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更新日:2024年3月23日

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兵庫県立考古博物館春季特別展「動物と考古学ー愛でる、使う、食べるー」

兵庫県立考古博物館春季特別展「動物と考古学ー愛でる、使う、食べるー」

動物と考古学

概要

古来より動物は、人々の暮らしのなかで大きな役割を担ってきました。近年、遺跡から出土した動物の骨などを科学的に分析する動物考古学の研究が進み、当時の社会における動物利用の実態が明らかになってきました。本展覧会では、動物考古学について入門的に紹介しながら、これまで人々が暮らした環境にどのような動物がいたのか、人と動物がどのように関わったのかを明らかにします。過去の人々が食べ、利用し、そして愛した動物について、骨や土製品などの考古資料から先人たちと動物の関わりの歴史を探ります。

【展覧会の概要】

会期:令和6年4月20日(土曜日)~6月30日(日曜日)

時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)

休館日:月曜日※祝休日の場合は翌平日

会場:兵庫県立考古博物館特別展示室

観覧料:大人500円(400円)、大学生400円(300円)、高校生以下無料

括弧書きは20名以上の団体料金

障害者手帳またはミライロID提示で本人は75%減免、介助者1名は無料

70歳以上の方は大人料金の半額

【展示構成】

1.愛でる(縄文時代~奈良時代)

動物は、かわいいもの、美しいものとして大切にされ、時には国家間の贈り物にもなりました。人と一緒に暮らし、先人たちに愛された動物を紹介します。

埋葬縄文犬骨(西広貝塚・千葉県市原市)、長屋王邸木簡(平城京左京三条二坊)など

2.使う(縄文時代~江戸時代)

動物は生活の道具や装身具・武器の材料、労働力として利用されました。昔の人々は、日々の暮らしの中でどのように動物を利用したのか、動物と関わる品々から探ります。

鹿角製把頭装具(国指定重要文化財・磯間岩陰遺跡)、牙製垂飾(千葉県指定有形文化財・西広貝塚・千葉県市原市)、動物形土製品(吉見台遺跡・千葉県佐倉市)、骨製化粧土道具(兵庫津遺跡・神戸市)など

3.食べる(旧石器時代~江戸時代)

昔の人はどのような動物を食べていたのか、時代ごとの動物食の変化を、動物の骨から探ります。

獣骨(大物遺跡・神戸市)、剥製(県立人と自然の博物館)など

【おすすめの展示品】

1.イノシシ形土製品

千葉県・能満上小貝塚市原市教育委員会蔵

千葉県の縄文時代の貝塚で出土したイノシシ形土製品で、祭祀に使われたと思われます。写実性が非常に高く、大きな鼻は鼻孔まで表現され、尖った背中やつま先立ちの後ろ足が表現されています。

2.ネコの足跡付き須恵器

姫路市見野6号墳出土姫路市教育委員会蔵

飛鳥時代の須恵器に、ネコの足跡が残されていました。7世紀以前から、日本にネコが存在し、人間の生活圏を徘徊していたことを示す貴重な資料です。

3.穴があけられたイヌの頭骨

明石市・明石城武家屋敷跡出土当館蔵

食べるために解体・調理された跡が残るイヌの骨が多数見つかりました。「生類憐れみの令」があった江戸時代に、上級武士にまでイヌを食べる習慣が浸透していたことを示す資料です。

動物いのしし

イノシシ形土製品

動物ねこ

ネコの足跡付き須恵器

動物イヌ

穴があけられたイヌの頭骨

開催期間

  • 2024年4月20日(土曜日)~2024年6月30日(日曜日)

開催場所

会場名 県立考古博物館特別展示室
会場住所 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1
会場へのアクセス

(交通機関)

【電車】

JR土山駅南出口から「であいのみち」を徒歩約15分

山陽電車播磨町駅から喜瀬川に沿って徒歩約25分

【車】

第二神明、加古川バイパス明石西ICから約3km

(駐車場)

近隣の播磨町営大中遺跡公園駐車場(64台)か播磨町営野添であい公園駐車場(50台)をご利用ください。

交通手段

会場へのアクセスのとおり

主催

兵庫県立考古博物館

お問い合わせ先

主催者名 兵庫県立考古博物館
住所 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1
電話 079-437-5589
FAX 079-437-5599

関連メニュー

関連行事

講演会(場所:当館講堂、料金:無料、定員80名、時間:午後1時30分~3時、事前予約が必要)

〇5月4日(土曜日)「縄文のまつりと動物たちー土製品や装身具素材などから見た縄文の精神世界ー」

講師:忍澤成視(早稲田大学大学院非常勤講師)

〇5月11日(土曜日)「古代の都における人と動物の多様な関係」

講師:山﨑健(奈良文化財研究所環境考古学研究室長)

〇6月1日(土曜日)「動物利用からみる兵庫の歴史」

講師:丸山真史(東海大学准教授)

〇6月29日(土曜日)「動物と考古学を楽しむー春季特別展のみどころー」

講師:新田宏子(当館学芸員)


特別展解説(特別展示室及び体験学習室、当日受付、観覧券が必要)

〇5月6日(月曜日・祝日)(子ども向け)

〇5月18日(土曜日)(大人向け)

各日13時30分~14時00分


古代体験講座(体験学習室、事前申し込みが必要)

〇5月5日(日曜日)10時00分~12時00分「縄文のブレスレット貝輪をつくろう!」

定員20名(小学生以上)、料金300円

〇5月19日(日曜日)10時00分~14時00分「縄文時代の食事かい」

定員20名、料金1,000円

〇6月22日(土曜日)10時00分~15時00分「好きな動物形の土製品をつくろう!」

定員15名(小学4年生以上)、料金300円


関連イベント(体験広場、当日受付、無料、協力:兵庫県立農業高等学校)

5月25日(土曜日)11時00分~15時00分「けんのう&こうこはくふれあいどうぶつえん」

タカ・ヒツジ・カメ・ウサギなどの動物が大中遺跡にやってきます。


*講演会・古代体験講座の事前申込の方法及び申込期間などについては考古博物館のホ-ムページをご覧ください。

お問い合わせ

部署名:兵庫県立考古博物館  

電話:079-437-5589

FAX:079-437-5599

Eメール:Kokohakubutsukan@pref.hyogo.lg.jp