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更新日:2014年3月17日

名和 宏子さん(ミュージカルサークル みっくすじゅうす)神戸市

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  元気な地域づくりの担い手を直撃インタビュー!キラリと光る活動や人柄をご紹介します。
 「地域文化を高め、演劇創造に参加しようとする若者たちの夢を支えよう」と昭和58年に開設された「ピッコロ演劇学校」。今年で30周年という節目を迎えます。「ピッコロ舞台技術学校」と合わせて2000名以上の卒業生が地域文化・芸術を担う原動力として活躍中。今回は、ピッコロ演劇学校の卒業生で、地域で子どもたち向けのミュージカル公演やキッズミュージカル講座の指導を行う名和宏子さんにお話を伺いました。

舞台は“自分”を出せる魔法

 神戸市総合児童センターこべっこランドの一角の部屋から子どもたちの伸びやかな歌声が聞こえてきます。小学1年から6年までの子どもたち約20人が、3月末の発表会に向け、ミュージカル「オズの魔法使い」をただ今、猛練習中。全10回のミュージカル講座の今日はちょうど半分の5回目で、子どもたちもすっかり場になじんでいる様子です。何度もくりかえしダンスの練習をしていた男児は、「ピアノを習っているから歌は大丈夫やけど、ダンスは難しい。でも楽しいよ」と笑顔で汗を流していました。指導を行うのは、ミュージカルサークル「みっくすじゅうす」のメンバー。その中に、名和宏子さんの姿もありました。

みっくすじゅうすの公演・・ミュージカルサークル「みっくすじゅうす」について教えてください。
 私が在学していた大学のクラブ活動「子どものためのミュージカル部」のOGが、創部10周年記念公演を機に「身近な場所で多世代に楽しんでもらえるミュージカルをしたい」という思いで設立しました。幼稚園、保育所、児童館などで子ども向けのミュージカルを年間130~140公演行っています。メンバーは12人。シナリオや歌、ダンスなどそれぞれが得意なことを発揮して、オリジナルの舞台作品を毎年2~3本制作しています。友情や家族、勇気や助け合うことなどのテーマに笑いのエッセンスも交え、子どもたちが登場人物に自分を重ね合わせることができるような作品づくりを心がけています。小さい子どもたち向けの演目では、手遊びなどを交えて参加してもらえる工夫をしています。公演を見ながら声を出してくれるのも大歓迎。赤ちゃんが泣いても、走り回っても問題ありません。普段自由に出歩けないお母さん達にも笑ってもらいたいんです。親子で楽しい時間を共有してもらい、その時間を振り返ってコミュニケーションをとってもらえたら。そんな願いを込めて上演しています。

子どもたちにダンスのアドバイスをする名和さん・・子どもたちにミュージカル講座をされていますが、どのような思いを大切にされていますか。
 まずは、芝居や歌の技術よりも、表現をしても受け入れてもらえる場づくりがとても大切なんです。お芝居には正解がありませんから、話し合いの中で「私はこうしたい」という意見が出せる、そういう場ですね。ですので、10回の講座の中の最初の数回は、仲間づくりからスタートします。募集人員20人は抽選なので、毎年、小学1年から6年まで年齢や性別が様々な子どもたちが集まります。3月の発表会で行う演目は、メンバーを見てからオリジナルの脚本を書きます。そうすることで、それぞれの個性が引き出せたらと思っているからです。また、子どもたちに接するときに心がけていることは、普段から普通にできている行動を褒めるということ。たとえば、無意識にしている挨拶などです。頑張っている時に褒めるとがんばり続けなくちゃいけないと思ってしまうんですよね。だから普段の自分を「このままの自分で良いんだ」と思わせることは重要です。そうでなければ、表現は出せませんから。舞台で演じることを通して、普段はできないことや言えないことが出せる。3カ月の講座で、そのあとの生活で生かせる何かを得て欲しいと思います。

ピッコロ演劇学校本科23期生卒業公演・・名和さんは、ピッコロ演劇学校の本科23期生(2005年)ですね。どんな思い出をお持ちですか。 
 ずっと「みっくすじゅうす」で演劇の活動をしてきたのですが、本格的に学んだことはなかったので一念発起しました。一番印象に残っているのは、多彩なバックグラウンドを持つ同期生の存在。日常生活では、年齢や立場を超えた純粋に平等な関係ってあまりないですよね。私は“ぴよちゃん”って愛称で呼ばれていたんですが(笑)、娘ぐらいの年齢の人たちと、全く同じ立場で学ぶのは貴重な体験でした。同じ事柄に対する感じ方も、人によってこんなにも変わってくるんだと、新鮮な驚きと学びがありましたし、それは芝居の役作りに大いに役立ちました。時には、激しく本音でぶつかることも。でも誰もが真剣で、平等な立場だからこそ気持ちを抑え込まずにぶつけることができるわけですよね。今でも、同期の舞台を観に行くなど交流があります。また、卒業後は、指導の勉強のために先生の授業方法を見学させていただいたこともあります。

・・今後はどんなふうに活動をしていきたいですか。
 
10年以上活動を続けてきて、一度もやめたいと思ったことは無いんです。演劇そのものが好きということもありますが、やはり一番はメンバー同士の仲が良いことです。それぞれ、仕事を持っていたり、家庭があったりで、日々忙しいので「できる人ができること」をモットーに活動しています。こべっこランドでのキッズミュージカルの講座も今年で8年目。最近では、中学生や高校生の講座のOB達が助っ人として手伝いに来てくれています。大きな家族のように脈々とつながりが続いているのがとても嬉しいです。舞台を通じて、これからも、一つのことを作り上げる喜びを子どもたちと分かち合い、子どもたち同士や家族とのつながりをつくり続けていきたいと思います。個人的には、子ども向けではなく、本格的な芝居などにも挑戦できれば、と思っています。

「オズの魔法使い」の練習中 ミュージカルの練習に初めて立ち合いましたが、歌あり、ダンスあり、台詞あり、演技あり、これほど色々な要素が求められるとは!それを、小学1年生子どもたちが生き生きと取り組んでいるんです。しかも心底楽しそうに。“舞台で台詞なんて絶対無理!”というあがり症の私は、ただただ感心するばかりでした。「参加した動機はさまざまですが、“引っ込み思案をなんとかしたい”というものは多いですよ」と笑顔の名和さん。そういう名和さんも「実は、自分に自信がないんです」と、意外な告白。「だからこそ“違う自分”になれる舞台が楽しいのかもしれませんね」と、舞台が持つ力を語ります。なるほど、舞台は“違う自分”を通して“自分”の扉を開く魔法の鍵なのかもしれません。「ひょっとしたら舞台で変れるかも・・?」。私もそんな淡い期待を舞台に抱きつつ、子どもたちの笑顔と「みっくすじゅうす」の皆さんの笑顔に引き込まれた取材でした。3月の発表会、子どもたちがどんな「オズの魔法使い」を見せてくれるのかとても楽しみです。

ミュージカルサークル みっくすじゅうす☆
連絡先070-6506-1962
【MAIL】mix_juice1990@willcom.com
   mix_juice1990@yahoo.com

公演日程☆ いずれも入場無料 申込不要

◆キッズミュージカル発表会「オズのまほうつかい」
◆みっくすじゅうす公演「フローラ姫と怪盗レッド」
【日時】3月20日(水曜日)14時00分~15時30分
【場所】こべっこランド7Fホール


◆みっくすじゅうす公演「白いお城のひみつの扉」
【日時】3月24日(日曜日)14時00分~15時30分
【場所】こべっこランド7Fホール

卒業公演に向けて練習するピッコロ演劇学校本科生
 続いて、名和さんが卒業されたピッコロ演劇学校・本科へ。こちらも3月9日、10日に行われる卒業公演に向けての稽古が佳境を迎えていました。19歳から59歳まで30期生36人が作り上げる舞台は、1年のコースの集大成。和やかな稽古場にも時折ピリッとした緊張感が漂います。台本委員会を立ち上げ、ピッコロ劇団員で本科主任講師の本田千恵子さんとともに、オリジナルの台本を製作。年明けから、本格的な稽古や準備を進めてきました。
 「初めて出会う人、新しい発見。1年で自分の引き出しが増えた」と振り返る藤岡希実さんは卒業後、当校・研究科に進むことを決めています。また、将来はミュージカルを!と夢を抱く笠間瑞紀さんは「実は、演技が一番苦手」と言いながらも「ずいぶん好きになってきた。自分の演技にまだ納得はしていませんが、卒業公演は、自分の精一杯をぶつけたいです」と意気込みを話してくれました。
 さまざまな動機ながら、この学校に集まり、同じ空間、同じ時間を共にした36名。その1年を卒業公演に込めて、また、それぞれの明日へと羽ばたいていきます。(米田)

☆卒業公演☆

「この空の下で」
本田千恵子(兵庫県立ピッコロ劇団)=台本・演出、本科30期生台本委員会=台本

<あらすじ・・>
 2000年2月29日、ある一本の列車が忽然と姿を消した。ありふれた日常を過ごしていた「乗員・乗客たち」を乗せて。その悲劇を誰もが忘れ去った頃、2012年2月26日、再び事件が起こる。消えたはずの列車が、死んだと思われていた者たちを乗せて再び姿を現した。「時を超えてきた人々」と「時を歩んできた人々」との○○が、様々な喜びや葛藤を生みだして・・。自分達の力ではどうすることもできない運命に直面した時、人々は立ち止まってしまうのだろうか。それとも・・・。

2013年3月9日(土曜日)17時30分~、10日(日曜日)14時00分~
ピッコロシアター大ホール
前売 一般1500円 高校生以下1000円
当日 一般1800円 高校生以下1300円

☆平成25年度生募集中☆ 皆さんも舞台で“輝く自分”を見つけてみませんか。
ピッコロ演劇学校(本科)
<応募締切>前期 3月22日(金曜日) 後期 4月11日(木曜日)
<選考試験>前期 3月24日(日曜日) 後期 4月13日(土曜日)

ピッコロ舞台技術学校(美術コース・照明コース・音響コース)
<応募締切>前期 3月21日(木曜日) 後期 4月12日(金曜日)
<選考試験>
前期 3月23日(土曜日) 後期 4月14日(日曜日)

【申し込み・お問い合わせ】
ピッコロシアター「学校生募集」係
TEL: 06-6426-1940 FAX: 06-6426-1943
HP: http://hyogo-arts.or.jp/piccolo(外部サイトへリンク)

お問い合わせ

部署名:企画県民部知事室広報課

電話:078-362-3016

FAX:078-362-3903

Eメール:kaigaikouhou@pref.hyogo.lg.jp