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更新日:2015年1月5日

知事定例記者会見(2014年12月24日(水曜日))

【発表項目】

 1 平成27年新年の抱負
 2 知事の海外出張概要(中国(広東省))
 3 知事の東日本大震災被災地訪問(宮城県)
 4 「つどい」 ~阪神淡路震災20年・多文化共生をめざして~
 5 県立歴史博物館 特別企画展 阪神・淡路大震災20年 
 「災害と歴史遺産―被災文化財等レスキュー活動の20年―」

動画(録画配信)

記者会見を動画で見る(約60分)(外部サイトへリンク)

会見中の知事及び記者の発言内容は、議事録でご確認ください。

知事会見内容

知事:

 先ほどは貝原前知事の県民お別れ会にご協力いただきましてありがとうございました。県民から送ってもらうということは貝原前知事にとっては一番うれしい送られ方だったのではないかと思います。そのような意味からしても、きっと貝原さんも喜ばれているのではないかと思います。それから、あえて会場を県公館にさせていただきました。まさしく震災直後から県公館において、いろんな外部の専門家と復興事業や3つの分野の3カ年計画を検討されましたし、国の現地対策本部も置かれたところですので、阪神・淡路大震災と関連する場所としてもふさわしい場所だったのではないかと思っています。あわせて、芸術文化に思い入れのあった貝原さんでしたので、佐渡芸術監督にお願いをして献奏曲を演奏していただきました。また、安藤さん、友人代表の藤尾さん、長い間ご指導いただいた新野先生に送る言葉を述べていただき、県民の気持ちをそれぞれが違った角度からお触れいただきました。送る言葉としてふさわしいお言葉をちょうだいできたのではないかと思っています。ご協力本当にありがとうございました。

 

 1番目は「平成27年新年の抱負」です。

 阪神・淡路大震災から20年の節目を迎えて、兵庫も新しいステージに入っていかないといけません。そういう新しいステージを迎えるという意味からスタートを切る平成27年にしていきたい、このように願っています。

 やはり安全基盤を確立していくことが非常に重要な事柄ではないかと思っています。耐震化を含めた地震対策、そして、南海トラフが動くと津波が来るため、その津波対策、そして昨年の土砂災害、山から渓谷、河川に至るまでの強化対策を行う必要があると考えています。

 2番目は、安心社会を確立するという意味で健康というテーマは欠かせません。特に2025年問題を見据えた対応が不可欠になります。そのような意味で、医療や介護の体制整備等を着実に推進する。地域包括ケアについても充実を図っていかなければならないと考えています。特に在宅対策がこれからの一つの大きな社会保障、社会福祉の中心テーマになると思います。すでに我々は地域サポート型特養や安心地区等、介護保険に至らない方々の在宅サービスまで手がけていますが、介護保険の在宅サービスの強化や、24時間の訪問看護の体制が十分にできていません。できるだけたくさんの事業所に手を挙げていただいて動いていけるような対応をしていきたと考えています。また、自転車対策も条例をつくって対応します。

 3番目は人材育成ですが、子どもを産み育てやすい環境づくりという意味での出会いサポート、それから、幼稚園や保育所、認定こども園の充実、そして、教育では、大学区制が始まるためスムーズな大学区制への移管、そして就業では女性、若者、高齢者、障害者等の就業促進等を図っていきたいと考えています。スポーツももとよりです。

 4番目は産業で科学技術基盤を生かした成長分野の育成とあわせて、県内の中小企業の連携による取り組みを促進したいと思っています。同事業者間の異業種交流、製造業なら製造業の異業種交流はやってきましたが、製造業だけではなくて、コンサルタント会社や販売促進会社等のソフト産業の皆さんとの連携を今年度から異業種交流中で、議論していただいていますのでその成果に期待したいと思っています。それから農業のブランド化や農業の新しい展開、例えば、施設園芸の強化や葉物野菜生産団地の整備等、米も大事ですがそういう米以外の大都市近郊農業の促進を図るための対応、そのための人材育成をさらに進めていきたいと考えています。特に農業版の設備貸与事業がどうしてもやりたいと思っています。

 5番目は、地域の元気づくりとしていますがまちづくりの推進と、それから、自然と人との共生空間をどう整備していくか、あるいは、交通ネットワークの形成の促進等、交流と地域資源を生かすという意味で推進を図っていきたいと思っています。

 次に、平成27年度の主要施策については、今申し上げたこと以外には、例えばため池の適正保全のために昭和25年度につくったため池条例がありますが単なる保全条例ではなく、ため池の保全やその維持のための体制づくりや人々の憩いの空間として整備していく、ため池の多面的な機能を生かしていく面も含めて条例改正を検討しています。

 それから、感染症対策については、先日の関西広域連合の防災をテーマにした委員会でも報告しましたが、その前日に広域連合の構成府県・市に集まっていただいて感染症対策についての強化をどのように進めていくかを相談しました。それに基づいて、感染症対策のための、例えば、陰圧室をどう整備していくか、あるいは、緊急輸送車をどう確保していくか等、いくつかの課題があるのでそれらの対策準備を進めます。

 地域防災力では、避難所への井戸の設置を県としても奨励したいので助成制度を作ろうと思っています。

 健康づくりの促進では、病床配置の適正化に向けた医療ビジョンの策定が来年度に義務づけられているため、これをきちんと作り上げて医療資源の適正化を図っていきたいと考えています。それから、認知症については、国も大きな課題として取り組もうとされていますが我々も早期発見、早期治療のために、まず認知症発見のためのテストの内容をより精密なものに入れ替えてそれでプライマリーケアに繋いでいくようにしていきたいと考えています。

 それから、長田で不幸な小学一年生の事件が起きましたが、学校の登下校の見守りはしっかりしていますが、一度帰ってからまた出歩くという場合の見守りが十分でないということもあるため、子どもが駆け込める110番の家や店、特に店の協力を得て、コンビニ等が一番典型なのかもしれませんがネットワーク化していきたいと考えています。自転車の安全条例は2月に提案させていただきます。

 次に、出会いサポートを強化することとあわせて、出産支援として不妊治療助成の拡充を検討しています。また、認定こども園や放課後児童クラブの量を増やしていかないといけないためそれについて強化したいと考えています。それから、病児保育施設の数が足りません。そのために働いているお母さん方が非常に不安だという声が強いので病児保育の何らかの強化策を講じていきたいと考えています。

 来年度の学力向上対策では、教育委員会としては教科別つまずきポイントの重点指導を打ち出そうとしています。また、小学校の英語教科化に備えて外国語指導の先生を強化します。

 それから、女性の再就業支援としてテレワークや在宅ワークが促進されると出産しても子どもを育てながら会社と切れずに仕事が続けられることになるため、環境整備について考えていきたいと思っています。県職員についても必要ならば制度の創設等について検討する必要があると思っています。高齢者については、UターンやIターンの人たちに対する起業支援の仕掛けがいくつかありますがそれで十分かどうかを検討します。福祉人材の確保、建設人材の確保もそれぞれ意を用います。

 生涯スポーツでは、2017年に日本スポーツマスターズが開かれます。また、2021年には関西ワールドマスターズゲームズが開催されます。組織委員会が発足しましたので組織委員会において具体のゲームの主催をしていただく県や市町の募集や確定に向けて進めていきます。それから障害者スポーツでは、特別支援学校の体育館等を活用してできるだけ一種の学校開放を行っていきたいと考えています。芸術文化センター、兵庫陶芸美術館は10周年を迎えます。

 しなやかな産業構造への転換では、科学技術基盤の活用、国家戦略特区の推進、地場産業のブランド化、中小企業への金融支援等を行います。中小企業への金融支援として要件緩和と信用保証の改善検討など制度融資の活用を促進します。制度融資の利用状況が非常に良くありません。4000億円の枠を設定していますが、5分の1ぐらいしか使われてない状況ですので、要因を分析して来年度に生かしたいと考えています。

 それから農業については、これから大変重要な産業分野として育成していく必要があると考えています。

 地方創生の観点では、2つの視点があり、1つは人口減少対策として自然増対策と移住増対策をどうするか、もう1つは、ひょうご自身、地域自身の活力をどう高めていくかということ。その高めるための総合施策をどう打ち出していくかに繋がるかと思います。人口増対策は、先ほどを触れた子育て環境の整備に繋がります。社会増対策は地域資源の育成や起業の促進対応に繋がるため、これらのかなり思い切った提案をしていければと思っています。

 それから、地域活力の再生では都心の再生、オールドニュータウンの再生、多自然地域の再生、それぞれの地域の実情に応じた対応が必要です。

 それから観光では、淡路花博2015花みどりフェアが始まります。姫路城がグランドオープンします。山陰ジオパークも推進していきます。鳴門うず潮の推進協議会も設立したので、ユネスコ、日本委員会、それぞれに働きかけていきます。それから、ブラジル・パラナ州との友好提携45周年、海南省と友好提携25周年になっているのでこれらもにらみながら国際交流を進めます。

 道路については、従来からミッシングリンクの解消に努力しています。羽田直行便についても検討を進めます。

豊かな自然の共生として、森林管理100%作戦や災害に強い森づくり等を進めます。鳥獣被害対策はシカだけではなくてイノシシ、カワウ、アライグマ、ヌートリア等、これらについて計画的な対応をしていきます。瀬戸内海の再生についても努力をしようとしています。

 以上のような内容が来年度の柱になると考えています。

 トピックスですが、オープン施設としては県立尼崎総合医療センター、県立出石特別支援学校みかた校、県立阪神特別支援学校分教室。また、立体交差が2つ完了します。西紀ダムが供用開始します。そしてウェスティンホテル淡路は、来年の花博までに一部リニューアルします。

 大会等については、1月17日にひょうご安全の日のつどいを実施します。それに関連して、「超巨大災害対策総合シンポジウム」、「水道災害シンポジウム」、県立大学の「減災・復興 国際フォーラム」等が目白押しに続きます。それから淡路花博2015、第4回アジア太平洋ジオパークネットワーク山陰海岸シンポジウム、神戸マラソン、近畿総体等が行われます。ミラノ万博は5月から10月まで開催され、政府のジャパンウイークの催しの後、ひょうごウィークとして取り組みます。県立但馬やまびこの郷も20周年を迎えるため、20周年記念事業などを実施します。播磨国風土記編纂1300年にあたりますので記念事業を展開していきます。

 各県民局のそれぞれ地域の話題を整理していますのでご参照ください。

 

  2番目は「知事の海外出張概要(中国(広東省))」です。

 日本広東経済促進会・第13回年次会が広東省の広州の東方賓館で実施されました。宮崎元経企庁長官が顧問で、東京海上の相談役の石原さんに会長をしてもらっています。その他、関係会社の皆さんが参加されました。向こうの窓口は広東省の人民政府発展研究センター主任の汪一洋さんですが、広東省の副省長の招玉芳さんが議論に参加をしてくれました。日中の双方から地域経済情勢の報告をした後、私から兵庫県の経済状況についても報告しました。第2分科会では食品の安全について兵庫県のトレーサビリティーとHACCP制度について話し大きな関心を呼びました。第3分科会は、中国の一人っ子政策による急速な高齢化が見込まれている中で社会保障をどのように進めていくのか、それぞれ日本と中国の現状と課題を説明しました。

 総括としては石原会長が今回の大会で退任されて私が来年度から会長を引き受けることになりました。結局、中国では民間ベースだけではやりにくいところがあります。既に32年友好提携している広東省との関係がありますから、私が会長を引き受けて、副会長として民間会社の協力をいただこうと思います。また、実践力をもう少し高めて裾野を広くしようと考えています。

 朱広東省長と3年ぶりに面談をさせていただきました。省長としてまだ兵庫県にお出でになっていませんので、ぜひお越しくださいと申し上げました。特に広東省は従来2桁の成長を遂げてきたのを7%台の成長に少し減速をしながら経済構造の高度化やイノベーションを図っていこうとしています。日本や兵庫の企業に対する期待も非常に大きいものがあるため、その点を日本広東経済促進会の枠組みを活用して双方向の投資拡大を目指していく覚書に調印しました。

 その後、広州広之旅国際旅行社と中国国旅(広東)国際旅行社の趙副総裁と谷社長を訪問しました。中国から日本への旅行者がものすごく増えていますので、そういう中で関西、兵庫にやってきてもらうようなツアーを多く売り出してもらうよう申し入れてきました。例えば、修学旅行などでは名所旧跡もよいですが、民宿で農業体験や漁業体験するような体験を組み込んでいただくと修学旅行や教育旅行に魅力が出るなどかなり具体的な話がありました。また、Royal Caribという18万トンのクルーズ船がありますが、上海を基地にして沖縄、シンガポール、仁川などの近郊を周るそうです。神戸にもいらっしゃいと伝えました。神戸港に入れるかどうかチェックしとかないといけませんが、大変大きな船です。ドイツ製らしく、ドイツではフォルクスワーゲンが大変伸ばしていますが、船までドイツ製が伸ばしているのには、ちょっとした懸念を感じました。大変面白いアイディアをいただきました。

 広州には兵庫県人会がありますが、急遽の話でしたが、30名ほど集まっていただき意見交換をしました。大変、若い人が多かったです。入社10年から20年くらいの中堅社員の方が非常に張り切って広東で仕事をされています。自動車関連、不動産関連、人材育成業に携わっている人が多い状況です。

 

 3番目は「知事の東日本大震災被災地訪問(宮城県)」です。

 12月16日、17日と宮城県に行ってきました。ねらいは、派遣職員との意見交換会と派遣職員の激励です。一生懸命現地で活躍しておられる人たちの問題意識や課題等について話を聞く機会があり、彼らの活躍に感謝とそして激励をさせていただきました。

 また、被災後の3月19日に激甚地域の名取市閖上地区を訪ねていましたのでどういう状況か確認に行きました。残念なことに、ようやく宅地造成が始まったというような状況でほとんど変わっていませんでした。がれきがなくなっていたというぐらいでした。これから弾みがついていくのではないかと思います。

 それから、美田園わかば幼稚園という仮設の幼稚園にたまたま星陵高校のボランティアグループが来ていたため、急遽訪ねて彼らを私自身から激励させていただき名取市長からも激励をいただきました。

 閖上漁港は昔から朝市をやっていましたがその朝市のにぎわいのためにカナダからメイプル館という記念館が贈与されています。そこで櫻井代表理事から朝市の状況やメイプル館の状況等についてご説明をいただきました。

 

 4番目は「「つどい」 ~阪神淡路震災20年・多文化共生をめざして~」です。

 1月25日に神戸中華同文学校で、外国人県民共生会議が多文化共生の集いを行いますのでご承知いただいたらありがたいと思います。

 

 5番目は「県立歴史博物館 特別企画展 阪神・淡路大震災20年 『災害と歴史遺産―被災文化財等レスキュー活動の20年―』」です。

 震災後に行った被災した文化財等のレスキュー活動や被災資料の整理等について展示するものです。

 

 私からは以上です。

 

質疑応答

 記者:

 本日、第三次安倍内閣が発足しますが、安倍内閣に対する期待などを聞かせてください。

 

知事:

 一つは、解散までしてアベノミクスの着実な推進を図ろうとされたわけですから、この経済の回復基調、成長基調に乗せる。そのための対策を政府として進めていただきたい。そのことが今後の日本の将来を左右することになると思っています。併せて社会保障と一体改革、消費税の2%分の増税は1年半先延ばされましたが、社会保障と一体改革は先延ばしにしないでスケジュールどおりに事業化、制度化していただくことを期待したいと思っています。1年半先延ばしにしたということは、財政再建も1年半延ばさざるを得ないということですから、3%で将来の負担軽減につなげる分が3兆円分ぐらい取っていたはずなので、それをうまく活用することも一つの考え方としてあり得るのではないかと思っています。

 それから二つ目は地方創生です。我々自身にだけツケを回されても困ります。地方創生の一番の問題点はなにかというと、我々は一生懸命、地域振興をやってきましたが結果として東京一極集中の流れそのものを阻止できませんでした。阻止できなかった我々に頑張れだけでは困るので、国として東京から人と企業が分散されるしかけをぜひ用意して欲しい。それから、公共投資はすぐ悪者にされますが、実をいうと高速道路一つを見てみても山陰(山陰近畿自動車道も含めて)はまだまだ整備途上なのです。整備途上のところに整備費を入れるのは効果がないから意味がないという東京のコンサルタント会社や研究機関などがありますが開通もしていないのに効果が上がらないのは当たり前で、開通をしてから効果の議論をして欲しい。つまり、地方が自立できるような基盤についてはこれからもしっかりの充実をしていってほしい。これが抜けると「絵に描いた餅」、「砂上の楼閣」になりかねないのでこの点についても十分配慮していただきたい。もちろん我々自身もいろいろな知恵やしかけを用意してがんばりたいと思っています。そういう頑張りにも応援をしていただきたいということが二つ目の地方創生に関する期待です。

 

記者:

 今日、関西電力が家庭向けの電気料金の値上げを経済産業省に申請しましたけれども、前の値上げの申請の時にも、広域連合から申し入れ書を提出して、徹底した効率化などを求めていました。それからは2年ほどが経ちますが、今回の値上げ申請についてのどう受け止めていますか。今後、広域連合として何か対応を考えていますか。

 

知事:

 明日、広域連合の委員会があります。その委員会に八木社長が出席して、今回、関西電力が料金値上げに至らざるを得なかった諸要因についてご説明をいただくことになっています。そのような意味でも、我々からすると、このような状況が再びできたことは非常につらい立場になるわけですが、関西電力も4期連続で赤字となる見通しだという状況等を踏まえた上で、次は、徹底したコスト削減とか、電気料金、他の地域とのそれなりの均衡、そして、事業者等に配慮等をきちんと申し入れたいと思っています。それとあわせて関西電力も今日発表されたんじゃないかと思いますが、高浜原発の3号4号の再審査が進んでいますので、それが動くようになれば、その状況を踏まえて、直ちに値下げを検討しますといわれています。そのような、新しい事態も十分踏まえた上で弾力的な対応を求めていきたいと考えています。もちろん、原発再稼働は、安全性が確保されるということは大前提です。料金のために、再稼働をやれと言っているつもりはありませんので誤解のないようにお願いします。

 

記者:

 地域医療の確保について伺います。兵庫県も医師の地域偏在や診療科の偏りといった全国共通の課題を抱えていると思います。その中で、医師や看護師確保については就学資金の免除などを実施していますが、2012年度、2013年度の同様の制度の募集で20人募集したが3人に留まるといった状況を聞きました。そういった背景を受けて神戸大学と連携して地域医療活性化センターが設けていますが、今後、そういった形への医師の確保ですとか、看護師等の医療人材の育成機能について、どのように充実強化していく方針ですか。就学資金のインセンティブの強化などどのよう形で考えていますか。

 

知事:

 非常に難しい課題です。特に兵庫の場合は阪神間と神戸に医師が集中しています。人口10万人あたりの医師数は238人辺りが全国平均で本県は県全体としては全国並みなのですがブロック別に見ると西播磨は150人台、但馬は190人台。このように地域偏在が大きくなっています。まずは、県の養成医師をきちっと確保しながら養成していく。22名という枠があるのでこの人たちが卒業して働き出すまで今後5~6年が非常に厳しい。そういう意味からすると例えば現在整備中の県立尼崎医療センターは700床の非常に大きな病院ですがこれらの病院を基幹病院化していくというのが医師を確保する一つの対応です。基幹病院には良い医師が集まる、それを慕って若い医師も集まるということがありますのでそういう基幹病院ネットワークを作っていくというのは一つの医師確保の方法につながると思っています。もう一つは、神戸大学と連携して作った地域医療活性化センターです。このセンターは地域で働く医師の皆さんの研修等を行う機能を持った施設です。これが徐々に動き始めていて過疎地や遠隔地で働いている医師にとっても最先端の研修が確保されるということになってくると勤務地をある程度選ばないで済むという環境ができます。地域医療活性化センターが地域で働く医師に活用されていくことを期待したいと思っています。

 また、兵庫の場合は医師養成機関である神戸大学と兵庫医科大学で定数を200名に特別に増やして全部で230名ぐらいの定員となっています。兵庫県全体として毎年必要とする医師は450名ぐらいです。そういう基本構造をどうするかというのも一つあるのですが、これは非常に難しい問題です。医師の皆さんから見て働きやすい地域、しかも最先端医療が展開されている地域を慕って来ていただけるそういう地域づくりも大変重要です。そういう意味からすると本県は医療産業都市で大変最先端な試みが行われている。あるいは、こども病院が医療産業都市に移転し最先端の小児医療を展開するように兵庫全体としての医療力を上げていく。さらにもう一つ、所得の高い低いにかかわらずいい医療サービスが受けられるという環境づくりができれば体が悪くなったら兵庫に行こう、最後の看取りも兵庫県で、ということになるのではないかと思いますがそういう基本方向をめざして努力をしていきたいと思っています。

  

記者:

 人材の確保に関しては、尼崎のような地域の核となるような中核病院、基幹病院化で優秀な人材を育成確保すると同時に、また大学などと連携して、いわゆる過疎地域等でも同様に医療人材はきちっと確保していくという両面で取り組んでいくと言うことですか。

 

知事:

 そうですね、やっぱりすそ野を広げていかないといけないと思っています。そういう意味からすると田中先生が国際メディカルセンターをオープンされましたが、あれは外国人の医師養成も一つの目標にしていますから、そういう評判がたてばたつほど多くの人たちが、神戸や兵庫を目指してくれるということに繋がるのではないか。そういう期待もしています。

 

記者:

 「新年の抱負」ということで、政策の柱と主要項目はいただいたのですが知事のコメント新年の抱負をいただけないでしょうか。また、政策があれば予算規模といった大枠をどのように検討されているのかについてもお伺いします。

 

知事:

 今年が午年だったのですが、いろんな事件や事故がたくさん起きました。貝原前知事も亡くしましたし、他にも今井鎮雄先生、音楽療法士を先導していただいた山口秀夫先生、黒田裕子さん、神戸の連合婦人会の専務だった妹尾美智子さん。ある意味でこれまでをリードしてきていただいた方々が今年は逝ってしまわれた。大災害もありました。起伏の激しい年でした。来年は未年ですから未年らしく穏やかで堅実な安定した歩みが続けられる、そういう年を第2ステージで迎えた兵庫のスタートの年にしていたいと願っています。

 予算規模ですが予算規模がほぼ前年並みになるのではないかと思います。というのは、来年度の地方財政計画にタガが掛かっていて、一般財源ベースで平成25年度並みだというのが基本原則です。地方再生などでどれほど特別な配慮していただけるか、これは期待です。ある意味で平成25年度と一緒で平成26年度と平成27年度はほとんど横ばいというふうに総枠としては見たほうがいいのではないかと思っています。しかし、だからこそメリハリをきちっとつけた選択と集中を徹底したい予算編成をしていきたいと考えています。

 

記者:

 本日のお別れ会ですが、取材を終えて外に出ると寒い中で大勢の方が行列を作って待っておられました。思ってもみなかったので驚きました。貝原さんは大勢の方が来られたことを喜んでおられるというお話でしたが、これだけたくさんの方々が来られたことについて知事のご感想をお聞かせください。

 

知事:

 式典が延びてしまったのですが、午後2時半から自由献花にぜひお越しくださいというお知らせをしていました。式典参加者はきっと700名ぐらいですが、それ以外の方々でお別れをしたいという方が並んでいただいたということだと思います。公館の中の空き部屋に待合室を用意していたのですが、数がそれほどありませんので行列になったのだと思いますが、それだけ貝原前知事を送りたいという方がたくさんいらっしゃったという現れではないでしょうか。そのように思っています。お知らせでは献花は5時までにしているのですが、お断りなどがないように時間については弾力的に対応するように指示しています。お出かけされるは方々の様子では少し延長なども考えることになるのではないかと思っています。幸いだったのが今日は数日前と比べて少し温かかったということで、これも遺徳の一つかなというふうに思ったりしています。

 

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