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更新日:2011年12月21日

知事定例記者会見(2011年12月21日(水曜日))

【発表項目】

1 政策会議議題
(1)21世紀兵庫長期ビジョンの見直し
(2)原田の森ギャラリー西館整備企画委員会からの提言
(3)「ひょうご安全の日のつどい」等の実施
(4)緊急経済・雇用対策の推進状況
(5)東日本大震災に係る支援
(6)JR赤穂線沿線「かきまつり」リレーイベントの開催
(7)淡路農林水産祭の開催
2 その他
(1)兵庫県津波浸水想定区域図(暫定)【播磨・淡路地域】の公表
(2)県内流通食品の放射性物質検査

動画(録画配信)

記者会見を動画で見る(外部サイトへリンク)(約55分)
・会見中の知事及び記者の発言内容は、議事録でご確認ください。

 知事会見内容

 知事:

 月曜日は、アクション・プラン推進委員会に出席し、昨日は、本四高速の料金等に関する調整会議と全国知事会総会がありましたので、定例記者会見が今日になってしまいました。ご理解ください。それでは、政策会議の資料を基にご説明申し上げたいと思います。

 1つ目は、「21世紀兵庫長期ビジョンの見直し」についてです。

 すでに全県ビジョンは12月議会に提出させていただいて議決いただきました。従いまして地域ビジョンについてご覧ください。

 3頁をご覧ください。神戸ビジョンは「楽しいまち・神戸」の実現に向けてが目標ですが、地域の将来像として「楽しいまち・神戸」をめざそうということで、地域の将来像、地域のめざすべき都市像として、「誰もが主役になれるまち-市民自律都市・神戸-」「世界に挑戦できるまち-フロンティア都市・神戸-」「感動を分かち合い、癒されるまち-コミュニケーション都市・神戸-」この3つの都市像をあげています。そして、実現のプロセスとして従来と異なりますのが、(2)実現のプロセスの【夢提案9】、【夢提案10】、【夢提案11】、【夢提案13】これが従来から追加した部分です。神戸の実現をこのような形で目指そうとしています。

 次の「阪神市民文化社会ビジョン-『新しい公』の発展のために-」ですが、これは阪神南県民局と阪神北県民局のエリア全体としての阪神像を「新しい公の発展のために」という形でまとめられまして、「市民主体の幅広い社会経済活動を展開する阪神市民文化社会の創造」ということで2地域共同で新しい地域ビジョンを目指そうということにされました。ある意味で元々阪神市民文化社会というような阪神文化があった地域ですが、それを市民の主体的な活動でさらに実現を図っていこうという意味でありますので、北と南という地域特性を越えた理念を目指そうということで合同で将来像も作られたということです。将来像も「多様で個性的なライフスタイルを育むことができる社会をつくる」「自律と協働による温かいコミュニティをつくる」「自然と豊かに調和した安全・快適な都市環境を創造する」「豊かさとにぎわいを創造する新たな阪神経済を展開する」という将来像にされています。そして「新しい公」の担い手づくりという「新しい公」の推進という新たな地域づくりシステムを提案されているところです。シンボルプロジェクトは、「阪神なぎさ回廊プロジェクト」が阪神南で阪神北は「地域見本市」を提案されています。

 東播磨は、「水辺・ものづくりのまちで生きる」が理念です。「心地いいまち」「楽しいまち」「美しいまち」「力強いまち」を目指すこととしています。そして、8頁にあるような取り組みと具体的なアイデアが整理されています。

 北播磨は、「“ひょうごのハートランド”をめざして」ということで、5つの地域像として、「交流が拡がる」「生活(くらし)の絆が深まる」「文化が花開く」「恵み豊かな環境が持続する」「元気な産業が興る」ということです。その取り組み方向が10頁の表に整理されています。

 中播磨は、「~つなぐ つながる 銀の馬車道~」と副題がついていますが、「人の輪と地域の輪がつながる元気な中播磨をつくろう」ということですが、地域の“夢”として「希望が育つ中播磨」「安全安心中播磨」「自然豊かな中播磨」「元気交流中播磨」という4つの夢を掲げてこれを県民行動プログラムと地域経営プログラムに分けて、希望、安全安心、自然豊か、元気交流のアクションのアイデア群を整理されています。

 西播磨は「光と水と緑でつなぐ-元気・西播磨」です。4つの夢として、「人の輪社会」「安全安心社会」「環境王国」「きらきら西播磨」ということで、西播磨重点アクション項目として重点プログラムを15までまとめています。シンボルプロジェクトは、相変わらず、従来と同じように「出る杭」西播磨元気プロジェクトということで、「出る杭」を育てていく、育成していくということを基本に「出る杭大会」なども推進を図ろうとされています。

 但馬は、「確かな未来『あしたのふるさと但馬』への道しるべ」ということで、将来像としては、従来の4つの「自立の郷」「賑わいの郷」「癒しの郷」「慈みの郷」をそのまま踏襲するとともに、行動目標は「人づくり」「産業づくり」「誇りづくり」「安心づくり」そして、「あしたのふるさと但馬~コウノトリ翔る郷」を目指そうとされているものです。シナリオとしては、4つの行動目標ごとに整理されていますが、シンボルプロジェクトとしては、2014年になりますが、但馬・理想の都の祭典20周年を期して新しい但馬づくりのシンボル事業を展開していこう、そして但馬力強化大作戦として、但馬地域の持っている魅力を見える化しよう、それから但馬夢シナリオプロジェクトとして、但馬に住んだり関わる人々の実現に向けた道筋を提案していこうということになっています。

 丹波は、「みんなで丹波の森」ですが、将来像としては、「みんなで創る“自立のたんば”」「都会に近い田舎を楽しむ“交流のたんば”」「やりがいを実感できる“元気なたんば”」「多世代が支え合う“絆のたんば”」「ともに暮らす“安全安心なたんば”」の5つです。シンボルプロジェクトとして「連携・交流」を挙げられています。

 淡路は、環境島あわじでありますので、基本理念としては、「命をつなぐ“持続可能な島”」「『経済』『社会』『環境』の調和がとれた新たな“幸せ社会”」「環境立島“公園島淡路”の理念の継承と発展」この3つを挙げられて、淡路の環境未来島構想を推進するための実践目標として、4つを掲げられてその推進を図ろうとするものです。

 以上、各地域の地域ビジョンについての概要です。全県ビジョンと一体となって2040年の地域をにらんだ2020年の地域づくりを目指して参ります。前から私も強調しておりますようにこういう先のなかなか見通しにくい時代だからこそビジョンというような目標を持って、その目標に向けて県民が一体となって努力をし続けることが、正しく目標実現の道筋につながるのではないかと考えています。

 

 2番目は、「原田の森ギャラリー西館整備企画委員会からの提言について」です。

 横尾さんの作品群の寄贈・寄託についてはすでに発表させていただいたところですが、その活用についてどうするかということが課題になっていたわけですが、ちょうど原田の森ギャラリーが修復をしておりまして、改修が来年の3月に竣工します。そのような時期でもありますので、原田の森ギャラリー西館整備企画委員会で活用方策等について検討をお願いしておりましたところ、このたび提言をいただいたものです。元々西館が老朽化していたために改修をして、本県ゆかりの著名作家の作品展示の場とする方向で設計工事にかかっているわけですが、この9月に3千点に及ぶ作品資料の横尾忠則さんからの寄贈・寄託について基本的な合意が得られましたので、県民の鑑賞に供していただくための場を設ける必要もありますので、本県ゆかりの著名作家の作品展示の場とする方向の位置づけはあったわけですが、このような事態を前提に再度委員会で検討をしていただいたものです。提言の基本的考え方は、資料にありますように、横尾作品の保管・展示については、原田の森ギャラリー西館を活用すべきではないか。そして、貴重な作品群を保管するとともに、横尾作品を中心とする展覧会やイベントなどを展開することが望ましいという基本的考え方の元に、美術館のコンセプトとしては資料の別紙にありますように、新しい美術館として果たす役割、次世代に果たす役割、芸術文化施設との連携に果たす役割、地域連携に果たす役割、4つの分野につきましてコンセプトを整理して提言されています。第1は、横尾作品を企画展示するということでありますし、あるいは、アンディ・ウォーホル美術館などとの連携によりまして、常に世界に発信できる美術館とすべきだというのが1つです。次に次世代に果たすという意味で学生や子ども、若手アーティストなどの刺激や夢を与えられる場とするとともに、横尾氏を通じて文学、演劇、音楽など様々なジャンルの前衛芸術に触れることのできる場にするべきだ。3番目として、芸術文化施設との連携でありますが、西脇市の岡之山美術館や姫路市立美術館などとの連携、それから県外の金沢21世紀美術館やベネッセアートサイト直島などとの連携など、連携によって相乗効果を発揮すべきだということ。4番目が地域連携としてミュージアムロードとの関係や他の施設、動物園、文学館とアート活動を軸にした連携を推進すべきだということを提言していただきました。事業活動の具体的な展開ですが、収集、保管、展示、教育普及、アミューズメント、アーカイブ、情報発信につきまして、その裏面のフロアプランにありますように、地下1階は収蔵庫、1階にはオープンスタジオやミュージアムショップ、カフェ、2階と3階は展示室、4階はアーカイブの資料室や事務・学芸員室をおこうというものです。このような提言をいただきましたので、これをベースにしながら県としての対応を検討させていただきます。まあ、4カ所ほどを比較しましてここが一番適当だということにさせていただいた次第です。

 

 3番目は「『ひょうご安全の日のつどい』等の実施」です。

 ひょうご安全の日は1月17日に定められて各種行事を行うわけですが、従来と同じように、式典をさせていただきますけれども、特別企画として「東日本大震災“絆”の発信」を併せて実施させていただきます。また、1.17メモリアルウォーク2012を実施します。1.17のつどいを実施させていただき、交流ひろば・ステージでは関連イベントを実施し、防災訓練も行います。2頁にありますように、特別企画「東日本大震災“絆”の発信」として震災メッセージを募集し、これを交流広場で展示させていただきます。また、東日本大震災被災地へも参加の呼びかけをするとともに、展示ブースを開設し、東日本大震災“絆”ステージとして、特に川嶋あいさんのミニコンサートを実施しようとするものです。メモリアルウォークは、東ルートは15km、10km、2km、西ルートは15km、10km、5kmでコースを設定しています。今回は特にミュージアムロードを歩いていただこうということで、王子動物園から県立美術館をつなぐ南北1kmを活用しようとしています。それから帰宅訓練コースにつきましては、各参加者の協力を得て実施させていただきます。1.17のつどいは人と防災未来センターのモニュメントの前で従来通り実施させていただきます。しあわせ運べるようにはなぎさ小学校の生徒たちに歌っていただきます。交流ひろば・ステージの概要は資料をご覧ください。防災訓練につきましては、17周年としましては、なぎさ公園周辺で参加型訓練や展示等とデモンストレーション型の訓練を実施します。朝の5時46分は従来通り県庁の幹部が集まりまして、黙祷を捧げて鐘を鳴らして、庁議室で集まります。地域のつどいは1月17日前後にかけまして、それぞれ適当な時期に防災訓練などを中心に実施させていただきます。関連行事のパンフレットを付けていますのでご参照ください。別添3には減災月間の行事一覧を整理しています。

 

 4番目は、「緊急経済・雇用対策の推進状況」についてです。

 GDPがマイナスになるなど、全体としては停滞気味ではありますが、企業景況等の動きからみますと、改善の動きが見られる状況です。生産、輸出の動きは横ばいで推移していますが、一部で減少が見られているという状況です。設備投資は、日銀短観では持ち直しの動きになっています。企業立地は立地件数が前年度比では増加しました。しかし、件数としては少ないです。企業倒産も減少しています。雇用は持ち直しの動きですが現在のところ横ばいです。それから雇用調整助成金の支給状況も減ってきています。個人消費は弱い動きです。円高等の影響については、9頁をご覧ください。今後の状況ですが、中小企業の経営安定資金などについての活用状況は10頁をご覧ください。また、円高対策としては、相談機能の強化と海外への進出などに伴う資金の活用なども制度化させていただいているものです。雇用対策は、緊急雇用就業機会創出事業を実施するとともに、新規学卒の就職応援に力を入れています。需要拡大対策としてもいくつかのマッチングをさせていただいていますし、観光客の誘致活動も展開しているということで、中間報告とさせていただきます。

 

 5番目は、「東日本大震災に係る支援」についてです。

 資料1は、「ひょうごまちづくりコンサルチーム派遣(第5次派遣)及びひょうごまちづくりアドバイザー派遣(第1次要請)について」です。ひょうごまちづくりコンサルチームの第5次を派遣します。併せまして、ひょうごまちづくりアドバイザーとして各地区協議会にアドバイザーを派遣してアドバイスをするということにします。今まではコンサルタントでしたが、直接のアドバイザーを派遣することにしました。今までの派遣状況は、資料をご覧ください。

 資料2は、「兵庫県からの職員等派遣状況」です。県職員の派遣状況は、12月16日現在で61名です。長期派遣者は37名です。

 資料3は、「東日本大震災に係る兵庫県内避難者の登録状況」です。県外被災者は若干プラスとなっています。

 資料4は、「関西広域連合の構成府県の被災地支援状況について」です。広域連合としましては、1名減で92名です。

 

 6番目と7番目はイベントの案内です。

 「かきまつり」のリレーイベント、淡路の農林水産祭をそれぞれ実施しますのでご参照ください。

 

 次に「兵庫県津波浸水想定区域図(暫定)【播磨・淡路地域】の公表です。

 すでに阪神地区につきましては、津波浸水想定区域図、つまり水門が全部閉まっていた場合の溢水状況と溢水に加え水門が開いていて隙間から入ってきた場合の浸水状況、この2つのケースを公表させていただきました。今回、播磨と淡路についてシミュレーションができましたので公表させていただきます。現行の地域防災計画で想定している津波高を暫定的に2倍程度として作成しています。

 

 最後に、「県内流通食品の放射性物質検査」についてです。

 検査結果としては、計画的に県内流通食品を収去検査しているわけですが、15検体を検査しましたが、すべて暫定規制値以下ということでしたので、ご報告させていただきます。

  私からは以上です。

質疑応答

 記者:

 関西広域連合の件ですが、大阪市に次いで神戸市の矢田市長も広域連合への加入に前向きな発言をされています。これについての受け止めをお聞かせください。

 

知事:

 私も従前から大阪市が広域連合に入られるのならばぜひ他の政令市も共に広域連合への加入をしていただくのが望ましいのではないかと言ってきました。神戸市が踏み切っていただくならば、きっと他の2市もこの際ということにおなりになるのではないかと期待しているものです。ともあれ、大阪市の方から正式に申し込みがありましたら、他の3市の方にも意向打診を広域連合としてもさせていただいたうえで、大阪市単独ならば大阪市単独で、ご一緒ならばご一緒という形で加入手続きを進めさせていただきたいと思っています。

 

記者:

 大阪都構想と道州制の話ですが、知事は手法としておっしゃってるのではないかということでしたが、その後も橋下知事は大阪都から関西州になるといった話を東京の各政党とのあいさつの中で話しているようです。滋賀県の嘉田知事も大阪都と道州制は別で道州制は大阪都を破壊するといった話をされて、かなり反発とか批判の声を上げておられます。次回の広域連合の会議は26日に予定されていますが、その場で、橋下さんは来られるかわかりませんが、松井さんは来られると思いますので、改めて維新の会に対して関西州と大阪都の関係を確認して、もしそれが関西州を目指すために大阪都になるという話であれば関西広域連合としては大阪都構想自体も応援しないとか、そういう決断、判断を何らかの場で求めることは考えていませんか。

 

知事:

 政党活動としての維新の会の活動と広域連合のあり方とは全く次元が異なりますので、いま申された確認行為などをするつもりはありません。大阪府が広域連合との関係でどのようなポジションを今後も続けられようとされるのかということは当然のごとく構成メンバーですから大阪府のご意向は確認する必要はあるかもしれませんが、維新の会との関連で連合自身が「維新の会はどうされるのですか」と問うような立場ではないと思っています。併せまして、大阪都は大阪府内の政令市と大阪府との関係をどのように整理していくかという府内の活動の問題でありまして、大阪府域を越えた事務の取り扱いですとかは直接に関連することではありませんので、大阪都になられたら大阪都として広域連合に入られるのか、入られないのかというご判断がされるということではないかと思います。一方で、広域連合と同州制とは全くよって立つ基盤が違うのですが、大阪都の次には同州制だというご議論は政治目標としては十分に成り立つわけですが、大阪都をせっかくつくったが道州制を目指せば、その道州に吸収されてしまうということになりますので、手順論なのか、あるいは同時進行しようという話であれば矛盾していることになります。つまり、まずは大阪都を実現して、次は道州制だということであるとすれば、それはそれで1つの政治主張ではないかと思います。ただ、広域連合の制度とは相いれないと思っています。

 

記者:

 原田の森ギャラリーの話ですが、これはひとまず提言という形で受け取ったということですが、県としてはこの方向で話を進めていくということでよろしいでしょうか。

 

知事:

 結局、新たに施設を建設する余裕もありませんし、幅広い郷土作家の作品群を展示する施設として改修を進めてきたわけですが、横尾さんの作品群が寄託・寄贈されたという事実を踏まえましたときに、これをどう展示活用するかというと、いまのところ原田の森ギャラリーの西館を活用することが適当なのではないか、望ましいのではないか、私どももそのように提言の趣旨を受け止めています。

 

記者:

 金正日氏が亡くなったわけですが、拉致問題で何か変化があるかどうか、知事としてどのようなお考えがありますか。

 

知事:

 一番解決済みだと主張されていた金正日氏が亡くなられたわけですので、どちらに選択されるのかということですが、旧体制をそのまま維持しなくてはならないということだとすると、一種の遺言的な拘束力を持ってくる可能性がないわけではない。これは一番最悪シナリオになると思いますが、一方で、最終的な決定者が亡くなられることによって対外との関係をどう再構築するかということを契機として拉致問題についても新たな対応の契機になるような、そういう期待を持ちうるのではないか。私はその後者の期待をしたいと思っています。

 

記者:

 須磨区にある県立こども病院の立て替え計画についてうかがいます。現在、現地立て替えとポートアイランドに移転しての立て替えといった案が検討されている中で、特にポートアイランドへの移転立て替えという点について、今年は津波もありまして、防災面での反対の意見が出ています。この問題について知事はどうお考えですか。

 

知事:

 これについては、12月の県議会でもお尋ねがあり、病院管理者がお答えしましたように、複数の候補地の中から総合的に比較検討のうえ今年度中には結論を出すということにしています。ただ、津波の問題に関して言いますと、近いうちに出すことになると思いますが、津波の2倍高の地図は公表していますが、ポートアイランド2期の地域は津波高からするとかなり高いです。全部が水で覆われてしまうような地域ではありません。それから17年前の阪神・淡路大震災のときにもほとんど埋め立てが完了していましたので、経験をしておりまして、液状化などの状況は液状化対策がされていたこともあって、あまり生じていないです。1期の方は周辺部に液状化が生じましたが、第2期の方はほとんど液状化が生じていないというところでもありますので、そのような地盤上の形状だとか質の問題も踏まえたうえで結論を出していくということになると思います。

 

記者:

 離れた埋め立て地です。建物は大丈夫かもしれませんがそこに通じる道路は揺れや波で通行止めになって機能しない可能性もあると思いますが。

 

知事:

 その点については、17年前の震災時は、橋桁が揺れるのに止める装置なんかがなかったです。だからズレしまってそれで交通ができなくなってしまいました。今はそれがきちっと、少しの遊びはありますが、少し揺れても落下するとかズレが生じるという構造になっていません。いわゆる東南海・南海地震クラスであるならば少なくとも落橋とか、構造的な問題が生ずる破壊が伴うとは考えられていません。そういうことを前提に総合判断をしていくということになると思います。

 

記者:

 少なくとも地震や津波については、移転計画場所についてデメリットになっていないという考えですか。

 

知事:

 デメリットというよりもそういう問題点に対して検証をきちっとしたうえで結論を出していくということだと思います。

 

記者:

 横尾さんの作品についてですが、知事としてはどんなイメージで展示されるのがいいと思いますか。また、時期についてはいつ頃をお考えですか。

 

知事:

 乾かす必要がありますので、少なくとも竣工してから3か月以上置かなくてはなりませんので、実際問題として来年の秋以降ぐらいになるのではないかと思っています。展示のスタイルは、これは私が口を出すようなことではなくて、時期によって横尾さんの作品の形態や質が異なりますので、時系列的に展示してみたり、ポスターを中心にする時期だったり、絵画を中心にする時期だとか、今のような文学と挿絵が一緒になっている時期だとか、そういう横尾さんらしさに応じた企画展を展開するとか、私はいろんな展開があると思います。それと併せて、横尾さんの作品に資料もたくさんいただいておりまして、横尾さんの作品がイメージとして固まって、作品になるまでの過程も追えます。大作家の作品が生まれて世に出るまでの生成過程とか、そういうものを展示して理解していただくいということまでできるという意味で、大変ユニークな展示が展開できるのではないかと思っています。

 

記者:

 横尾さんの件ですが、兵庫県ゆかりの作家で存命でとてもメジャーな美術家である横尾さんの一大拠点がミュージアムロードの北端にできることの受け止めと、県の美術館、博物館で個人の作家に特化した美術館は初めてだと思いますが、そのことによって現在活躍されている若い方々や、県内の芸術文化の発展にどうやって寄与していったらいいと思われますか。

 

知事:

 2番目の質問についてですが、若い作家の皆さんには大変刺激になる、がんばっていただきたいという発信をすることにもつながるのではないかと思っています。それから金山平三さんや小磯良平さんだとかは県立美術館の本館に部屋をつくりまして、展示をさせていただいています。本館がいいのか原田の森がいいのかという問題がなしとはしませんが、本館ではなかなか個人名をかけにくいんだと思いますが、原田の森は東館、本館、西館に機能分断されていますのでその一角を活用して、正式名は県立美術館王子分館ということだと思いますが、通称として横尾忠則美術館と称させていただこうということではないかと思います。ですから正式名ではなくて、現実に全部が横尾さんの作品群とそれを支援するスペースで覆われますので、そのような通称を使わせてもらおうと思っています。

 

記者:

 東日本大震災のがれき処理についてですが、関西広域連合では国に安全基準の明確化を求めていますが、大阪府の方で独自の基準を設けて受けるという動きがありますが、そのことについて連合長としてどう思っていますか。

 

知事:

 私たちも連合として国に対して的確な情報を整理したうえで、我々自身も前向きに検討したいので情報提供して欲しい。例えば基準などについての明確化も図って欲しいということを要請していますので、それに答えていただいて積極的に各市町にも構成県として呼びかけていこうじゃないかという基本方向を定めているということです。ただ、大阪は、この夏ぐらいから別途検討委員会をつくられて検討されてきましたので、それはそれで方向付けではないか。いわば我々が国に対して求めていることを先取りして対応されようとしている動きですので、それはそれで1つの動きとして我々自身も評価していきたいと思っています。まだ最終的にどこにどうするか、それをどれくらいのボリュームをどう引き受けられるのかというところまでは至っていませんので大阪のそのような動き自身も注目していきたいと思います。兵庫県の立場でも注目していきたいと思っています。

 

記者:

 当面は大阪府の動きについては見守るということですか。

 

知事:

 我々独自に安全基準を設定できる立場でも能力もありませんし、そういう意味で国に対して十分な説明を求めているわけですので、それからそういう委員会を開いているわけでもありませんのでそのような意味では見守らざるを得ない。しかし、姿勢としては非常に注目しているということです。

 

記者:

 原田の森ギャラリーの西館についてですが、横尾さんの名前を冠するのは通称であって、正式名称は原田の森ギャラリー西館ということですか。条例を改正して横尾さんの名前を使うということは考えていませんか。

 

知事:

 これからの検討ですが、原田の森ギャラリー全体がひとつの、県立美術館分館として位置づけられていますので、それを切り離すかどうかというと、別段、切り離さなくてもいいのではないかというふうにも考えられますから、これからの検討課題にはしたいと思います。

 

記者:

 つまり、条例上の手続きをとるまでもないということですか。

 

知事:

 事実上、横尾美術館ならば十分に機能を果たすわけですから、そのことを条例まで直して裏打ちをしないといけないかというと、それは少し慎重に検討したいと思います。

 

記者:

 先週の発表内容で恐縮ですが、広域連合で意思疎通が図られたはずの大阪府とマラソンが同じ日に開催になってしまったのですが、再来年以降は大丈夫なのでしょうか。

 

知事:

 大阪も応募者が5倍以上ありました。神戸でも4倍弱です。ですから同時開催したからといって、前回神戸を走った人が大阪に行く、前回大阪を走った人が神戸に来られるという効果がもしあるのだとすると、それぞれ5倍ぐらいの応募者があるということになりますので、主催者として走る方の確保に困るということはないと思っています。ただ、大阪も走りたいし、神戸も走りたい、京都も走りたいというような方にとっては、物理的に重なってしまったので、そのような機会を奪ってしまったことになります。ゴールの会場の確保とかなかなか変更をしにくいということもありますので、同日開催をせざるをえないのではないかと思っています。再来年以降については、我々は、大阪とよく話し合って、少なくとも大阪に出れる、神戸にも出れるといいうような感覚が両者が話し合って調整がとれるようにしたいと考えています。

 

記者:

 津波浸水想定区域図についてですが、播磨と淡路地域が公表になったわけですが、これまで公表してきた阪神地域に比べて、播磨・淡路の土地柄というか特徴を踏まえてどういう注意を各自治体に呼びかけていきたいですか。

 

知事:

 防潮門扉が全く機能しない場合の浸水エリアは発表させてもらっているわけですが、現実的な被害想定図はこちらの防潮門扉が機能してもオーバーするケースと全部が閉められなかったケースです。こちらの方が現実的なケースだと思います。ですからこの現実的なケースをベースに避難路とか避難所、地下街とか地下道とか、最終シミュレーションが出るまでの間、総点検をしていただいて、次善の策というのをどういう形で作っておくのかを検討していただいたらと思っています。これを見ていただきますと、実際の問題として、かなり防潮門扉が閉められなかった場合は浸水エリアが広いです。阪神の場合は、防潮門扉が閉められた場合でも西宮がかなりの浸水エリアでしたが、東播磨などを見ますと、防潮門扉が開いていた場合にはかなり市街地も浸水します。ただ、閉まっている場合は浸水範囲が大幅に小さくなります。開いていた場合は浸水域がかなり広いですから、この辺をどう評価するかだと思っています。これは防潮門扉の閉鎖訓練などを繰り返ししていますので、防潮門扉も我々自身も閉まらないということはほとんどないのではないかと思っています。実際問題として全部が開きっぱなしになっているということは、想定するのはいかがかと思いますが、こういう可能性も試算してみたということで、お取り扱いを県民の方に見ていただこうとするものですので、資料の性格も説明して理解を求めるようにしたいと思っています。

 

記者:

 南あわじ市の阿万地区は扉が閉まった場合でも広いエリアでも浸水することになっていますが。

 

知事:

 福良と阿万地区は対応が難しい地域です。従って逃げるということを基準にどう避難路を整備して逃げていただくか、そのための逃げる訓練をどう体系的に繰り返すか。こういう対応をしていかないといけないと思っています。これは南あわじ市ともよく相談をしながら対応したいと思っています。ただ、津波の第一波がくるまでに40分ぐらいあります。従って、相当逃げられます。そういう意味で避難経路を明確にしながら避難場所を設定することによって少なくとも生命に影響がないような暫定計画もできるだけ早く作っておく必要があると思っています。

 

記者:

 本日、富士通テンの神戸工場閉鎖を含めてここ最近の企業の移転や集約というのが多く、県内の空洞化というものが現実味を帯びてきていると思います。これまでは企業個々の問題だと思いますが、今後、県として産業政策として何か考えはありますか。

 

知事:

 すでに都心部の大きな工場の跡地利用については要綱を整備して適切な土地利用を、移転者が地元や県と相談していただくという対策を打ち出しています。出ていくなということは企業の世界戦略の中での検討の一環でしょうから難しいと思いますが、少なくとも跡地利用だとか雇用対策だとか、必要となる対応はきちっとしていただくということが基本になると思っています。一方で、空洞化と言われますが、兵庫に集約している例もあります。そういう意味で、集約もあるし、集約対象になる場合もあるということではないかと思います。新規立地は、兵庫県は昨年に対して増えていますし、また、全国1位の件数と面積を誇っているわけですので、再編に当たって、国内での兵庫県の立地の優位性をさらにPRし、企業の理解を深めていくということがポイントになるのではないかと思っています。外資系企業は日本企業との動きとは違って、まだまだ日本に積極的に投資チャンスがあると見ている企業もいくつかあると聞いていますので、そういう外資系企業に対する兵庫への進出もさらに促進していきたいと思っています。

 

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部署名:企画県民部 広報戦略課

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