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更新日:2014年6月19日

岡本 佳子 さん(御崎ガラス舎)赤穂市

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 元気な地域づくりの担い手を直撃インタビュー!キラリと光る活動や人柄をご紹介します。
 瀬戸内海国立公園内に位置し、春は桜、夏は海水浴、冬は温泉とカキと一年中みどころに欠かない赤穂市御崎(みさき)地区。かつては新婚旅行のメッカとして全国的にも人気の観光地でしたが、バブル以降は中心地でも2/3が空き店舗となるなど、以前のにぎわいは影を潜めています。そんな御崎地区の輝きを“ガラス”で取り戻したいと赤穂に移住した若手クリエイターがいます。県の女性起業家支援事業補助金を活用し、今年2月にオープンしたばかりの工房「御崎ガラス舎」オーナー岡本佳子さんに話を聞きました。

ガラスで御崎をきらきらに☆

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 伊和都比売(いわつひめ)神社から海に続く「きらきら坂」と呼ばれる坂道。路地のすき間から見える海は、朝日にキラキラと輝き、時おり船が行き来する様は、まるでどこか異国の港町のようです。そしてこの日、その風景をいっそう引き立たせる人のにぎわいがありました。毎月開催されている朝市「御崎マルシェ」です。地元産の野菜や近隣店のお菓子など食品や、地元の作家によるクラフトなどが並び、楽しいひと時に笑顔が咲きます。注目度があがっても商業的な感じはなく、のんびりした雰囲気が漂うのは御崎のおおらかな風土のたまものかもしれません。そのマルシェの実行委員も務めている岡本さん。きらきら坂の中ほどにある「御崎ガラス舎」を訪問すると、ちょうど子どもたちが何やら一生懸命作業をしていました。


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‥「御崎ガラス舎」では、ガラス製品を購入できるだけではなく、こうした制作体験もできるんですね。
 今、子どもたちがチャレンジしているのは、記念ボトルづくり。すぐ目の前の海岸で拾ってきた貝殻や石、海で丸くなったガラスのかけら(シーグラス)などをカラフルなガラス粒と一緒にボトルに詰めてキーホルダーにできるんです。ボトル表面に文字飾りを入れると出来上がり。ちょっとした旅の思い出になると、人気があるんですよ。こんな風に、御崎に観光で来られた方に、他地域にはない観光アクティビティとしてガラス制作体験をすることで、より魅力のある滞在にしてもらうことを目標の一つにしています。また、定期のガラス講座を開催している他、おもしろいところでは、講師を招きヨガ教室をしたり、ケーキ店の出張販売をしたり、ジャンルにとらわれずに工房のスペースを活用したイベントも行っています。

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・・岡本さんにとって“ガラス”の魅力はどんなところですか?
 大学4回生の時、就職までの間、趣味を見つけようと思ってチャレンジした多くの習い事の一つだったんです。初めて参加した講座では、単色のリサイクルガラスを溶かすだけでした。でも、小さいころから「危ないからダメ」と言われて壊れやすく危険というイメージのガラスが、熱を加えると角が取れて丸くなる。それだけのことでしたが、すごくおもしろく感じたんです。結局、飽き性の私がワンコインを握り締めて通い、ステンドグラスやサンドブラストなど基礎を学ぶ講座すべて終了するほど夢中になりました。その後出合ったのが吹きガラス。それまで心のどこかで「ガラスは簡単にできる」と勘違いしていたのだと思いますが、完全に打ち砕かれました(笑)。何一つ思うようにいかない。少し人との付き合いに似ているかもしれません。ガラスと相性のいい日もあれば、合わない日もある。壊れる時には派手に壊れるし、熱を加えるとトロっとなる。今までずっと片思いしているような感じですが、そこが魅力なんだと思います。

‥この御崎地区とのご縁はどのようにできたのですか?
 3年前、私が相生市で講師をしているガラス教室の生徒さんのつながりで、このきらきら坂の雑貨店のオーナーさんとご縁ができたんです。その出会いがきっかけで、御崎マルシェに出店することになりました。御崎に通ううちに、このきらきら坂から眺める海の景色に心を奪われました。御崎は「日本の夕陽百選」に選ばれているのですが、その色がガラスに熱を加えた時のオレンジなんです!いつしか“こんなところでガラスの制作ができたら幸せやなぁ”と思うようになりました。そして、その夢を地域の店舗や観光協会の方々に話していたんですが、現在の店舗が空き家になった時に声をかけてもらったというわけなんです。

・・起業するにあたって大変な覚悟があったのではとお察しします。
 
正直、「私に起業してやっていけるだけの力があるのだろうか」と心配と葛藤は尽きませんでした。店舗の周辺一帯が国立公園に指定されているので、一旦家屋を取り壊すともう新しく建てることができないんです。御崎マルシェの開催によって、地域が明るさと元気を取り戻しつつある中で、できれば空き家にしたくはない。地元の皆さんからはそうした期待がありましたし、同時に10年は腰を据えて店を構えてほしい、という要望もありました。私の迷いを払しょくしてくれたのは、やはりこの御崎という場所でした。沈みゆく夕日を眺めたとき、こんなに美しくて、かつ地域づくりに積極的な方も大勢いるところで自分の工房を持てるチャンスはもうない、と思ったんです。たとえ、収入が少なくなったとしても、こんなに環境の良い場所でガラスに携われたら最高じゃないか、と。御崎の皆さんに背中を押してもらい、補助金の支えもあって、このチャンスに飛び込みました。

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・・これからの挑戦、また夢を教えてください。
 
今、初めて迎える夏に向けて、赤穂市観光協会とタイアップした観光プログラムをいろいろ企画しています。たとえば、子どもたちを対象にした、海岸で拾った流木や貝殻、シーグラスを使って万華鏡や写真立てなどの工作をするプログラムや赤穂温泉に宿泊された方向けに、夕食後の時間で参加できるガラス制作体験コースの開設です。また近年、海ホタル鑑賞会が観光メニューとして人気なのですが、海に向かう時にきらきら坂を通るんです。坂にキャンドルを灯して、きらきら坂をきらきらさせたいと思っています。そして工房内では、吹きガラスができる設備を整えて、ガラスに関することは何でもできる拠点にしたいです。「御崎に来たら何かおもしろいことやっているらしい」。10年後は、そんな声が聞こえているように、今の穏やかな雰囲気を大切にしながら、活気にあふれた楽しいワクワクする御崎にできたらいいですね。
 

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 「私もガラスの世界に触れてみたい」ということで、アクセサリーづくりに挑戦させてもらいました。ガラスを扱うなんて初めてなので少し緊張・・。「まずは気に入ったガラスパーツをどんどん選んでいきましょう」と岡本さんが指さした先には、厚さも形状も異なるガラスパーツがどっさり入った7色分のトレーが並んでいます。一つひとつ見入ってしまい、なかなか選べません。パーツを日にかざして「透明なものに模様の入ったものを重ねると、また違った印象になりますよ」と岡本さんは組み合わせのコツを教えくれます。ガラスカッターにも慣れ、何を作ろうかな~と想像を膨らませているうちに、すっかり最初の緊張感が消えていました。
 御崎ガラス舎で過ごす時間が心地よいのは、“さわってうれしい、使って楽しい”をモットーに、金魚やフラダンスなど茶目っ気たっぷりの作品を得意とする岡本さんのほんわかしたお人柄によるところが大いにあります。その反面、好きなものに打ち込む情熱と、仕事にするんだという意志の強さは並大抵ではありません。「25歳でOLをやめ、本格的にガラスの道に進もうと決めた時に、父に『やるからには食べていけるようにしなさい』と言われたんです」と岡本さん。“30歳までにどうにかならなければ、道を改めよう”。岡本さんの覚悟が決まった瞬間でした。「御崎ガラス舎」がオープンしたのは、岡本さんが30歳を迎える4日前。結婚や出産など女性としての人生設計も見据えながら、新しいステージへと挑戦を続けます。

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 体験の日から約1週間後、待ちに待った私の作品が届きました。キレイに包装された包みを解くと、ちょっとふぞろいだけどなんとも愛くるしいピアスがお目見え!あの日、あの場所でしか出会えなかった世界に一つだけの作品です。「見るたびに御崎のことを思い出してもらえたら」。岡本さんの言葉と御崎の風を思い出しながら、さっそく耳につけてみました。(米田)

御崎ガラス舎
〒678-0215 兵庫県赤穂市御崎2-1
HP http://www.glass-days.com/



☆平成26年度 起業・第二創業を目指す女性起業家向け補助金のご案内☆

意欲ある女性の新たな活力を引き出すため、起業・第二創業を目指す女性起業家の新規事業開発や新事業展開を支援します!

1.応募対象事業
◆ 新たなビジネスプラン開発や新事業展開を行う事業であること
◆ 地域経済の活性化に資する事業であること
<事業例>
子育て教室併設のカフェの経営、ビジネスマナー指導等の教育・研修事業、アレルギーに対応した洋菓子の販売、農漁村体験等のツアー企画、Webによる日本酒の海外販売など

2.事業概要
(1)応募資格
女性の代表者(実質的な経営者)で、県内に活動拠点を置いて、平成25・26年度(平成25年4月1日から平成27年2月末日まで)に、新たに起業や第二創業をした方、またはする予定の方
(2)補助対象経費
事業の立ち上げ等に必要な経費として明確に区分できるもので、かつ証拠書類によって発注、納品、支払い等の金額、時期、内容等が確認できる経費
【起業】事務所開設費、初度備品費、人件費、事業費
【第二創業】事務所開設費、初度備品費、専門家経費、販路等開拓費
(3)補助金額 上限100万円/年(補助率1/2以内)
(4)補助対象期間 平成26年4月1日~平成27年2月末日
(5)補助期間 【起業】1年または2年 【第二創業】1年限り
(6)審査方法等 応募書類審査およびヒアリング審査により選考(必要に応じて現地調査を実施)

3.受付期間 平成26年7月3日まで
申請に必要な書類を(公財)ひょうご産業活性化センターへ持参又は郵送して提出してください。
受付は、土・日・祝日を除く平日の9時から17時です。最終日は16時必着です。

4.お問い合わせ・申請先

公益財団法人 ひょうご産業活性化センター 創業推進部 新事業課
〒651-0096 神戸市中央区雲井通5-3-1 サンパル6階
TEL:078-230-8110 FAX:078-230-8391
詳しくはひょうご産業活性化センターHPhttp://web.hyogo-iic.ne.jp/kigyo/joseikigyou

お問い合わせ

部署名:企画県民部 広報戦略課

電話:078-362-3016

FAX:078-362-3903

Eメール:kaigaikouhou@pref.hyogo.lg.jp