ホーム > 県政情報・統計(県政情報) > 知事のページ > 知事定例記者会見(平成30年) > 兵庫県但馬地域における専門職大学基本構想(案)に関する知事記者会見

ここから本文です。

知事のページ

更新日:2018年8月23日

兵庫県但馬地域における専門職大学基本構想(案)に関する知事会見

【発表項目】

 兵庫県但馬地域における専門職大学基本構想(案)

知事記者会見内容 

 

知事:

 まず資料1をご覧いただきたいと思います。
 大学の名称は、国際観光芸術専門職大学という、国際的な観光芸術専門大学ということをうたった方がいいのかなということで、仮称ですがつけさせていただきました。開学時期は平成33年4月を目標にしています。設置場所は、豊岡駅の南側にあった「さとう」というスーパーの敷地を活用しようとしています。建物は取り壊しますが、敷地としては豊岡駅の南側です。学部学科の名称は、仮称ですが文化観光創造学部文化観光創造学科ということにしようと思います。定員は、80人。4年制ですので320人を目標にしています。

 大学の理念としては、舞台芸術の学修で得た能力を基礎として、地域と協働し、多彩な地域資源、ジオパークやコウノトリの郷公園もありますので、それを活かして、芸術文化を通じた新たな価値を創造できる専門職業人材を育成する。そして、イノベーションで地域課題を解決するプラットホーム機能を発揮して、地域の発展と、国際社会の形成に貢献する大学をめざすということにしています。
 目指す大学像としては、地域資源を生かしたビジネスやアート分野で新たな価値を創造できる自立した人材を育成しようとするものです。もう一つは、舞台芸術の技法を生かしたコミュニケーション力の向上に取り組んで、高度専門職業人材を育成しようとするものです。
 既存大学とどこが違うのかということになりますと、ジョブ型雇用に対応した専門職業人材育成ともう一つは、事業活動の現場の実践教育です。これを中心にしていこうという、この二つが違いだということになっています。

 大学の特色で四つ挙げています。
 国公立大学初の演劇を本格的に学び、これを基礎に観光芸術文化分野で、事業創造する高等教育機関だということが一つです。演劇を正課としている国公立大学はありません。そういう意味で、演劇を中心とする本格的に学ぶ初めての国公立大学になります。
 2番目として、演劇の手法を取り入れたコミュニケーション力を強化していきます。1年生全員は演劇コミュニケーション演習を履修して、そしてそれをベースに、その後の実践理論も学んでまいります。
 3番目は、自立する力を磨いて、生きる力を身につける教育を展開していきます。これは社会地域ニーズと地域課題を解決する能力の両方を兼ね備えた大学にしたいということなのですが、一つは、観光地域づくりを推進するための大学に来ればいろんな要素が展開できる。そういう意味でのプラットフォーム機能も持つ拠点にしよう。また、文化の面で言うと、これも、地域文化政策等の要素がこの大学に行くとすべて学べる。文化ホールなどの有効活用や文化政策の推進などの担い手の育成というニーズに対応できるようにしていく。それから、もう一つ、地域課題に対応する地域リサーチ&イノベーションセンターというものを作っていこうと考えています。
 このセンターを通じて、インキュベーション機能やシンクタンク機能を発揮していきます。
 4番目がグローバル人材の育成です。実践的な語学教育も行いますし、留学生も募集します。海外留学プログラムも持つ世界に開かれた大学にしようとするものです。
 5番目が先ほども少し触れました、実習中心の実践的な教育課程を行ってまいります。それらをポンチ絵にしていますが、コースとしては観光地の経営と文化創造を目指すコースというのを考えています。観光マネジメント、観光マーケティング、文化であればアートマネジメント、パフォーミングアーツ、そして、その間をつなぐのは、コミュニケーション能力、語学力、統計処理・ビッグデータ解析・分析力ということになりますので、専門科目として両端と、真ん中は共通科目の勉強をして、観光創造のエキスパート、アートマネジャーの養成を行っていくことに繋がると理解しています。

 教育内容では、60分授業による、実習演習を中心としたクォーター制。大学は前期後期というのが多いですが、クォーター制にします。大学の授業は90分授業が多かったと思いますが、これを60分授業にしていこうというのが一つの特色です。
 新たな価値創造を実現する学習内容だと言っておりますのは、1年次で問題発見能力、2年次で考える力、3年次で創造力、4年次でこれらを生かしていく応用力、これらを学ぶということにしています。
 3番目に、多角的に思考する力と実践的課題解決力を培う教育課程と言っておりますが、特色あるリベラルアーツ関連科目を持ちます。ICT教育も実践しますし、農業や食やスポーツなどの自然の多い但馬の立地を活用した関連科目等を作ろうということにしています。
 4番目はグローバルリテラシーの修得です。特に、学生寮をつくりまして、1年生は、すべて留学生も含めて学生寮で生活をするということを特徴にしています。海外留学プログラムも必ず全員が1回は出かけることができるよう、課程に盛り込んでいきたいと考えています。
 そして起業家精神を育成するということで、この地域リサーチ&イノベーションセンターを活用して、実践活動を積み重ねていきます。起業をできるだけ応援していこう、学生時代からの起業も応援していこうということにしています。
 6番目に書かせていただいていますが、1年次は全員入寮制。学習サポート体制も、実習支援センターやキャリアサポートセンターや遠隔授業などを行えるように、きめ細かな対応ができるようにします。
 そして、社会人の学び直し、リカレント教育も受け入れたいと考えています。

 施設については、演劇手法が中心になりますので、劇場やホールを持ちたいと思っています。規模については、100人がいいのか200人がいいのか、この辺は検討しております。身体表現演習をするスタジオ、教室は大中小を連結したり分割したりして使用します。情報演習室も作ります。それからラーニング・コモンズなどもおきます。センターとしては、ここに書いておりますのは五つですが、こういう機能を果たすような拠点、部署があるということになります。
 学生寮は、約100人泊まれるような学生寮をつくり、交流スペースも用意していきたいと思います。

 大学の概要は以上ですが、学長については、平田オリザ先生に就任していただくように、お願いさせていただきました。平田先生は城崎国際アートセンターの芸術監督でもあります。それから、今回、こういう基本構想(案)を取りまとめましたので、パブリックコメントを実施して、来年の秋に認可申請をして、32年8月に設置認可があって、33年4月から開学という運びです。

 

私からの説明は以上です。

 

質疑応答  

 

記者:

 但馬に専門職大学を設置する意義を、知事としてどのようにお考えになられていますでしょうか。

 

知事:

 まずは、但馬に4年制大学がないということがあります。短大はありますが、4年制大学はありません。これが地域の大きな課題だったということが一つです。
 また、城崎国際アートセンターができて、国際的な舞台芸術のメッカとして注目が集まってきているということが二つです。
 三つは、ジオパークやコウノトリの郷公園もありますし、但馬の豊富な自然や歴史・文化を踏まえたときに、ツーリズムの適地になっています。城崎温泉や湯村温泉というような、古くからの観光地もあるという状況ですので、観光人材を育成する要請が、従来から非常に強くあったということです。
 そしてやはり、地元の皆さんの願いを受けとめていくことも必要ではないかということを考えて、但馬に設置することにしました。
 非常に熱心に推進を図られたのは、豊岡市の中貝市長です。
 また、平田オリザさんの存在は大きい要素だと思っています。平田さん自身は来年、居を豊岡市に移されるそうです。平田さんが主宰されている青年団という劇団も、本拠を豊岡に移そうということで進んできています。こういう演劇をベースにした、芸術文化、観光人材を育成する環境が整備されつつあったということも、一つの要素ということがいえると思います。

 

記者:

 卒業生の進路、具体的には就職先等の確保というのが、大学を開学するにあたって、生徒さんのためにも必要なことだと思います。先ほど知事も、地域の熱意が非常にあるとおっしゃっていましたが、そういう意味では、城崎等の宿やホテルの人たちが、カリキュラムなどにどれくらい関わっていくのかがポイントになると思いますが。

 

知事:

 専門職大学設立準備委員会のメンバーに、一ノ本さん、奥藤さん、西村さんといった地元但馬の産業界の人たちに入ってもらっています。
 教育・文化でも、豊岡高校の今井校長や、城崎国際アートセンターの田口館長にも委員として関わっていただいております。

 

記者:

 これからも地域ぐるみで支えていくということが、一つ大きな成長するポイントになるということでしょうか。

 

知事:

 そうです。ただ、国際芸術文化観光人にもなって欲しいです。地域人材として活躍してもらいたいですし、国内外で活躍する人材にもなってもらいたいです。この二つを目標にしています。
 特に、文化ホールや文化会館の運営ノウハウを身につけている人材というのはほとんどいません。そのような意味で、かなりのニーズが国全体を見た場合あると思われます。
 また、リベラルアーツの基礎としての芸術文化をベースにして、次なる専門的な分野を目指すという人たちも出てくると思います。舞台人を目指す人にも、もちろんここで学んでいただきたいと思っています。
 内容が非常にユニークですので、このユニークさが、この大学の大きな特色ではないかと思っています。

 

記者:

 専門職大学を県としてつくる意義を知事はどのようにお考えでしょうか。

 

知事:

 観光の専門家というのは非常に少ないです。今、例えばホテルマネジャーをやっておられる方々で、いわゆる本格的な観光マネジメントを学んだ人は非常に少ないです。そういう意味で、観光という分野のプロフェッショナルを養成するのはどこの大学にもない機能です。
 そして芸術文化、特に舞台芸術についての人材養成です。県にあるピッコロ劇団は、どちらかというとパフォーマンス、演劇を提供する専門家を養成しています。もちろん、そういう専門家になってもらってもいいですし、芸術文化の技法をベースにして、活躍をしていただきたい。そういう意味では、アートマネジャーみたいな分野は、先ほどホールを例に挙げましたが、ホールだけではなく、いわゆるPRやイベント、デザインという分野でも必要とされている能力ですので、これから人間でしかできないような事業活動ができる、そういう人材の養成というのが、AIの時代だからこそ、人間しかできない活動に対する人材が求められています。そういう新しい人物を育てていくことによって、但馬という自然環境のいいところで、今言ったような新しい人間にしかできないような分野を学んでもらう意味があるのではないかと思っています。
 県立大学も、神戸、姫路、明石、光都にあり、どちらかというと瀬戸内に偏在していますので、県立大学のひとつとして但馬に立地を目指すことは、地域バランスをとるという意味でも意義があるのではと思っています。

 

記者:

 まだ構想発表をされた段階なので詳細はこれからだと思いますが、今の時点で投資規模としてはどれぐらいになりそうでしょうか。建設以外にも運営費が今後かかってくるかと思うのですが。

 

知事:

 大体80億ぐらいではないかと思います。土地代から何から入れてです。
 大学の運営にあたって、できれば地元にも一部協力いただくべく、豊岡市等とこれからしっかりと協議を重ねていきます。

 

記者:

 すでに出ている質問とも重複する部分があるかと思うのですが、今少子化の中で、アクセスのいいところに大学のサテライトができるなど都心回帰の動きが出ているかと思うのですが、その中であえて県北、ローカルな地域にもってくることで学生が確保できるのかという懸念もあるかなと思うのですが、このあたりはいかがでしょうか。

 

知事:

 私は逆にアクセスが良すぎると、このような創造性の高い学問フィールドになりにくいのではないかと思います。
 1年生の間は全員が寮生活をするわけですし、いろいろな人間関係を学ばなければいけませんし、自然との共生というようなことも学ばなければいけないので、かえってアクセスが良い場所でない方が私はこのような専門職大学にはふさわしいのではないかと思います。

 

記者:

 学生のことについて、留学生はこの80人の中には入りますか。

 

知事:

 入ります。

 

記者:

 何人枠があるというところまでは今後決めるのですか。

 

知事:

 まだこれから検討する話だと思います。留学生を確保していかなければいけませんので、ある程度のめどはつけないといけません。
 ただ、城崎国際アートセンターの知名度がかなり上がってきていますし、平田オリザさんの知名度は世界的な巨人ですので、そういう意味では、平田さんを慕ってくる学生も多いのではないかと思います。
 ぜひ応援してやってください。まだ2年半も先ですから。いろんなご意見等も入れ込みながら、良い大学にしていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

  

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

部署名:企画県民部 広報戦略課

電話:078-362-3020

FAX:078-362-3903

Eメール:kouhouka1@pref.hyogo.lg.jp