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更新日:2019年10月4日

県民だより ぐぐっと!

兵庫県ゆかりの著名人のインタビュー全文を紹介します。

ファッションモデル 日置有紀さん

 

 ひおきゆきさん

 

PROFILE

日置 有紀(ひおき・ゆき)

平成元年兵庫県生まれ。18歳の時に発症した脊髄の病気が原因で
頸部(けいぶ)から下がまひし、車椅子生活に。20年にモデルを務めたことから活動を開始。テレビや映画など活躍の場を広げ、車椅子用の洋服のプロデュースも手掛ける。

 

 

Q.車椅子を使用するようになったのは。

理学療法士の専門学校に通い始めて3、4カ月後、脊髄の病気で足にしびれと痛みが出始めました。3年生まではつえや補助器具を付けて歩いていたのですが、卒業と同時に車椅子生活になりました。

Q.モデルを始めたきっかけは。

卒業してからは一時期体が動かなくなり、寝たきりの生活でした。それでも「社会参加したい」という思いで就職先を探しましたが見つからず、専門学校で学んだ知識や障害のある人の役に立つグッズを紹介するブログを始めたんです。そこで知り合った友人から「車椅子のモデルを募集しているから受けてみないか」と勧められ、初めは戸惑いましたが、挑戦することにしました。この時の経験がとても楽しく、当時は車椅子のモデルがいなかったこともあって、「やっていけるかもしれない」と思いました。

Q.その後の活動は。

その時の実績を企業やメディアに売り込むことで活動の機会を増やし、テレビ番組のファッションショーや「福岡アジアコレクション」にも出演しました。特に福岡でのショーはプロのモデルに交じって参加し、健常者のモデルと同じレベルを求められたことが印象的でした。手にまひがあるのですが、指をまっすぐ伸ばすことを要求されるため、本番でしっかりと指を動かせるようにマッサージなどを入念に施しました。「車椅子モデル」として活動していると、「車椅子だから」といってどこか特別扱いを受ける部分があったのですが、それ以来、健常者と同じ「モデル」であることを意識し、要望にはできるだけ応え、「できない」と言わないように心掛けています。

Q.俳優業にも取り組まれているとか。

オファーを頂き、映画のオーディションを受けたりテレビの再現ドラマに出演したりすることで、演技の楽しさに目覚めました。今回ご縁があり、映画監督に声を掛けていただいて「心のバリアフリー」をテーマにした映画の製作に携わっています。本格的な映画出演は初めてで、ほとんど素人のため、監督から演技指導を受けながら取り組んでいます。また、脚本を良くするためのアイデア出し、キャッチコピーの考案のほか、出演者へのごあいさつや資金集めなどもしています。公開を楽しみにしていてください。

Q.車椅子用の洋服のプロデュースも手掛けているそうですね。

障害のある人の服を専門に作っているデザイナーさんと一緒に、車椅子用のレインコートと女性用スーツを作りました。スーツは座った時のシルエットが美しくなるよう、お尻回りにゆとりを持たせています。また、汚れたり擦れたりしやすい袖は短めに。ジャケットのレースは取り外しもでき、おしゃれを楽しんでもらえるよう工夫しています。現在も新商品を考案中で、将来、自分のブランドを立ち上げられたらいいなと考えています。

Q.活動を通して目指していることは何ですか。

日本では障害のある人がドラマや映画に出ることは少ないので、障害のある人や車椅子の人でも当たり前に芸能活動に取り組める、その先駆けとなれたらと思います。また、外出するときに好奇の目で見られることや、バリアフリー化が進んでいるといっても不便を感じることがまだまだあります。その点でも、私自身が前面に出ることで心や生活面でのバリアフリーも広がっていくんじゃないかと思うので、普段からどんどん外に出ていき、障害者が当たり前に外に出られる社会にしていきたいと思います。

Q.兵庫県の好きなところはどこですか。

田舎が好きなので、専門学校も都会ではなく自然の多い地域を選びました。兵庫県の中でも田畑や山が多い地方が好きかな。全国を飛び回っているので、ふるさとに帰ってきた時はほっとします。「空気がおいしい」ということを真っ先に感じますね。あとは、もう少し電車の本数が増えてくれると助かります(笑)。


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