まちのにぎわいをどう取り戻すかです。従前も商店街などは大変厳しかったのですが、さらに自前で住宅を建て替えるなど、地元に残るための課題を抱えられている方もいらっしゃいます。まちをどう再建していくかというなかで、幾つかの課題が残っていると承知しています。それから、今、災害の総合対策として実施している山の管理を計画的に進めていかなければいけません。あわせて、渓谷ごとに砂防施設や砂防ダムを造って、安全度を高めるようと5箇年計画を推進していますが、この5箇年計画を着実に実施していく必要があります。また、今、佐用川等を中心に計画を作って取りかかろうとしていますが、洪水氾濫を防ぐため、輪中堤や二線堤といった新しい発想や施設整備を含めた河川の治水力を上げるための事業も軌道に乗せていく必要があります。2年経って仮設住宅解消の目途は立ちましたが、まだ残されている課題に力を注いでいく必要があると考えています。

 

記者:

 食品の放射性物質検査についてです。先ほど県産米については安全を確認することも必要だというお話しでしたが、以前の会見では、牛肉に関しては全頭検査の必要はないというお考えを示されています。例えば、近江牛や松阪牛などのブランド牛では、相次いで全頭検査をする方針を出していますが、但馬牛についてはその後、方針に変化はありますか。

 

知事:

 変化ありません。というのは、牛は餌からの内部被ばくの問題ですから、但馬牛が食べている餌、特に直接原因になっている稲わらについては、兵庫県には入っていないことを確認しています。しかも、大気中の放射線量調査の結果については、調査の結果、3月11日以降もそれ以前と全く変化がありません。そのような状況の中で調査をあえてする必要はないのではないでしょうか。ただ、いわゆる汚染の疑いのある地域から、県内の食肉センターに入ってくる場合には、疑いを払拭するためにきちんとした調査をしておくことが望ましいと考えています。

 ただ、農産物については、シンガポール政府が誤解して輸入停止した事例もありますから、生産者の不安も解消しておきたいですし、消費者にも大丈夫だと確信してもらうという意味で、念のために調査することにしました。肉も検査した方がよければ、全頭は無理ですが、してもいいのですが、内部被ばくを受ける可能性がほとんど考えられませんので、肉については少なくとも県内産については検査の必要はないと考えています。

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