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更新日:2014年3月20日

久保田 文章 さん斑鳩ふるさとまちづくり協議会)太子町

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  元気な地域づくりの担い手を直撃インタビュー!キラリと光る活動や人柄をご紹介します
  県内で3番目に小さい面積ながら、歴史ある町並みがキラリと光る太子町。聖徳太子とのつながりから地域の人に「お太子さん」と呼ばれる斑鳩寺(いかるがでら)は、昔も今も町のシンボルとして住民の“心の支え”と“ふるさとの誇り”になっています。しかし、そんな町の風景が時代とともに変わりつつあります。今一度、太子町らしい町の姿を後世に残そうと立ち上がった地元の人たちがいます。「斑鳩ふるさとまちづくり協議会」の代表、久保田文章さんにお話を聞きました。

ふるさとの誇りを後世に

“まちづくり”というと皆さんはどんな印象をもたれるでしょうか。道路や橋などインフラ整備や区画整理、開発事業など、私たちの生活とかけ離れた大規模なものと思う方も多いかもしれません。県が推進しているのは「人間サイズのまちづくり」。つまり、そこに住まう人たちの視点に立ったまちづくりです。経済効率性や機能性を重視した個性に乏しいまちではなく、人と自然が共生し、人がつながる安全・安心のまち、地域の風土や歴史など特性を生かした誇りのもてるまちを、住民の皆さんとともにつくることを目指しています。そうしたまちづくりへの取り組みを表彰するのが「人間サイズのまちづくり賞」。「斑鳩ふるさとまちづくり協議会」は、今年度の知事賞を受賞しました。皆さんが目指すまちづくりを感じたいと、太子町を訪ねました

斑鳩寺三重塔

・・まず、この斑鳩地区というのはどんな地域なのですか。
 太子町は、斑鳩寺を町のシンボルとして発展してきており、 「和のまち」を町の理念として掲げています。その斑鳩寺の門前町として古くから栄えたのが斑鳩地区。斑鳩寺の起源はなんと推古天皇の時代、606年までさかのぼるんです。聖徳太子が天皇から褒美として与えられた地がこの地域だと言われています。そして平安時代に斑鳩寺が建立されました。その他、約1400年前に建立されたと言われる稗田神社もあります。江戸時代に入ると、龍野街道付近や西国街道沿いに宿場町がつくられ、発展してきました。私が子どもの頃には、参道に松林が点在する情景が広がる中、多くの参拝者でとてもにぎわっていたんですよ。

・・協議会を立ち上げるきっかけは何だったのでしょうか。
 歴史の深い町である一方、太子町は姫路や阪神間のベッドタウンとして新しい住民が増えており、農地の宅地化が進んでいます。逆に、古くからの住宅街では高齢化が進み、風情のある町家が取り壊されています。その結果、伝統的な町並みが消え、統一感のない景観が広がりつつあるんです。「なんとか太子らしい町並みを守りたい」。そんな声が住民から出たのは、今からもう15年以上前のことでした。しかしその時は、景観を重視するあまり、非常に厳しい建築基準を設定しようとしたため反対する住民が多く、計画は実現しなかったんです。古い町並みを守ることと家が建てやすいこと。その二つを満たす一番良い条件を模索し続けてきました。このたび、改めて住民の合意形成を得るために目指したのが、県の「景観形成地区指定」。平成20年にこの協議会を立ち上げて活動を開始しました。

ハボタンの植栽

・・どのような活動をされていますか。
 まずは、私たち自身が町の歴史や魅力を再発見するために、まち歩きから始めました。そして、住民の方々に景観意識を高めてもらうような取り組みをしています。具体的には“景観を守る活動”として、斑鳩寺近辺の柵やカーブミラーなどの道路公共物を、私たちの手で風景に合う色合いに塗り替えたり、ハボタンやパンジーなど季節の花で町を飾る花回廊や竹灯ろうのキャンドルナイトといった“景観を彩る催し”を行ったりしています。また景観を守るためのルール「景観形成基準」を策定するために、行政やコンサルタントと何度も会合を重ね、昨年3月に斑鳩地区は「景観形成地区指定」を受けることができました。
もう一つ、まちづくりにはその地域に住まう人たちとの“つながりづくり”も欠かせません。その交流拠点となる「和らぎ広場」を、平成23年に整備しました。昔懐かしい町の写真展など住民手づくりの展覧会やヨガやフラダンスなどの教室に活用されています。

子どもたちと「しで棒」づくり

・・これから、どんなことを大切に取り組みを続けたいですか。
 町の未来を託す子どもたちをもっと活動に引っ張り込んでいきたいです。そのために色々な試行錯誤を重ねてきました。たとえば昨年の夏は、小学校やPTAと協力して斑鳩小学校の防災サマーキャンプに参加。竹とんぼや竹水鉄砲など昔遊びをサポートし、ふれあいの時間を持ちました。また、五穀豊穣を願う秋祭りの町飾り「しで棒」を子ども会と協同して製作しました。子どもたちが関わることで、その親世代も参加することになりますよね。子どもたちも親御さんたちも、地域の伝統文化を伝承することで、町へ愛着が芽生え、ふるさと意識につながってくれたらと願っています。

野菜市で交流も

 白菜、ホウレンソウ、大根、水菜。その日の朝、地元農家で収穫したばかりの野菜が軒先に並べられています。斑鳩寺前の参道にある「和らぎ広場」。毎週5日開かれる野菜市は、みずみずしい野菜を求める地元の人たちの密かな人気スポットです。「ヨガ教室、次はいつから始まるの。待ちきれないわぁ」。お客さんとの何げない会話も、町をつくる大切な要素。以前、催しに来てくれた人が、町中であいさつしてくれたそうで、「人は変わるんだなぁ、と実感しています」と、久保田さんは手ごたえを話してくれました。また、景観を守るための工夫が随所に施されていることも、広場の大きな特徴です。たとえば、自動販売機。企業名や商品名を控え、色合いも建物に調和した色彩が取り入れられています。「人とのつながりと和風の建物。ここは斑鳩地区が目指す一つのモデルですわ」と、久保田さんは胸を張りました。

 「祭りの時はサーカスが来て、ほんまに楽しかったな」。「昔は、三重塔の中まで遊び場やったんや」。「お太子さんの近所がジャングルみたいになっとってな、木を切って基地作って・・」。60年以上もこの町に住む協議会の皆さんは、ひとたび子ども時代の話になると、もう止まりません!ふるさとへの思いがつぎつぎあふれ出ます。「この町で育ててもらった。その恩返しはできなくても、恩送りをしたいんですよね」とメンバーの方。つまり、それは町や次世代に自分ができることで何かを残していくこと、と言います。まさに、斑鳩地区のまちづくりは、世代を超え「和のまち太子」の心を受け渡す“人”があってこそ。30年後、どんな町並みが広がっているのか、楽しみにしたいと思います。(米田)

景観に配慮した自動販売機






◇和らぎ広場・朝市◇

671-1592 揖保郡太子町鵤654
営業:10時~16時(定休日:月・金)



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TEL:078-341-7711 FAX:078-362-9487

詳しくはこちらのHPまで
http://web.pref.hyogo.lg.jp/press/20140116_d117ff1b46107c3f49257c620005ffba.html

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