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更新日:2014年3月17日

田中 理枝子さん(食と農を守るかあちゃんず)相生市

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  地域を元気にし、未来を創る「兵庫の人」を直撃インタビュー!キラリと光るその活動やお人柄をご紹介します。
 「食」-それは、私たちが生きていく上で大切で欠かせないもの。そして食を守ることは、農業を守り未来へつなぐことにもつながります。耕作放棄地の増加や新規就農者不足など農を取り巻く課題も多い中、地産地消を進め、みんなが安心して食べられる食と農の推進に相生市で取り組んでいるのが、「食と農を守るかあちゃんず」。結成当初からメンバーとして活躍する田中理枝子さんに、その活動にこめられた思いを聞きました。

盛り上げよう「地域の農」!守ろう「ひょうごの食」!

新鮮で安全な野菜が並ぶ直売所 相生市にある農産物直売所「コスモスの里工房」を訪ねると、ハクサイに大根、ホウレンソウといったたくさんの旬の野菜が顔をそろえて出迎えてくれました。こちらには、新鮮で安全な地元産の野菜を求めて連日朝早くからお客さんが集まり、閉店時間の午前11時にはほとんど完売してしまうこともあるとか!以前、市内矢野町のお米でおにぎりを作って販売したところ、“これはおいしい”と、すっかりファンになり、それ以降定期的にお米を買いに来てくれるようになったお客さんがいるというエピソードもあるそうです。
 「西播磨食の達人」の資格を持つスタッフなどが運営するこちらの直売所でもう一つ人気なのが、毎週土曜日にだけ売り場に登場する加工品の数々。予約販売の弁当は地元の素材を使うことにこだわり、全てコスモスの里工房の女性メンバーの手づくりです。「地域でとれた野菜を余すことなく食べてもらいたいと作り始めたのがきっかけ」と話す桑原浅枝さんは「食と農を守るかあちゃんず」のメンバーの一人。同じく“かあちゃんず”の一員として活躍する田中理枝子さんは、市内にある「らかんの里・里の店」で地元産食材を使った加工品の製造・販売を行っています。


勝谷久美子さん、田中理枝子さん・・どういった背景で皆さんの活動は始まったんでしょうか。
 相生市内には、「らかんの里・里の店」や「コスモスの里工房」の他に、「野瀬の朝市」、「ふれあい矢野」、「コスモス会」、「小河ゆず栽培組合加工部」の6つの農産物直売・加工品グループがあります。これまでずっとそれぞれがマイペースに運営をしていましたが、地域の農をもりあげていくためには横のつながりを持つことが大切だと、平成19年8月、6つの直売所をつなぐネットワークとして生まれたのが「食と農を守るかあちゃんず」です。農産物直売所、加工グループ、女性農家で構成されるメンバーの数は、現在約65名。名前に「かあちゃんず」とある通り、全員が女性で、女性の視点、母の視点を生かして活動しています。“かあちゃんず”ができて地域全体で協力することにより、これまで一つの団体では難しかったことも色々できるようになりました。それだけではなく、他のグループの皆さんとの交流が生まれて「みんながんばっているんだから、私たちももっと!」というように、いい刺激をもらっています。実は、個々で活動している時は少し守りの体制に入っていた部分もあったのですが、今では「負けてられない!」と意欲的に活動に取り組めるようになりました。励ましあったり、時にはお互いの悩みを相談し合えるというのもうれしいんですよ。

学校給食にも地産地消を!・・普段はどんな活動をされているのですか。
 私たちの活動の柱としてあげられるのが、地産地消の推進です。直売所での販売をはじめ、安全・安心な地元産の野菜を地域の子どもたちに食べてもらいたくて、平成20年度から市内小学校の学校給食に農産物や加工品を提供しています。最初は、小さなグループが学校給食に安定量の食材を提供する難しさが浮き彫りになり、関係者で何度も話し合いを重ねました。それでも「旬な野菜を旬な時期に食べさせてあげたい」という思いを原動力にみんなで協力した結果、今では納入できる野菜の品目も少しずつ増えてきています。直売所にはない緊張感と大変さがありますが、「今日の給食おいしかったよ」という子どもたちの素直な感想はとっても励みになりますね。
 そして、農産物だけでなく加工品も好評いただいていると聞いています。中でもパンにユズを練りこんだ“ゆずパン”は給食の人気メニューの一つだとか。子どもたちにはあまりなじみのないユズですが、「まずパンを食べてユズの味を覚えてもらい、それをきっかけに地元のユズを好きになってくれたら」という願いが込められているんです。また、学校給食以外にも食育の一環として、市内の学校や施設などで、みそや豆腐、石釜パンづくりの体験も行っています。お子さんだけでなく、若いお母さんたちにも手づくりの良さや楽しさを知ってもらいたいというのも大きな目的。家族の食事は、やはりお母さんの手に大きく委ねられていますからね。

昨年12月23日開催「かあちゃんずフェスタ」・・去年初めて、“かあちゃんず”で開催したイベントがあるそうですね。 
 私たちのネットワークを集結して、矢野町下田のコスモスの里で、「食と農を守るかあちゃんずフェスタ」を開催しました。いつもは個々に出店している直売所を一カ所に集めて、大きなファーマーズマーケットのような形にしたところ、地元住民だけでなく、県内外各地から約500人ものお客さんが来てくれて、大盛況!想像以上のにぎわいに、うれしい悲鳴が上がりました。ちなみにこのイベントの目玉となったのが、かあちゃんず初のオリジナル商品となる“かあちゃんず特製ばら寿司”のお披露目♪半年がかりで試作を重ねたばら寿司には、ニンジンやゴボウ、シイタケなど相生産の具材を使い、ユズの原液「ゆず酢」で味を調えました。ありがたいことに、当日はこの特製ばら寿司目当てに朝から行列ができたほど。一緒に販売した「若狭野みその豚汁」と共に大好評の中イベントを終えることができました。それもこれも、グループの垣根を超えて“かあちゃんず”みんなの力を合わせたからこそ。また、6カ所の直売所で使えるポイントカードを作り、スタンプがたまるとフェスタ当日、相生の特産品がもらえるという消費者を巻き込んだ仕掛けも功を奏しました。仲間が増えるとアイデアも広がりますね。

・・今後はどんなふうに活動を広げていきたいですか。
 
フェスタでも大人気だったばら寿司を商品化して、もっとたくさんの方に食べていただけるようにしたいなとメンバーみんなで言っています。それによって、「相生の農産物はおいしい」ということを消費者の皆さんに知ってもらえたら、この地域の農業振興にもつながりますから。そういう意味では、生産者と消費者の交流の場でもあるかあちゃんずフェスタも毎年開催できるようにがんばりたいですね。こういったイベントをきっかけに「農」を通して地域が元気になりますし、結成当初は「かあちゃんずってなんね?」とよく聞かれましたが(笑)、こうやって女性が活躍できる場があるということを知ってもらういい機会にもなりますからね。市と協働し、若い世代にもうまく引き継ぎながら、今後も「安全な食」を共通の目標に活動を続けていきたいと思っています。

手づくり感がうれしい「まごころ野菜活用集」 「あさいちの いつものやさいを おいしく いただく」。表紙にそう書かれた「かあちゃんずのまごころ野菜活用集」は、昨年かあちゃんずで作成した、いわば“おかあさんの知恵袋”のようなもの。季節の野菜を使ったレシピだけでなく、野菜の栄養や効能、さらに地元野菜の調理のコツなど、私たちの食生活に役立つ情報が満載です。今が旬の小松菜は、私も大好きな野菜の一つ。冷蔵庫で一日保管するだけで少ししんなりしてしまうのが残念、といつも思っていたのですが、活用集には「調理する前に根元を冷水にひたすと葉にみずみずしさが戻る」とのワンポイントアバイスが!農業に携わる皆さんの「新鮮なものをおいしく食べてもらいたい」という、まさしく“知恵とまごころ”がこめられています。この冊子に愛情が感じられるもう一つの理由が、手書きであること。文字も絵も全て、農家で聞いたことをそのまま市の栄養士さんが書き記したスタイルに、関わる人々のぬくもりがほっこりと伝わってきます。「核家族が増えて、昔はみんな知っていたことを教えてくれる人が身近にいない家庭が増えたから、こういうのがあると助かるでしょ」と、田中さん。おっしゃる通り、農家の皆さんのお知恵ほど信頼できるものは他にないかもしれません。

 取材の日、直売所で買った野菜を教えてもらった通りに自宅で調理していただきました。一口食べただけでもこれが格別においしくて、さすが生産者さんのアドバイス!と、なるほど納得です。農家の方が丹精込めて作った旬のものをおいしくいただく。当たり前のように思えますが、とてもぜいたくでありがたいことだなと改めて感じました。農地を守り、農業を守る、それはつまり、私たちの「食」や「いのち」を守ることを意味します。共通の思いを胸に、女性たちが手と手を携える相生の“かあちゃんず“は、これからも安全・安心な食を私たちに届けてくれることでしょう。 (吉田)

食と農を守るかあちゃんず◇
【お問い合わせ】 相生市産業振興課農林水産係 かあちゃんず事務局
【電話】0791-23-7156
【H.P】http://www.city.aioi.lg.jp/soshiki/sangyoshinko/chisanchisyo.html


西播磨フロンティア祭2013 開催☆

交流による「元気・西播磨」を目指し、さらなる新都市の活性化と周辺地域との連携・交流を深めるため、12回目となる「西播磨フロンティア祭2013」を以下の日程で開催します。
ぜひ皆さんご参加ください!

【日時】平成25年4月29日(月・祝)
【場所】播磨科学公園都市内(芝生広場等)
【内容】出る杭大会、ふるさとバザール、イケ麺グランプリ、武士(もののふ)ゆるキャラ大集合、都市内施設一般公開 等



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