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更新日:2015年6月25日

中島 康伸さん(妙法寺川を美しくする会 会長) 神戸市

 妙法寺川を美しくする会会長中島康伸さん

 元気な地域づくりの担い手を直撃インタビュー!キラリと光る活動や人柄をご紹介します。
 神戸市須磨区を代表する川のひとつ、妙法寺(みょうほうじ)川。須磨区内では、学校のそばや住宅街を通り須磨海水浴場の東側に流れこみます。かつては自転車やテレビなども捨てられ汚れていたこの川に清流を取り戻し、子どもたちが遊べる水辺空間にしようと活動する「妙法寺川を美しくする会」があります。今月は、同会会長の中島康伸さんを訪ねました。

さくら舞う川辺に親しもう

 ソメイヨシノが咲き誇る妙法寺川

 多くの和歌にその名が登場する須磨の地は、中世には福原に都を築いた平家を追って源義経らが押し寄せ、平家滅亡の発端となった合戦の舞台にもなりました。その須磨を流れる現在の妙法寺川は、おだやかなせせらぎが心地よく、昭和40年以降、住宅開発とともに荒れた川になっていったことなど想像ができません。かつてゴミが目立ちだれも寄りつかなかった川を、人が憩える空間にしようと、平成15年「妙法寺川を美しくする会」は発足しました。継続して行ってきた清掃活動や小中学校とも連携した熱心な活動が評価され、今月、県の環境保全功労者知事賞を受賞しました。

以前はゴミが集積していた

・・みなさんは、どういった会なんですか?
 
昔は家電ゴミや自転車などが捨てられた荒れた川でしてね…汚いところには、さらに自然とゴミも集まってくる。今でこそ川底を歩くことができますが、到底そんな状態ではありませんでした。しかし、この川に水生生物が暮らし、子どもたちが自由に水辺で遊び、いろんな人が集まり憩える、そんな川にしよと、平成15年3月に「妙法寺川を美しくする会」が発足しました。会のメンバーには、地域の住民や自治会、老人会、婦人会などの団体も入っています。大きな会だと言われたりしますが規模がどうとかでなく、地域を愛する人が集まり輪になってできたグループなんです。だから、とっても絆が強いんですよ。
 

 清掃活動を行うメンバーのみなさん

・・具体的な活動を教えてください。
 
定期的な清掃活動や美化活動の呼びかけなどを行っています。清掃は、毎月第2水曜に定例で行っているものと、年4回(6月・10月・12月・3月)の大規模なものとがあり、大規模清掃にはメンバー約130名のほかに、地元の滝川学園中学校野球部の生徒なども参加しています。また、春には川沿いにソメイヨシノが咲き並ぶんですが、その季節に行われる「須磨妙法寺さくらまつり」で、水に流せるポケットティッシュを配って、犬の散歩のマナー向上を呼びかけたりしています。

 

 堤防には作成した横断幕を掲示

・・こうした横断幕も作られたんですか?
 
そうなんです。「汚さない きれいな川と やさしい心」、「僕たちの 未来に残そう 妙法寺川」などの横断幕を掲示して美化活動の普及につなげています。実は、この標語は地元の神戸市立だいち小学校、東須磨小学校の生徒に考えてもらったんです。また小学校の子どもたちは、環境学習の一環としてこの川や川沿いの公園に来るのですが、その際に「ゴミの分別をすること、ビニール袋を使わないようにすることも、川をきれいにすることにつながるんだよ」と教えたりしています。


・・階段などは、前からあったんですか?
 
3年前の春に完成した親水護岸工事の際にもうけられました。妙法寺川は、昭和42年に豪雨ではんらんし、その後、治水のための河川や橋の改修工事がなされてきました。以前は川に下りられるような階段などはなかったのですが、水害に強いということに加え、川辺に親しめるような親水空間を」と、整備の提案をしんです。そして、実際に平成19年から工事がスタートし、護岸工事がかないました。川辺に下りられる階段や、川に入れるよう川底や川岸の整備がなされたことで、水辺がぐっと地域の人の生活に近いものになりました。
 

 大階段には人が集まる

・・荒れていた頃と、なにか変わりましたか?
ずいぶん変わりましたよ。子どもからお年寄りまで、いろんな人が川沿いで遊んだり散歩をしたりしているのを見ます。今、川にはドジョウやアメンボなんかもいるんですよ。昨年「須磨の自然を訪ねるウォーキング」で参加者がこの川を訪れた時に、この大階段で美化活動を呼びかけたりしたのですが、こうした階段も人が集えるよい場所になっています。妙法寺川を美しくしようと、メンバーのみなさんが長年続けてきた活動は、川を整備する段階を経て、今、環境を保全するというところまできています。この活動は、次の代につなげていきたいです。そして近い将来、この川にホタルが戻ってくるよう、これからもがんばっていきたいです。

 

清掃活動に参加したみなさんで記念撮影

 取材したこの日は、大規模清掃の日。出発地点の公園に、人がぞくぞくと集まってきました。会のメンバーのほかに、初参加だという近隣の方の姿もあります。みなで記念写真を撮ったあとは川下までの約1.6kmをゴミ拾いをしながらくだっていきます。一見きれいに見える川でも、空き缶や、たばこの吸い殻がちらほらと目につきます。そして、なんと捨てられた三輪車まで。ゴミ袋と火ばさみを持って歩く人もいれば、水にぬれないようゴム製の作業着を着て川の中に入って掃除する人もいます。中には、お手製のゴミ拾いグッズを作って持って来ている方もいました。毎月掃除をするということは、それだけゴミが出るということ。「捨てるのは一瞬だけれど、拾うのには時間も労力もかかるのに…ゴミを捨てる前に拾っている人の顔を思い浮かべてもらえたらな」と、思わず願ってしまいます。

せせらぎが気持ちのよい妙法寺川

 毎月ゴミ拾いと草取りを行うみなさんに、「大変じゃないですか」と聞くと、「まだ今日みたいな日はええで。冬の寒い時は、そりゃ大変よ」との答えが返ってきます。「それでも掃除した後は、なんとも気持ちがええし、掃除はお寺の修行でも生活でも、いろんなことの基本やからな」と、活動の原動力を語ってくれました。それまで、私はコンクリートに囲まれた川に、どこか無機質な感じの印象を持っていました。しかし、まちを愛する人の継続的な努力によって、川は地域の人の暮らしの一部にも、また憩いの空間にもなるということを、今回みなさんに教えてもらいました。春には桜舞うこの妙法寺川に、いつかホタルが見られる日を心待ちにしています。(清水)

 



妙法寺川を美しくする会
事務局  神戸市須磨区弥栄台1-3-3 株式会社ナガタ薬品 気付 TEL:078-791-8861

☆「第7回兵庫県こども環境フォーラム」に参加しませんか☆
2008年に開催された「こども環境サミットin KOBE」の後、さらに子どもたちの環境活動の視野を広げるため、子どもたちが日頃行っている環境活動を多くの方にご紹介し、環境保全活動の強化につなげる取り組みを行っています。

日時 平成27年7月4日(土曜日)13時00分~16時00分
場所 兵庫県公館大会議室(神戸市中央区下山手通4丁目4番1号)
主な内容
 ☆オープニング ヴァイオリン演奏
 演奏者:野村真波 氏(元パラリンピック日本代表水泳選手、現在、神戸百年記念病院看護師)
 ☆基調講演「地球をめぐる水と旅する生きもの~森・川・海のつながりを考える~」
 講師:吉田裕之 氏(神戸市立須磨海浜水族園園長)
 ☆活動発表川を守る活動に参加した子ども達の発表
 アドバイザー:西谷寛 氏(海と空の約束プロジェクト代表)
 パネルディスカッション「森・川・海のつながりを考える」
 コーディネーター:熊谷哲 氏(兵庫県立大学教授)
 パネリスト:吉田裕之 氏(神戸市立須磨海浜水族園園長)
 西谷寛 氏(海と空の約束プロジェクト代表)
 京本慎二 氏(明石浦漁業協同組合漁師)

会場内には、野菜や手作り品の販売ブース、動物おり紙づくりなどの体験ブースもあります。ふるってご参加ください。

お問い合わせ・お申し込みは
 〒652-0812 神戸市兵庫区湊町1-7-24南側2階
 公益社団法人こども環境フォーラム
 TEL:078-577-3900
または
 〒650-8567 神戸市中央区下山手通5丁目10-1
 兵庫県農政環境部環境創造局環境政策課活動支援班
 TEL:078-362-9895
詳しくは、 http://www.yef.jp/ をご覧ください。

お問い合わせ

部署名:企画県民部知事室広報課

電話:078-362-3016

FAX:078-362-3903

Eメール:kaigaikouhou@pref.hyogo.lg.jp