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兵庫県知事 齋藤元彦、今、みなさんと。vol.009

兵庫テロワール旅~但馬編~
世界最高峰のブランド牛のふるさと但馬に絶景と人々の営みを訪ねて

マップ

「兵庫デスティネーションキャンペーン」で展開する素晴らしい食や文化などの歴史や背景を知る「兵庫テロワール旅」を体験。第1弾は、世界に誇る神戸ビーフや、松阪牛など全国各地の和牛のふるさとである但馬地域へ。
海風が香る絶景スポットや、但馬牛の歴史やおいしさの理由を学べる施設を巡り、但馬牛にほれ込み新温泉町に移住した若手繁殖農家、村田瑞樹さんにお話を伺いました。
※感染防止対策に気を付けながら、兵庫テロワール旅をお楽しみください

兵庫デスティネーションキャンペーン
JRグループ6社と県が一体となって全国からの誘客を図る大型観光プロモーションで、2023(令和5)年7月~9月に開催。それに先立って今年7月~9月に「プレキャンペーン」を実施し、県内を盛り上げています。

余部橋梁を走る山陰本線

 

城崎温泉駅

兵庫テロワール旅但馬編はJR「城崎温泉」駅からスタート

久しぶりに列車旅を楽しみました

余部鉄橋「空の駅」

JR山陰本線が走る余部橋梁に並行して整備されている高さ41メートルの展望施設。現在のコンクリート橋に架け替えられるまで、約100年にわたり列車の運行を支えた余部鉄橋の橋脚や線路の一部が保存されており、かつての雄姿をしのばせます。橋梁の直下には芝生の広場や、お土産が買える道の駅「あまるべ」も。

JR「餘部」駅のホームから旧軌道を歩いて空の駅へ

餘部駅利用者にも重宝されているエレベーター「余部クリスタルタワー」で空の駅へ。展望施設では余部鉄橋の赤い橋脚を見ることもできます。

問い合わせ先

道の駅「あまるべ」
【住所】香美町香住区余部1861-2
【電話・FAX】0796-20-3617
空の駅について詳しくはこちら

県立但馬牧場公園

但馬牧場公園

標高350~600メートルに広がる県立但馬牧場公園

 

但馬牛博物館

但馬牧場公園内には、但馬牛の歴史やオンリーワンといわれる理由を展示物や映像で学ぶことができる博物館もあります

 

牛籍簿

美方郡では1897(明治30)年ごろ、全国に先駆けて牛籍簿を整備。郡内産にこだわった改良を進めました

 

旅のテロワール
但馬牛
神戸ビーフの素牛として知られる、黒毛和種の血統の一つです。古くから美方郡では、「蔓牛」と呼ばれる牛の家系を形成し改良を進めてきました。香美町小代区で生まれた「田尻号」はその優秀な資質から全国各地の和牛の肉質改良に利用され、現在の黒毛和種の99.9%が田尻号の遺伝子を引き継いでいます。

地元のシェフに但馬牛のステーキを焼いていただきました

但馬牛

但馬牛は脂肪融点が低く、とろける脂と甘い味わいが特長です

但馬牧場公園内のレストランでは、希少部位の食べ比べができる期間限定のプランも。
詳しくはこちら(外部サイトへリンク)

 

問い合わせ先

県立但馬牧場公園
【住所】新温泉町丹土1033
【電話】0796-92-2641
【FAX】0796-92-2640
詳しくは但馬牧場公園の公式サイト(外部サイトへリンク)をご確認ください

但馬の海と山を歴史や食でつなげると新たな魅力を発見できました

余部鉄橋「空の駅」では、保存されている橋脚や軌道から、旧余部鉄橋が地元の皆さんに大切にされていたことが伝わりました。展望台からの景色は、まさに絶景でした。
また、但馬牧場公園内にある但馬牛博物館では、但馬牛を育む地域の歴史、伝統、文化に県の技術面のサポートが加わり、但馬牛が守られてきたことがよく分かりました。これらの景色や風土は、人々が受け継いできた但馬地域ならではのものといえます。皆さんも感染防止対策を行いながら、但馬の歴史や食の魅力を体験してください。

元気な子牛を育て地域に根付いたブランド牛を守る

村田畜産 代表 村田瑞樹さんと齋藤知事

 

TALK×LOCAL(対談内容)

齋藤知事
村田さんは、子牛を生産する繁殖農家として起業して4年目。なぜ但馬牛を育てようと思ったのですか。

村田さん
元々動物が好きで農業高校に進学し、畜産業に興味を持ちました。出身は大阪ですが、兵庫県内だけで育種改良する但馬牛の存在を知り、携わりたいと思いました。高校卒業後、県立農業大学校で但馬牛について学び、さらに地域おこし協力隊として新温泉町の畜産農家での活動などを経て独立し、今は母牛11頭と子牛2頭を育てています。

齋藤知事
やりがいを感じるのはどんなときですか。

村田さん
元気な子牛が生まれてきてくれたときは喜びを感じますし、市場で良い評価を受けたら「やっていてよかったな」と思いますね。

齋藤知事
町の子牛の品評会で1等賞を取ったこともあるそうですね。畜産に関わっていない人も含め、地域の人にとって、但馬牛はどんな存在ですか。

村田さん
美方郡では昔から但馬牛に農作業をさせていたため、玄関の横に牛舎があったそうで、但馬牛はとても身近な存在です。60歳~70歳くらいの人が「昔はこんなふうに飼ってたで」と話しかけてくれ、畜産と関係のない人とも牛の話ができるのはすごく魅力的だと思います。

齋藤知事
地域に畜産に対する理解があり、みんなで支えようという形になっているのですね。世界に発信できる地域ブランドとしての但馬牛を今後、どう守っていきたいですか。

村田さん
より元気で育てやすい子牛を生産することで、但馬牛・神戸ビーフという世界に誇るブランドを守り続けていきたいです。

齋藤知事
県としてもサポートし、若い世代の挑戦を応援したいと思います。これからも頑張ってください。

※繁殖農家:繁殖用の母牛を飼育し、子牛を産ませ、生後8カ月~10カ月まで育てて家畜市場に出荷する農家のこと

今年1月に生まれた村田さんの子牛。つぶらな瞳が印象的です

お問い合わせ

部署名:総務部秘書広報室広報広聴課

電話:078-362-3019

FAX:078-362-3903

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