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更新日:2013年5月13日

ビジョンと推進方策(平成25年5月)

ビジョンと推進方策

 (計画ではなく、ビジョン)

  新しい兵庫県のビジョンが策定されている。変化の激しい、将来見通しが予測しにくい時代だけに、「計画」ではなく、「ビジョン」として県民のまさに参画と協働のもとに策定された。計画とすれば、過去のトレンドだとか、今動員しうる人的、物的、経済的、社会的資源の量や質からシミュレーションして近未来を予測することにより策定することになるが、現下の厳しい諸条件、つまり人口減少、リーマンショック後の世界経済の停滞、環境、エネルギーの状況、災害の懸念などを考えると、一定の枠組みのもとに将来を想定することが困難であると考えられる。したがって、かえって、現実妥当性を求めるのではなく、兵庫県の将来に対する県民の期待や夢を集約して兵庫の将来の姿を描き、これを目標として、県民こぞってこの将来像の実現を目指すものとして「ビジョン」が策定されたのである。

 

 

 

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 「ふるさと」をつくる
―特色ある体験教育の展開―

 

 

 (創造と共生の舞台づくり)

 2040年頃を展望しながら2020年頃を想定してどのような兵庫を描くのか。「創造と共生の舞台・兵庫」を目指すこととしている。まず、なぜ舞台なのか。舞台は一定のシナリオに基づき俳優が演じて物語を発信する。主役は演技者のように見えるが、舞台装置や照明、音響など関連する人々の支えがあって、はじめて成立する。つまり、総合芸術なのだ。兵庫県づくりも県民あげて総合的に進めていく。主役は県民、シナリオはビジョン、支えも県民、つまり県民がその実現を目指す主体そのものである。

 そして、県民の県政への期待をまとめてみると、3つになる。第一が、「安心」と「活力」である。生活、産業、地域を支える安心、明日の兵庫を生みだす人や産業や地域の活力。第二に、「継承」と「創造」である。兵庫という多彩な地域のもつ豊かな自然や文化の継承とこの風土から生まれる新しい価値の創造。第三は、「自立」と「連帯」である。地域の自立があってこそ主体的な地域づくりが進められるし、このためには人と人、人と地域、人と自然が連携していかなくてはならない。

 目指す兵庫の未来像は、「創造と共生の舞台・兵庫」。これまでの兵庫を基本として、今の課題に正面から挑み、新しい世界を切り拓く「創造」により未来をつくる。このとき、県民が力を合わせ、絆をつくり、連帯する社会となる。これが「共生」。この創造と共生が両立する兵庫を目指そうとするものだ。

 まさしく、兵庫らしい兵庫づくりと言えるのではないか。

 (12の協働シナリオ)

 ビジョンを目標としてこれを実現することを目指す県民の行動を12のシナリオとしている。「創造と共生の舞台・兵庫」には4つの社会像がある。まずは、「創造的市民社会」をつくる。このため、1は、つながりによる家族や地域の再生、2は、生涯生き生き活躍できる仕組みと場づくり、3は、地域と世界で活躍する人づくり。第二の社会像「しごと活性社会」をつくる。このため、4は、国内外一体で成長をつくる産業づくり、5は、地域を生かす産業の確立、6は、一人ひとりの個性が発揮されるしごとづくり。第三の社会像「環境優先社会」をつくる。このため、7は、人と自然とが共生する地域をつくる、8は、低炭素・省資源による先進地づくり、9は、災害に強い安全安心な基盤をつくる。第四の社会像「多彩な交流社会」をつくる。このため、10は、地域の交流-持続を支える基盤づくり、11は、個性を生かし、地域の自立と連携を目指す、12は、世界との交流を兵庫の未来へ結ぶ。この12のシナリオが兵庫県で活動される様々な主体とともにビジョンの実現を目指し、取り組む標準行動としている。

  (前期5年の行動目標) 

 将来像の実現のためには、やはり、具体的な推進方策を定めこれに基づき計画的に進行管理する必要がある。「ビジョンの計画化」である。想定年次2020年であるから、前期5カ年の推進方策をつくることとした。このとき、まず、人と人、人と地域のつながりが弱くなりつつあるので、家族や身近な人との絆を強めること、そしてふるさとへの愛着を育みつつ地域でのつながりの再生を図り、地域の豊かさを求めていく。第二に、人口減少と高齢化が進みつつあるが、誰もが社会の担い手として、健康で生き生きと暮らし、活躍できることを目指す。第三に、国際経済の均質化と相互依存が進んでいるが、世界に通用する強くて革新的な兵庫の経済雇用構造をつくる。第四に、県民の不安や心配が懸念されているので、巨大地震や津波、風水害など自然災害や危機への備えの確立。第五に地球環境の持続可能性に向けた取り組み、エネルギー安定供給への取り組みが喫緊の課題として対応しなくてはならない。

 

 

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 リスクに備える

―福良港の防潮堤―

 

 この5つの喫緊の課題に取り組む5年間の推進方策の行動目標として、第一に「ふるさと」をつくる。生まれ育った人はもとより、学ぶ人、働く人、訪れる人にとっても夢と愛着のもてる「ふるさと」をつくろうとするもの。「ふるさと意識」を基盤として、身近な地域の価値を評価・認識し、これを活かした地域づくりを行う。そして、これをもとに交流人口の増大を図るものだ。

 第二は、いきいき暮らす。一人ひとりの健康、生きがい、しごとづくりを応援し、誰もがいきいき暮らせる社会にしようとするもの。特に、女性、若者、高齢者、障害者が意欲を持ち能力を発揮するしごとづくりを重視する。

 第三は、資源を生かし躍進する。多彩な人材や高度な科学技術などを生かし、内外で躍進する兵庫経済をつくる。成長を続けるアジアの元気を取り込む。グローバル人材の育成や集積が重要。また世界化時代だけに兵庫の地域資源の価値を大切にする「グローカル」、つまりグローバルとローカルの併存が大事となる。

 

 

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 環境・エネルギーを支える
―再生可能エネルギーの拡大―

 第四は、リスクに備える。様々な自然災害に対し、充実した社会基盤を整備し、地域ぐるみで備え、「いのち」を守る。もとより南海トラフ地震等はハード・ソフトで備える。阪神・淡路大震災の経験や教訓を「忘れない」「伝える」そして「備える」ことが必要である。社会基盤整備も計画的に進める。

 第五は、環境・エネルギーを支える。暮らしから産業まで資源循環のしくみを創り、自然環境やエネルギーの安心を支えるもの。温暖化防止、資源循環、生物多様性の確保など自然と調和した社会構造をつくる。エネルギーの安全確保の取り組みを進める。省エネ型社会を目指す。

 (創造と共生の舞台・兵庫を目指して)

 ビジョンは、県民の総意で未来の兵庫の将来像、未来像を描いたもの。したがって、待っていては実現しない目標である。だからこそ、県民の共通目標として、それぞれの立場で、主体的に取り組み、積極的に活動を展開することが不可欠である。単なる目標や夢にしないためにも、前期の5年間での実現のための道筋を明確にする必要がある。この役割を担うのが推進方策(前期5カ年の協働シナリオ)である。

 まさに推進方策は今年度からスタートを切る。それだけにスタートダッシュ良く走り出したいものだ。県民の皆様のご指導とご協力をぜひお願いしたい。

 

 

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