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更新日:2015年9月11日

みんなで守ろう地域の安全・安心

阪神南地域安全まちづくり県民交流大会「阪神南地域安全まちづくり県民交流大会」を5月28日に西宮市で開催し、活動団体の事例発表や専門家による講演、助言を通して、地域が一体となって子どもを見守る体制づくりについて考えました。

阪神南県民センターでは、地域の防犯活動の中心になっていただく方を地域安全まちづくり推進員に委嘱しています。また、「子ども110番の家・店」への支援や日常の異変を気軽に通報できる電話相談など、安全・安心なまちづくりに積極的に取り組んでいます。

団体活動事例

戸ノ内社会福祉連絡協議会(尼崎市)

町内会単位で「学童見守り隊」を結成し、輪番制で登下校時の見守り活動を実施しているほか、さまざまな世代が参加できる映画会、ゲーム大会などを通じて日頃から子どもと交流しています。

会長山口昇次さん会長山口昇次さん
登下校時の見守りだけではなく、子育て支援や高齢者・障害者の見守りなど、さまざまな活動を重ねることで、より安全、安心なまちづくりができます。
桐生教授の講評
映画会やゲーム大会は、幅広い世代の人が参加できます。子どもたちと地域の人たちがつながる機会をつくることは重要です。

防犯甲武見守り隊・ワン犬見守り(西宮市)

犬を散歩させながら登下校時の子どもの見守り等を実施しようと結成しました。あいさつ運動、夏休みや冬休みの夜間パトロール、昼休みを使った昔遊び、校内の草取り、植木せん定など子どもとの信頼関係をつくる活動を行っています。

隊長小椋朝夫さん

隊長小椋朝夫さん
知らない人には知っている人以上に声を掛けることが大切です。一人がみんなのために、みんなが一人のために取り組んでいます。
桐生教授の講評
昔遊びは、信頼感の形成に効果絶大。子どもたちが地域の人と交流することで「いいおじさん」と認識できます。また、犬は人の心を和ませ、人と人をつなぐ効果がありますね。

芦屋まちづくり防犯グループ連絡協議会(芦屋市)

芦屋市内58の防犯グループが参加し、全体会やネットワーク会議を年3回実施しています。課題の検討や情報交換などを行い、それぞれの活動の活性化を図っています。

会長岡田龍一さん

会長岡田龍一さん
学校や他団体との連携、交流が自らの活動を広げていくことにつながります。触れ合いの中で子どもから元気をもらっています。
桐生教授の講評
小学校内や他の団体とのネットワークは素晴しいです。次世代の防犯の担い手育成機関としても期待したいです。

[講演]

子どもの安全・安心確保のために講師桐生正幸さん
講師桐生正幸さん(東洋大学社会学部社会心理学科教授)

地域ボランティアの防犯活動は、犯罪を抑止する効果があります。防犯マップの作成・配布に加えて、子ども110番ウォークラリーを実施するなど、具体的な対策を取ることが必要です。しかし、近年犯罪者のタイプが多様化し、防犯対策をよく知っている犯罪者、防犯を考慮しない犯罪者、典型的な不審者のイメージを持たない犯罪者など、犯罪者は予測しない行動を取り始めています。これからは、犯行が起こりやすいところに防犯カメラを設置するなど、戦略的な防犯活動が必要になります。

 

地域で守る!子どもの安全・安心確保モデル事業
地域住民や事業所等と連携し、防犯協会、教育委員会などが主体となって設置を進めている子どもの緊急避難場所「子どもを守る110番の家・店」は旗やステッカーを目印にしています。地域みんなで子どもたちを守りましょう。

ひょうご地域安全SOSキャッチ電話相談078(341)1324
日常生活の中で、地域の安全・安心に関わる異変に気付いたら、気軽に通報・相談(匿名も可能)してください。速やかに適切な関係機関(県・市町専門相談機関、警察等)につなぎます。※直接関係機関に連絡もできます

ひったくり防止キャンペーン
阪神南地域の平成26年のひったくり被害は220件で、全県の約44%を占めています。県民センターでは、管内各警察署、防犯協会等と連携し、自転車前かごカバーの無料装着やひったくり防止啓発のチラシ・ハンドタオルの配布など、防止対策と啓発活動を実施しています。

問合せ阪神南県民センター総務防災課電話06(6481)8072FAX06(6481)8148

阪神南の城跡をゆく3(鷹尾城)

阪急芦屋川駅付近は、六甲山への登山コースの出発点であり、多くの登山者・ハイカーが歩いておられます。と同時に、この辺りは、古代から近代にいたるまで様々な文化財が残されている地域。単に登るだけでなく、歴史散歩もあわせて楽しめるのが、阪神南地域の山の魅力ではないでしょうか。
ということで、今回は、有馬に至る「六甲越」の登山口にある山城、鷹尾城(芦屋市城山)をめざします。


尼崎藩の境界石標

芦屋は尼崎藩?
東灘区の自宅から東へ15分ほど歩くと、阪急電車の線路に接するように三条八幡神社があります。ここにひっそりと建つのが尼崎藩の「境界石標」(円享5(1748)年)。「従是東尼崎領・西尼崎領他領入組」とあり、このあたりは江戸時代の尼崎藩領と天領の境界、つまり尼崎藩領の西端にあたるようです。
神社の近くには、表六甲最古(18世紀中期~19世紀初頭)の藁葺き民家である小阪家住宅がありましたが、震災で倒壊してしまいました。県では、保管されている部材をもとに再建を検討しています。現地では困難なため、旧尼崎領の区域内での再建を目指しています。


南方から見た鷲尾城
南方から見た鷹尾城


鷹尾山
鷹尾城(芦屋城)は、東に芦屋川、西に高座川にはさまれた城山の山頂(262m)に、永正8(1511)年に瓦林政頼が築いた山城。当時細川家では高国と澄元が争い、高国方の政頼は阿波の澄元が京へと攻め上るルートを押えるため、この地に城を構えたとのこと。攻防が続いた後、政頼は越水城(西宮市越水町)を築いてこれを本城とし、鷹尾城は家臣に守らせましたが、永禄11(1568)年に越水城が落城すると、鷹尾城も廃城となったようです。


分岐点にある城山(鷹尾山)の案内板

三条八幡神社を出て、芦屋廃寺跡(7世紀)、旭塚古墳(同)を見ながら、ゆるやかな坂をしばらく行くと、左(高座の滝を経てロックガーデン)・右(城山(鷹尾山)を経て荒地山)の分岐点に。たくさん歩いておられる登山者・ハイカーの皆さんは左へ。右へ行くのは私一人でした。城山(鷹尾山)の案内板もここにありますが、「城跡としての遺構は何も残っていない」とのこと。不安にかられながらしばらく進むと、つづら折りの登山道が始まります。

 

20分ほど登ると城山の山頂(262m)です。山頂手前の展望台からは阪神間が一望できますが、山頂(曲輪?)は、NHKの中継所があるだけで、眺望も悪く、案内板もありません。曲輪の背後は低く、堀切のようにも見えますが、判然としません。さらに進んで、大きな岩の固まったあたりが鷹尾山頂(271m)のはずですが、登山会の方が作った手作りの看板があるだけ。

城山の山頂(鷲尾城の曲輪?)
城山の山頂(鷹尾城の曲輪?)


阪神間が一望できます

高座川をへだてた西側の会下山は、発掘調査により高地性集落跡であることが判明し、国指定史跡に指定され、竪穴式住居などが復元されています。一方、城山は、戦時中に旧陸軍が行った高射砲陣地建設工事が原型を分かりにくくしているようです。しかし、芦屋市三条町の三条岡山遺跡の発掘調査では、15世紀後半~16世紀の堀、池、庭園などが出土しており、鷹尾城の居館跡と言われています。本格的な発掘調査と保存整備が待たれます。

芦屋のまちを守る砂防施設
鷹尾山頂から馬の背を進むと、荒地山(327m)を経て六甲最高峰(931m)へと続いていますが、「登山」に興味のない私はあっさり下りを選びます。高座の滝で藤木九三氏(ロックガーデンの名付け親)のレリーフを見ながら一服した後、高座川沿いを下ります。


水車の石臼で築かれた石垣

城山(鷹尾山)の案内板がある分岐点に戻り、少し南を折り返すと、民家の石垣に丸い円盤のような物がいっぱい!。六甲山の南麓では江戸時代中期以降、急流を利用して、菜種の油絞りや酒造用の精米などに水車がたくさん使われていました。水車は昭和20年代までに姿を消しましたが、使われていた石臼が宅地の石垣の石材として残っているのです。

川の流れは私たちに恵みをもたらしてくれる一方、時には脅威となって襲いかかります。六甲山地から流れ出す川は急流なため、大雨などにより土砂災害が起こりやすいのです。昭和13(1938年)の阪神大水害では、降り続いた長雨で各地の山が崩れ、土石流が市街地に流れ込み、大災害となりました。その様子は、谷崎潤一郎の『細雪』にも描かれています。

阪神大水害の後、芦屋川などにはたくさんの砂防堰堤が築かれました。おかげで、昭和42年(1967年)の災害時には、時間降雨量は阪神大水害時により多かったのに、被害の範囲は狭くなったとのこと。街が拡大し、人口が増えたにもかかわらず、被害が小さくなったのは、砂防対策が効果をあげたからでしょう。

芦屋のまちを守る砂防施設1
芦屋のまちを守る砂防施設

芦屋のまちを守る砂防施設2

芦屋のまちを守る砂防施設3

芦屋川の開森橋の左岸には、阪神大水害で堤防が決壊した場所を示す石碑が建てられています。のはずが、写真を撮ろうと立ち寄ると、石碑がない!。開森橋の改築工事で移設されたのか?。それなら、その旨掲示くらいしないと。まさか県施工工事?。早速週明けに調べます。

過去の阪神南県民センター長メッセージ

お問い合わせ

部署名:阪神南県民センター 県民交流室

電話:06-6481-7641

FAX:06-6481-8148

Eメール:hanshinm_kem@pref.hyogo.lg.jp