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更新日:2014年3月17日

藤本 傑士 さん(大路未来会議丹波市

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  元気な地域づくりの担い手を直撃インタビュー!キラリと光る活動や人柄をご紹介します。
  丹波地域の活性化に向けて主体的に取り組む活動を応援しようと「交流促進パワーアップ事業」の募集が行われました。この後押しを受けた活動のひとつが、大路未来会議による「大路こどもの森プロジェクト」。2年前丹波市の大路地区へ移住し、今年4月にこのプロジェクトを始動した大路未来会議の藤本傑士(ふじもと・たかし)さんに話を聞きました



森とのつながり、人とのつながり

 丹波市春日町は、神戸方面から高速道路を走らせ1時間ちょっと。高速を下りると見えてくる11月の丹波の黒豆畑は、収穫もすっかり終えたようす。山々に囲まれた、ここ大路地区でスタートした「大路こどもの森プロジェクト」。大路小学校裏の里山を舞台に、大人も子どもも楽しめる自然体験を毎月実施しています。この日は、11月の体験「竹を使った蒸しパン作り」の日。受付をする藤本さんの後ろには、シンボルのツリーハウスがそびえています。神戸で生まれ育った藤本さんは、6年間営み軌道にのっていたラーメン店を手放し、2年前丹波へ移住したIターンのひとり。移住の背景には、自然と調和した生き方を自ら実践し提唱していきたいという思いと、この先大路を持続可能なコミュニティにしていきたいと描く未来像がありました

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・・大路未来会議とは、どんな集まりですか?
  少子化による保育施設の減少など子育てにおける不便さが、子どものいる世代の里離れを招く。ここ丹波市でも例外ではありません。よく、「なんで大路なんかに来なったん?」と不思議がられますが、自然豊かな田舎は子どもがのびのびと育つにはもってこいの環境なのに残念です。しかし、子育て世代の里離れに歯止めをかけたいと意欲を抱く類は友を呼びました。Iターン、Uターンで田舎に移り住んだ有志十数名が集まり、「大路未来会議」は発足しました。メンバーは、一級建築士、茶農家、飲食店経営者など、さまざま。地の利を生かし、大人も子どももみなで楽しめる活動をポジティブに展開していこうというのが、一貫したポリシーです。そういった交流事業により地域ににぎわいが生まれ、定住へとつなげられたら。活動のこれからに胸がふくらみます。得意分野の異なるメンバーは、会議で知恵を持ち寄りました。そして今年4月に始動させたのが「大路こどもの森プロジェクト」です。

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・・「大路こどもの森プロジェクト」では、具体的にどんなことを行っていますか?
 ツリーハウスの建築を「大人の遊び場」として、そして大人と子どもも楽しめる自然体験を「あそびの学校」として毎月行っています。野草や木の実など山の恵みを集める月もあれば、基地作りや川遊びを行う月もあります。来月は、餅つきとしめ縄作りを予定しています。今日は、地元の親子を中心に遠くは西宮から訪れた約30組の親子が蒸しパンと焼き芋作りに挑戦。お母さんと一緒に生地をこねる子もいれば、薪集めに奔走したり、ターザンロープで遊んだりする子もいて、里山の楽しみ方は見てのとおり自由なんです。一方、ツリーハウスプロジェクトは、一級建築士の指導のもと建設がすすめられ、この日は渋柿の汁を柱や壁の木に塗る腐食対策を行っています。今でこそ日の光が差す明るい里山ですが、かつては茂り過ぎた木々が太陽光を遮断し、森の荒廃がすすんでいました。ツリーハウスの建築で用いた木々には、生態系を崩さないよう、すべてこの里山に生えていたものを使用しました。少しの間伐により、また新たな植物が育つ。このプロジェクトでは、人の集まる場として山の資源を生かすと同時に環境保全を図るということを大切にし、そのノウハウの確立を目指しています。ここ大路の山だけに限らず丹波のほかの地域でもこのノウハウを適用してもらうことで森資源を活用した丹波全域の活性化を期待しているんです。

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・・移住のきっかけになった「自然と調和したライフスタイル」について教えてください
 現在、私が経営する「自然食*農家レストラン 三心五観(さんしんごかん)」で、お食事とともに食や農の大切さや楽しさを感じられる場を提供しています。希望があれば、農体験や野菜の重ね煮料理教室などが体験できます。お店で出すのは、家畜や白砂糖を一切使用せず、自分たちが栽培した野菜や米を中心に、地の物、旬の物にこだわった料理ばかり。しかし、そのこだわりは最初からあったものではありません。神戸でラーメン屋を営んでいた頃に、自然農法に興味を持ち少しずつ勉強していました。食と農、健康と環境について学んでいくうちに、自然と調和した生き方を実践したいと考えるようになりました。今の健康ブームでは、体によい食材かどうかは重要視されますが、生産や輸送の段階で環境に負担がかかっていないかは、あまり目を向けられません。なるべく自然環境に負荷がかからないものを選ぶとなると、おのずと地産の物旬の物になります。自然と調和することを意識した暮らしを実践し、身近なところから提唱していきたいと考えています。

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・・大路未来会議のこれからの展望は?
「大路こどもの森プロジェクト」には、自分の子どもも一緒に参加していますが、山遊びをするようになり、以前より子どもの感受性が強くなったと感じます。四季のわずかな変化にも気づくようになりました。また、アスファルトの上では感じなかった地面を踏みしめているという感覚も、山に入り初めて覚えました。誰にでもあいさつをし、人なつっこい丹波の子どもたちを見ていると、環境が人をつくるということを実感します。ツリーハウスプロジェクトでは、この秋、関西大学との連携で第2のツリーハウスの建設が実現しました。今後も、大学や既存の組織とも継続的に交流をはかり、協働関係の構築ができたらと思います。そして、ゆくゆくはこどもの森をシンボルに持続可能なエコタウンのようなコミュニティを建設したいと考えています。そこでは食べ物やエネルギーを循環させ、地域自給のできる持続可能なまちのモデルケースになればと、構想を立てています。

 未来を語りつつも、「まずは自分自身が地域に根を張り、本業で食べていけるようにならなければ」と、顔をほころばせる藤本さん。実は、本職のほかに目下取り組み中の活動は、子どもの森プロジェクトだけではありません。丹波で活躍する人に学ぶ、生き方講座「丹波ひと大学」では、講師のひとりとして自身の移住経験やライフスタイルを提唱されています。また、肉の活用はすすんでいるシカやイノシシなどの骨も捨てずに有効利用しようという取り組みが地域で起こり、骨からだしを取るラーメンを企画中とのこと。いったん離れたラーメンという仕事に再び携わる日が来ようとはと、巡り合わせに驚きをにじませます。丹波の新しいご当地ラーメンが味わえる日は、そう遠くないかもしれません。地域での交流事業の牽引に、講座での説明にと、精力的に活動をこなす藤本さんですが、その原動力はどこからくるのか尋ねると、「たまに『人のためによくできるね』と言われますが、人のためにしているという意識はありません。周りの人、世の中の人に喜んでもらえる時、幸せを感じます。なので、まわりまわって自分の幸せのために動いているんだと思います」という答えが返ってきました。
 樹上に建てられた木の家に、子どもの頃憧れた自分だけの秘密基地の風景が重なり、この日私もワクワク。澄んだ山の空気にすっかりリフレッシュをし、そして藤本さんの熱いお話にエネルギーをチャージさせてもらった気がしました。大路で始まったばかりの交流基盤と藤本さんの描く未来は、ツリーハウスの枝組みのように、着実に確実に築かれていくことでしょう。(清水)

大路未来会議 HP http://oji.shiftup.jp/(外部サイトへリンク)

大路未来会議事務局 藤本 傑士(三心五観内)
090-6676-6283

☆ 兵庫丹波グリーンツーリズムガイド 「もりびとに、なろう。」のお知らせ☆
 丹波では、“「みんなで丹波の森」成長しつづける丹波の夢ビジョン~「森の市民」をめざして~”という構想を掲げ、丹波地域が持つ魅力ある資源を最大限活用し、丹波地域の魅力を創造していくための取り組みを行っています。そして、楽しみながら森の文化を学ぶことができる、さまざまなアクティビティを発信するWEBサイト兵庫丹波グリーンツーリズムガイド「もりびとに、なろう。」があります。

HP http://moribito.in/

【お問い合わせ先】
公益財団法人兵庫丹波の森協会

住所:兵庫県丹波市柏原町柏原5600
TEL:(0795)73-0933 FAX:(0795)73-0933




 

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