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更新日:2015年8月25日

阪神南(障害者就労支援施設・企業)の取組事例(第一回)

事業所紹介          

法人名:社会福祉法人 あぜくら福祉会

あぜくら作業所

尼崎あぜくら作業所の正面から

事業所名:尼崎あぜくら作業所

主たる利用対象者:知的障害者

(生活介護・就労継続支援B型)

住所:〒661-0974 尼崎市若王寺3-30-1

連絡先:06-6497-1630

{主な自主製品}  

紙すき班ー牛乳パック再生利用による和紙製作(はがき、名刺、色紙など)

 陶芸班ー皿、カップ、ランプシェード、植木鉢など

ホームページ:http://azekura.net/(外部サイトへリンク)

2 地域と作業所の連携を進めたTMO尼崎の事務局長伊良原さんへのインタビュー

○「TMO尼崎」とは、どのような団体で、どんな事業をされていますか。 

伊良原氏:尼崎市内の活性化を図るために、尼崎市役所・商工会議所・尼崎信用金庫など12の商店街が出資して構成された第3セクターです。
事業は、尼崎の魅力発見のために、市民から自慢できるメイドインアマガサキを募集して、評価の高い物を商品化して尼崎の「ものづくり」に貢献しています。「尼の秘伝調味料」セットもこれで誕生しました。

○「尼の秘伝調味料」セットのパッケージの和紙に、尼崎あぜくら作業所の手すきを使用されたきっかけは。

示唆に富む話の伊良原さん

伊良原氏:尼崎自慢の味を全国の食卓へ届けるので商店街にある実験店舗の中で、高級感にあふれた紙すきの和紙が目に留まり、使用したところお客様に好評で、セットの売れ行きも順調です。

○これからの、尼崎あぜくら作業所に期待していることは何ですか。

伊良原氏:地域の企業や団体とタイアップして付加価値をつけて、ニーズにあった魅力的な製品をつくりだしてほしい。

○作業所などがつくる授産品についてアドバイスをお願いします。  

伊良原氏:障害者が作ったので、支援のために購入してほしいという 「おなさけ」という形では販売が継続しないので、お客様目線でニーズにあった製品づくりに心がけてほしい。

 「尼の秘伝調味料セット」と手すきの和紙

 

3 紙すき担当職員青木さんへのインタビュー

青木さんは、大学卒業後「あぜくら」に就職し2年目の若い職員。現在紙すき班担当として、利用者11名(18~40歳代)と一緒に、利用者に寄り添って意欲的に仕事をされています。

○紙すきとはどのようなもので、製品は何を作っておられますか。     

青木氏:午前中に牛乳パックからビニールをはがし、細かくちぎりミキサーにかけてドロドロにしたあと、紙すきをして、和紙のハガキや名刺などを作っています。

紙すきを支援中の青木さん

○障がい者のみなさんが働きやすいように工夫されていることは、何ですか。                  

青木氏:利用者は障害の程度は違うので、それぞれにあった役割分担で、 責任をもって仕事を担当してもらえるよう配慮しています。

○働いている障がい者の利用者のみなさんの様子はどうですか。  

青木氏:紙すきは、需要と供給のバランスが難しいので、継続的に仕事が入ることを望んでいます。「注文が入りました」というと、みんなで喜び、張り切って仕事をします。入所者はもっと仕事がしたいようです。   

○あぜくらで作られた紙すき製品の評判はいかがですか。

青木氏:数年前の紙すきの注文が多い年では、年間2000枚ほどありました。最近では、はがきの評判がよく、さし絵はボランティアさんに書いていただいています。

4 副管理者久下さん及び販売担当丹羽さんへのインタビュー

○久下さんは、入所後15年のベテランで副管理者として頑張っておられますが、尼崎あぜくら作業所の特色や地域社会との連携のために配慮されていることは、何ですか。

製品を語る久下さんと丹羽さん

久下氏:あぜくら作業所の名前の由来である「校倉造り(木を積み重ねてつくる)」の精神で、利用者とその家族、職員と地域の皆様が、協力して頑張っているのが特色と言えます。例えば、紙すきの材料となる牛乳パックは、地域の方に無料で提供していただいています。
毎年夏に近くの公園で行われる盆踊り大会実行委員には、当所も加わっており、昨年の盆踊りには、1000人近い地元の皆様が集まり、地域との交流が深まりました。

○授産製品の紹介、受注・販売状況などについて、特にPRされたいことや、県民に対して伝えたいことは。

好評の紙すき葉書

 丹羽氏:紙すき以外にも陶芸を行っていますが、販売方法が難しいです。現在はココロワを中心に販売していますが、もっと販売先を増やせればと思っています。例えば結婚式の引き出物としてペアカップ、皿、写真立てなどを受注した実績があります。
また、会社の設立周年の記念品として会社のロゴの入ったお皿を作ったこともあります。陶芸の品は手作りの一点物であるため、イメージにあった物を作りやすく、名前を彫るなどのオーダーにも応じやすいです。作業所では利用者を対象に月一回絵画教室を行っています。利用者の絵は独特の魅力があり、これを使ってもらえる企業を見つけたいと考えています。

県民の皆様へのメッセージがあればどうぞ。

久下氏:最近では、百円ショップで画一的な日用品等が何でもそろうようになって、作業所でつくるものがなかなか売れなくなってきています。だからこそ、「手作りの良さ」を県民の皆様に伝えていきますので、「作業所でつくる手作り製品」を見直していただきますようお願いします。

5 取材のまとめ

取材を通して、当作業所の運営方針「かけがえのない一人の人間として大切にされ、なかまの中で、なかまと共にいきいきと自分の力を発揮し、輝ける作業所づくりをめざす」のとおり、利用者がいきいきと楽しそうに働いておられ、職員のみなさんは寄り添って支援されていることがよくわかりました。
多くの作業所では、授産製品の販売に苦労されていると聞いていますが、今回取り上げましたTMO尼崎が地域と作業所の連携を進めた事例は参考になるのではないでしょうか。
特に、両者がタイアップして、消費者ニーズにあった製品づくりが必要になってきていると思いました。

お問い合わせ

部署名:阪神南県民センター 芦屋健康福祉事務所

電話:0797-32-0707

FAX:0797-38-1340

Eメール:Ashiyakf@pref.hyogo.lg.jp