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知事のページ

更新日:2013年4月15日

兵庫から未来を拓く(平成25年4月)

兵庫から未来を拓く

 (震災の教訓を生かす)

 未曾有と言われた阪神・淡路大震災から18年が経過しました。これまで、県民の力を結集して創造的復興を進めてきました。私たちの復旧復興の歩みは、未知への挑戦でした。

 2年前、東日本大震災が発生し、自然の脅威をあらためて痛感させられました。復興の正念場にある被災地に対し、引き続き、復興まちづくりやコミュニティーの再生、こころのケアなどの支援に取り組んでいきます。

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被災地で活動する県音楽療法士

 南海トラフ巨大地震が遠からず発生すると予測されています。地震に強い県土構造をつくりあげるとともに、100年に1回レベルの津波は、しっかりと防潮堤で防ぎ、1000年に1回の巨大津波には、波の力を弱めるねばり強い防潮堤とすばやい避難行動で被害を軽減するハード・ソフト両面からの「備え」を急ぎます。

 今、改めて私たちの経験や教訓を「忘れない」、「伝える」、そして「備える」取り組みを進めていこうではありませんか。

 (経済の再生に向けて)

 今、日本が直面する最大の課題は、経済の再生です。

 成熟の時代とは言え、経済の活力なくして、豊かさを実感することはできません。国の積極的な財政出動と呼応して、本県としても、切れ目のない投資により需要を喚起します。

 この投資は、防災減災施設の充実、老朽インフラの長寿命化、基幹道路のミッシングリンクの解消という形で、私たちの安全安心で豊かな生活を支える基盤となるでしょう。

 そして、アジアの元気を兵庫に引き込み、兵庫の経済構造を世界化に対応するものにしていく必要があります。また、大都市近郊の強みを生かした農林水産業の確立、商業集積や都市のリニューアルなどのまちづくりも必要です。

 (活力持続への挑戦)

 兵庫の人口は、30年後には90万人も減少すると見込まれます。この人口変動がもたらす構造的な課題にも挑戦しなければなりません。

 まず、高齢化への対応です。高齢化による労働力人口の減少が課題とされていますが、幸い、多くの高齢者は「働けるうちはいつまでも働きたい」のです。「しごと」は自己実現、生きがいでもあり、高齢者の経験や知識を生かす場になります。

 新たなビジネスにチャレンジする意欲ある女性も増えています。

 社会や地域の中で、高齢者や女性の活躍の場を広げることは、これからの社会づくりの推進力となるでしょう。また、若者の活力に期待しましょう。

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乳幼児とも参加できる

ママの子連れセミナー

 二つには、少子化への対応です。子どもたちこそが、これからの兵庫を担ってくれます。保育の充実やこども医療費の軽減などの子育て支援、仕事と生活のバランスの推進など、子どもを安心して産み、育てられる環境を整えていく必要があります。それによって、女性のさらなる社会参画を促すことにもつながります。

 三つには、地域格差への対応です。人口の偏在が進み、地域の活力やコミュニティー機能の低下が危惧されます。県土の荒廃も懸念されます。

 高度成長期が、地域から離れ、都市に集中してきた時代であったとすれば、成熟期のこれからは、都市から分散自立し、地域と結びつく時代ではないでしょうか。人と地域の結びつきを取り戻し、多様な地域資源を生かすことにより、豊かな生活の実現と地域の自立をめざすべきです。

 四つには、グローバル、世界化への対応です。世界に開かれた文化、高度な科学技術、幅広い産業をもつ兵庫だけに、アジアをはじめとする新興地域との経済連携をはじめ、医療、生活環境、防災などに積極的に貢献することで、兵庫のポテンシャルを生かしつつ、共に発展する道をめざすべきです。

 (ふるさと意識の確立)

 人口減少社会を迎えた今だからこそ、兵庫を故郷とする人に、兵庫の未来を担ってもらわねばなりません。そのためにも、「ふるさと意識」の育成の重要性が増しています。故郷は、その人の人格を形づくった風土であり、文化や伝統の継承地です。家族や仲間、地域と自分とが関係づけられた舞台と言えます。故郷の人々との絆は、命の尊重や人への思いやりにつながり、懐かしい故郷での体験は、その人の底力となります。故郷への思い、つながりこそが、明日の兵庫をつくる原動力ではないでしょうか。

 それだけに、地域や学校、社会でのさまざまな場面で、故郷のよさを学び、体験することを通して、「ふるさと意識」を育んでいくことが大切です。

 (地方分権の推進)

 社会が成熟する中で、画一、効率を基本とする集中集権型の社会システムでは、一つの服が皆には合わないように、多様化するニーズや地域の課題に決して対応できません。行政でも、地方のことは地方自らの判断と権限、財源で取り組める地方分権体制が求められています。また、一極集中構造の災害等に対する脆弱性が、一昨年の東日本大震災で明らかになりました。

 今こそ、東京一極集中の中央集権構造を打破し、自立分権型社会への転換を加速しなくてはなりません。道州制の名の下に、国の巨大な出先機関として新たな広域行政組織が設置される懸念もあります。

 今後、関西広域連合とも連携しながら、あるべき広域行政のあり方を地方から提案するなど、地方分権の推進に全力で取り組みます。

 (創造と共生の舞台・兵庫の実現に向けて)

 時代の変化に先進的に対応し、幾多の困難を乗り越えてきた兵庫だけに、これまでに培ってきた多様な人材や資源を生かして「地域の安全」「地域の元気」を持続し、拡大していくことができると確信しています。

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知事と対話する地域夢会議

 

 私たちは21世紀兵庫長期ビジョンの目標に「創造と共生の舞台・兵庫」を掲げました。その実現に向けて、具体的なプログラム化を進めています。

 県民の知恵と力、ふるさと兵庫への思いを結集し、このプログラムを着実に進め、兵庫から日本の未来を拓いていこうではありませんか。

音声による知事メッセージ

音声でも知事メッセージ(MP3:7,444KB)を聞くことができます。
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お問い合わせ

部署名:企画県民部 広報戦略課

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FAX:078-362-3903

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