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更新日:2014年3月17日

野﨑 未知 さん(株式会社 ピーナッツ)養父市

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  元気な地域づくりの担い手を直撃インタビュー!キラリと光る活動や人柄をご紹介します。
  「買い物弱者」という言葉を聞かれたことがありますか。地元商店が閉店することで生活用品などの購入が困難になる住民やその事態を指す言葉です。高齢化が進む山間部などで社会問題となっていますが、養父市も例外ではありません。事態の改善に向け、この先30年を見据えながら地元企業が連携した取り組みがいま、始まっています。その仕掛け人、株式会社ピーナッツの野﨑未知さんを訪ねました。

未来を創る笑顔の宅配便

 養父市でコウノトリが育つ自然あふれる八鹿町宿南地区。株式会社ピーナッツは、その巣塔からほど近くにある廃校となった中学校にオフィスを構えます。地元商店と連携して行う「買い物弱者のための宅配サービス」の先進性が評価され、2013年にひょうごクリエイティブビジネスグランプリで表彰を受けました。社員の平均年齢20代という若い力が支えるのは“養父市の未来”。明るい陽射し差し込む職員室をオフィススペースに、生き生きと仕事をする皆さんの笑顔が輝きます

お買い物便のカタログ

・・こちらの会社はどんな仕事をしているのですか
  私たちの社名、ピーナッツはPerson(人)Earth(地球)Art(芸術)Nature(自然)Ultra Tajima Smiling face(ウルトラタジマスマイル)の頭文字から来ています。社名が示すとおり、目指すのは人と人をつないでとびきりの笑顔を地域につくること。インターネットサイトを通じて特産品販売や観光情報発信など、養父市の魅力を伝えることを中心に、街の元気と人の笑顔を生み出す事業を展開しています。大切にしてきたのは、地元商店同士の横のつながり。例えば、定期的に会議を行いますが、その後に単なる食事会ではなくソフトバレー大会など、より“仲間意識”を育む場を設けたり、女性経営者のグループで食べ歩きなどをしながら共同開発商品を企画する催しを開いたりしています。会社設立約2年ですが、共同開発の新商品が誕生するほど強い連携やそれに伴う活力が生まれています。この地元商店のつながりを武器にしてスタートしたのが、買い物弱者への対策事業「やぶらぶお買い物便」です。

宅配員が地域安全新聞を手渡す

・・具体的に「やぶらぶお買い物便」の事業内容について教えてください
  テレビショッピングとカタログで商品を選び、電話一本で在宅にて生活の必需品が地元の商店から買える“買い物代行サービス”です。特長は三つ。まずは高齢者に使い勝手の良いサービスであること。インターネットを通して何でも購入できる世の中ですが、70~80代の方々にとっては電話が一番使いやすいんです。また、電話での会話で一人暮らしのお年寄りの様子をうかがうこともでき、見守りにつながります。二つ目は、安全・安心のお手伝いという点。商品配送の際、市内を巡回する配送ドライバーによる安否確認や防犯対策などを行うことで、高齢者の見守りや地域安全への貢献を目指します。そしてもう一つが、地元商店の活性化です。買い物が困難になった原因の一つが、郊外への大型店の出店と地元商店の衰退。交通網が整備されて通り過ぎられるだけの街になり、大型店が合併、撤退したらどうするのか。未来に起こりうる事態を予測した時、地元商店を大切にすることが必要だと感じたんです。普通、インターネットの通販などでは、複数の店舗から購入した商品は別便で配送されますが、この「やぶらぶお買い物便」では、異なる店舗の商品を1回の注文でまとめて購入、配送することが可能です。「地元商店からのお買い物」にこだわっています。

・・このサービスをスタートした背景にはどんな状況がありますか。
  まず、養父市の高齢化率は30%以上を越え、特に75歳以上の後期高齢者は年々増加しています。一方、商店の状況をみると、一家に一台以上の自家用車が当たり前という車社会の養父市では、市民は郊外の大型店で買い物するのが主流。それにより、地元商店街や小売店が衰退し、周辺地域に買い物をする場所がない現状です。車の運転ができない一人暮らしのお年寄りにとって買い物は重労働。想像してみてください。山間に住むお年寄りが、一日に数本しかないバスに乗って市街地に買い物に行く。バス停から店、店からバス停、そして家と重い荷物を一人では運べませんから、一袋買うのが精いっぱい。こんな過酷な買い物事情も、広い養父市の中では珍しくありません。
 今は私も40代ですが、30年後は自分たちが当事者です。子どもも市外で暮らし、帰ってくるかわからない状況で、安心して暮らせる将来に向けた街づくりをするために「今何をすべきか」と問いかけたんです。


 

電話で注文を受け付け

・・これからの展望を教えてください
  「やぶらぶお買い物便」に関しては、もっと利用者を増やしたいです。そのために、「利用することが地元のためになる」という考え方を多くの市民に伝えたいと考えています。また、地域の活性化については但馬全域を視野に入れ、但馬の3市2町(豊岡市、朝来市、養父市、香美町、新温泉町)の企業、団体の発信情報を集約するサイト「らぶたん但馬」の立ち上げを計画しています。夢は、ふるさとを離れた子どもたちが但馬に帰ってきても働く場所があるという状況をつくること。将来的におもしろいものを残したい、その気持ちを常に念頭において仕事をしています。


  「最近は、犯罪なんかも多いので気を付けてくださいね。また何かあったら言ってください」。この言葉が宅配の配達員から出たものだとは、にわかに信じがたいかもしれません。しかし「やぶらぶお買い物便」の配達では、お客さんとのこんなやり取りはいつものこと。地元警察や防犯協会と連携し、納品書と共に地域安全新聞も手渡します。利用する高齢者も「近頃は警戒しなければいけないことが多い。でも顔見知りの配達員さんだと安心です」と信頼を口にします。商品の受け渡し後も10分近く世間話に花が咲き、明るい笑い声が響きました。

笑顔で答える野﨑さん

 こうした風景に、ふと私が子どもだった頃の記憶がよみがえってきました。近所の酒屋さんや電気屋さんが、商品の配達や点検などで家に来ては話し込んでいた姿が。今では珍しくなった商いの形態も、自然に人と人とのつながりを育み、地域の自立と安全・安心の一助になっていたのかもしれません。「昔はいわゆる“御用聞き”で商売をしていました。地元商店と配送業の連携という新しい形で、それを復活させたいと思うんです」と野﨑さんは熱く話しますが、根底にあるのは深刻さではなく“楽しもう!”という前向きな姿勢。「配送の時はプラスチックのコンテナーを使うので、ダンボールゴミが出ないんですよ。エコという点でも効果的かもしれません」。“ウルトラ但馬スマイル”が輝く野﨑さんとの会話の中には、新しいアイデアや視点が次々登場し、こちらまでなんだかワクワク。ふるさと養父市の未来はきっと明るい!そんな期待に私自身も笑顔をもらう取材となりました。(米田)

やぶらぶウォーカーHP http://www.yabulovewalker.com/(外部サイトへリンク)

 

第3回 ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ2014 エントリー企業募集

県では、サービス関連産業のさらなる成長を促進するために、従来にない発想やアイデアで事業展開している中小企業等を表彰する“ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ”を開催しています。企業RPの機会として、ぜひともご応募ください

募集する先進的な取り組みの例

新しいサービス分野での展開

新しいマーケットの開拓

ユニークなブランド・イメージ戦略の展開

ICTの活用による事業展開

1.実施方法
企業からのエントリーにもとづき、書類審査、公開プレゼンテーションなどを経て、審査委員会で決定します。なお、最終審査会については、ひょうごクリエイティブビジネスグランプリとして開催し、先進的な企業家による講演会等をあわせて実施します。

2.実施期間
<募集期間> 平成25年12月4日(水曜日)まで
<最終審査会> 平成26年2月(予定)

3.申し込み方法
(1)エントリー用紙を入手してください。必要な方には、パンフレット、様式を送付します。また、県HPからも入手可能です。http://web.pref.hyogo.jp/sr10/hcbgp/
(2)平成25年12月4日(水曜日)までにエントリー用紙を事務局に提出(郵送、メール、ファックスなど)
(3)事務局によるヒアリングの実施(日程などは別途調整)

4.審査方法
(1)審査委員会で表彰候補者の絞り込み ※過去実績 表彰20社(応募のべ86社のうち)
(2)ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ(2月)の開催
―表彰候補者によるプレゼンテーション
記念講演会の開催
(3)優秀賞等(複数事業者)の授与

5.エントリー費用
無料

6.お問い合わせ
兵庫県産業労働部産業振興局新産業情報課
〒650-8567 神戸市中央区下山手通5丁目10番1号
TEL: 078-362-3054 FAX: 078-362-4466
Eメール shinsangyo@pref.hyogo.lg.jp
 

お問い合わせ

部署名:企画県民部知事室広報課

電話:078-362-3016

FAX:078-362-3903

Eメール:kaigaikouhou@pref.hyogo.lg.jp