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更新日:2015年10月8日

訪日外客(インバウンド)(平成27年10月)

訪日外客(インバウンド)

(紀の国わかやま国体)

国体兵庫県選手団結団式

9月26日午後、秋晴れの下、第70回国民体育大会2015紀の国わかやま国体の入場行進をチーム兵庫のメンバー507人ともども行った。2年ぶりの国体での行進である。プラカードはボランティアの中学生、ウエイトリフティングの旗手に続いての先頭に立って歩いた。昨年は長崎国体だったが、台風の襲来が予想されていたので、訪問することができなかっただけに、選手の諸君とともに、正面スタンド前で、天皇皇后両陛下に兵庫県旗の手旗を振ってごあいさつすることができた。今年の成績目標は、天皇杯8位以内であるが、昨年は11位と最近若干下回ってきているだけに、チーム兵庫としてぜひ頑張りたい。ただ、結果は結果、選手諸君の全力での悔いのない活躍を祈りたい。

さて、国体となると選手役員の宿泊を確保することが不可欠であるが、9年前ののじぎく兵庫国体を思い出すまでもなく、ホテル、旅館はもとより、地域によっては民宿も活用することが多い。和歌山国体も同様だろう。紀三井寺公園陸上競技場が会場であったが、宿泊はみなべ町のホテル、体育協会のメンバーは白浜町のホテルであった。

(京都、大阪のホテル事情)

同様の現象が顕著になっているのが、京都、大阪のホテル事情である。京都、大阪のホテルの稼働率は90%を超えており、年中満員状態にあるらしい。この原因は、インバウンド、訪日外客の急激な増加による。日本全体で平成26年1,341万人と25年に対して29.4%増となっている。しかも今年になって9月10日時点で1,342万人と昨年を上回った。1月~8月の伸びは49.1%となっており、訪日外客の急激な増加現象が見られる。2020年に2,000万人が国の目標とされているが、もしかすると数年前倒しどころか、今年中に実現するかもしれない。

(訪日外客激増の要因)

このような激増の要因はまず円安。現在120円前後で推移しているが、3年前は80円程度であったから約50%円安になった。つまり、50%引きになったといえる。このことから日本へ訪問しやすくなった。第二は、アジアの新興国の経済成長に伴う生活の豊かさが海外旅行熱を呼んでいるからだ。平成26年の訪日外客の上位国別を見ても、本県も全国も1位台湾、2位韓国、3位中国、4位香港、5位アメリカの順であり、その前年伸び率も20%~84%になっているのだから。第三は、日本の魅力への関心が高まっていること。もともと東京、富士山、大阪、京都はゴールデンルートと呼ばれて多くの訪日外客を集めていたが、一昨年冬に和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、さらに日本への関心を高めたからだ。

(東京オリンピック・パラリンピック対策)

しかも、東京オリンピック・パラリンピックには800万人の訪日外客が予想されている。ただ、ロンドンオリンピックでの訪問客は、ロンドン以外にはほとんど訪問していないというアンケート調査もある。しかし、東京から関西を含めて全国全体で受け止めるしかないだろう。航空客だって、羽田、成田両空港の発着能力だけで賄いきれないはず。まさに、関西の関空、伊丹、神戸の三空港と新幹線の活用が不可欠になるだろう。宿泊施設だってもう東京、大阪、京都は満杯状態だからこそ、これ以外の地域が分担するしかないのではないか。このような環境整備を全体として調整できる仕組みづくりが欠かせない。

(課題と対策)

課題はいくらでもある。まず言葉の問題だ。観光ガイドのうち英語が使える割合は20%ぐらいしかない。また、英語を使えない訪日外客も多いのだから対応が難しい。例えば、アジアからの留学生や日本在住の外国籍の方々の協力を得るための仕組みをつくることが考えられる。
2つには、宿泊施設の確保。もとより、ホテルの増設など受入施設の増設整備が必要だ。併せて、今、話題になっているAirbnb(エアビーアンドビー)は、「空いている家や部屋等を提供したい者(ホスト)」と「宿泊したい旅行者等」をインターネットで結び付けるウェブサイトである。宿泊施設として使用されるので旅館業法との関係、利用者と近隣の住民等との不安感やトラブルなどの問題があり、ホスト側への規制のあり方が問われている。もっと市民の協力を得る方法がある。ホームステイの活用だ。今でも留学生や短期学生等の研修旅行において取り組んでいる。本県でも技術研修生や学生研修生などに利用されている。これを事前登録しておいてあっせんする仕組みが検討されてよい。
3つには、観光情報の提供の整備。例えば、観光案内看板の多言語化やWi-Fi(ワイファイ)環境の整備だ。県内ほとんどの観光地で利用できるが、それぞれのポイントごとにアクセス手続きを行う必要があるので、このシステムを統一できないのか、エリア化できないか検討している。
4つには、観光地や施設の認知度を上げること。例えば、ミシュラン・グリーンガイドは欧米での観光ガイドブックとして定評があるが、これはこれとして大切だが、今やほとんどの観光情報はインターネットを通じてアクセスされている。しかも、有名ブロガー(旅行評論家)がブログでコメントすると大勢の人が認知するらしい。つまり、インターネットの活用のためこれに盛り込む観光情報の内容が問われる。また有名旅行評論家に視察旅行に来てもらい、その印象を発信するファムトリップなどを充実したい。
5つには、やはり訪日外客に魅力的なツーリズムにしなければならない。温泉も良いが、プラスアルファが欲しい。城崎温泉は外湯巡りがある。浴衣を着て歩く風情も楽しい。また、熊野古道や四国遍路も人気がある。日本の原風景を見ることができる、日本の故郷を知る、自然に癒やされるなど反響を呼んでいるらしい。物見遊山のみならず体験型ツーリズムが必要ということだろう。

あいたい兵庫キャンペーン2015ガイドブック

(さらに兵庫の魅力を)

兵庫はこの6月、観光庁の指定する2つの広域観光周遊ルートに認定された。関西中心の「美の伝説」は、豊岡、六甲・有馬・北野地区を含む関西で、日本の精神性や生活文化の美意識を知る旅とされている。「せとうち・海の道」は、神戸、姫路、淡路を含む瀬戸内海とその沿岸域で、新たな西日本発見の旅とされている。兵庫の持つ自然と人々の生活との調和を十分に経験してもらえるはずである。

ひょうごツーリズム戦略(平成26~28年度)では、国際ツーリズム人口(訪日外客数)目標を100万人としているが、26年が83万2千人、29.4%増となっている。全国同様大幅な増加をみているが、それだけにおもてなしが十分できる兵庫でありたい。スポーツツーリズムとしても、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の関西一円での生涯スポーツの世界大会、ワールドマスターズゲームズの開催など目白押しでもある。しっかり対応していきたい。


「あいたい兵庫キャンペーン」について詳しくはこちら(外部サイトへリンク)

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