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更新日:2015年12月17日

南方 忠司さん(はたら子実行委員会)伊丹市

 はたら子実行委員会 南方忠司さん

 元気な地域づくりの担い手を直撃インタビュー!キラリと光る活動や人柄をご紹介します。
 伊丹市内に中心市街地と呼ばれるエリアがあります。JR伊丹駅と阪急伊丹駅にはさまれたこのエリアには、清酒発祥地のシンボルである「伊丹酒蔵通り」や昔からの商店街が並びます。3年前から毎年、勤労感謝の日に、小学生がこのエリアのさまざまなお店で職業体験をするイベント「はたら子」が行われています。働くということを通して店主さんたちが届けたいのは、「まちをもっと知ってほしい」という願い-。今回は、このイベントに立ち上げから携わる「はたら子実行委員会」の南方忠司さんを訪ねました。

子どもの夢に願いを乗せて

 伊丹酒造蔵通り

 11月23日、勤労感謝の日。受付を終えた子どもたちは、「この日が待ち遠しかった」と言わんばかりの軽い足取りで、続々と体験するお店へと向かっていきます。
 阪神間のベッドタウンである伊丹には、ニューファミリー層が移り住み、人口は現在もわずかに増え続けています。しかし、今や買い物は大型のショッピングモールだけで済まし、ニューファミリー層が中心市街地のお店へと足を運ぶ機会は多くはありません。そうした背景から、子どもたちの職業体験だけにとどまらず、新しく移り住んだ家族と昔からあるエリアをつなぎ、伊丹のまちや歴史を知ってもらおうと開催されてきた「はたら子」。昨年からは県の「阪神北☆夢づくり応援事業」を活用しています。1回目の開催から携わっている南方さんも、中心市街地でかばんと肌着の専門店を営む店長さん。子どもたちを受け入れる店主の一人として、運営を行う実行委員会の一人として見てきたこの3年間の変化とは。



「はたら子」のイベントチラシ

 ・・「はたら子」開催のきっかけというのは?
 この「はたら子」のヒントは、大阪府高槻市で開催していた職業体験イベントから得ました。現在の「はたら子実行委員会」のあるメンバーが「おもろい催しがあるし、伊丹でもやらへんか」と、アイデアを持ち帰ってきたのがきっかけです。そのメンバーと、伊丹郷町商業会と協働して実行委員会を結成しました。もちろん、最初からうまくいくことばかりではありませんでしたが、続けてこられたのは、“地域のむすびつきが強い”ということもあったと思います。伊丹の人って、なかなか伊丹から出たがらない人が多くて(笑)、地元で働いている人が多いんですね。協力してくれるお店を探す時や、何かお願いごとをする時、店主さんが同じ中学の先輩だったとか、メンバーの誰かの知り合いだったことで、ずいぶん助かりました。

伊丹シティホテルでのカクテル作り体験

 ・・どんなお店が参加しているんですか?
 小学生が、中心市街地にある事業所で職業体験をするイベントなんですが、子どもたちを受け入れる事業所は、今年は28店舗。その事業所を3つのグループ「たべもの職業」「くらし職業」「ユニーク職業」に分け、子どもたちは、それぞれのグループから1つずつ体験ができます。「たべもの職業」には、カフェや洋菓子屋さん、和菓子屋さん、ホテルに、清酒のまち伊丹らしく酒造会社などがあり、「くらし職業」には接骨院や銀行、スポーツクラブ、消防署なんかがあります。そして「ユニーク職業」には、空手・格闘技スタジオや昆虫館、工芸センターといった選択肢がありますよ。

伊丹東消防署での放水体験

 ・・具体的にどんな体験をするんですか?
 例えば、伊丹シティホテルではカクテル作り体験、伊丹東消防署では放水や救助体験、煙の中を前進する消防士体験などを体験してもらいました。私のお店では、接客体験やラッピングなどをしてもらいましたよ。子どもたちが何を体験するかは、それぞれの事業所が考えます。イベント当日は、近所の方や学生などボランティアの方にも手伝ってもらいます。なにせ、参加する子どもの数だけでも230人ですから。友達同士で参加する子たちもいれば、家族で参加する家もあります。

子どもたちを笑顔で迎える写真屋さん

・・お店の方は、どんな思いで受け入れているんでしょう。
 参加者から参加費をいただき、受け入れるお店にも還元をするのですが、ケーキ屋さんなど材料費がかかっているお店もありますし、どこも採算度外視で参加してくれています。それでも毎年継続して受け入れてくれるお店が多いのは、「子どもたちに、テーマパークなどではない“本物”のまちでの職業体験をしてほしい」という思いがあるからだと考えています。そして、本物の職業体験と同時に、あまり中心市街地を訪れない家族に、このエリアにはどんなお店があって、どんな店主さんが働いているのかを知ってもらえたらうれしいです。


シェイカーからグラスにカクテルを注ぐ子ども

 ・・子どもたちの反応はどうですか?
 
おかげさまで「また参加したい」という声を多くいただいています。体験を通して「将来、お花屋さんになりたい」「お医者さんになりたい」と具体的な夢を持ってくれる子もいます。接骨院で肩もみのレクチャーを受けた後、次の店の店主さんに肩もみを実践した子もいました。反応は子どもたちからだけではなく、「親もやってみたい」と一緒に参加していた親御さんからもらえることもあります(笑)。さらにうれしいのは「あそこのお店の体験がおもしろかったし、またそのお店に買い物に寄ろうか」と、そのお店のファンが生まれていることです。


ラッピングを教える南方さん

 ・・「はたら子」を開催してきて、どんな変化が出てきていますか?
 
銀行なんかは、日曜の休業日に出てきて参加しているんですが、これまでイベントに参加する機会がなかった事業所と協働しているのも変化のひとつです。2度目3度目の店主さんは、「来年は子どもたちに、どんなことを体験してもらおうか」と積極的に工夫するようになっていますし、事務局としては、「こんなお店の体験もしてみたい」というリクエストになるべく応えて、選べるお店を充実させるということも心がけるようになっています。そのかいあってか、今年の申し込みは定員230人に対して600人以上、市外からの申し込みもありました。ですが、規模を広げることはせず、1人1人の子どもたちの満足度を高めていきたいです。もし、「はたら子」を体験した子たちが高校生になって、体験したお店でアルバイトとかしてくれたらうれしいですし、もっと言えば、その子たちが伊丹で働いて、今度は次の世代を受け入れる側になってくれたら・・・と自分たちの夢も膨らみます。

 

家族を撮る男の子

 ベレー帽をかぶり、レンズ越しのモデルさんに「笑ってください」と、しきりに話しかける子がいます。このフォトスタジオで行われていたのはカメラマン体験。今日は、子どもたちが1日カメラマンになり、家族を撮る番です。「お父さんが笑ってくれなくて、笑顔を撮るのがむずかしかった」と参加者の男の子。普段は撮られる立場ですが、撮る立場になってみて初めて、いい表情を撮りたいお父さんやお母さんの苦労を知ったようでした。そうして、くり返し声をかけて切り取った笑顔は、きっと家族の記念の1枚になったはずです。

 子ども同様大人もいきいきと参加

 南方さんが「店主さんたちのいい顔が、やりがいになっている」と言われていました。その言葉通りどの事業所をのぞいても、体験プログラムは、この日のために工夫が凝らされているのが伝わってきましたし、それを一生懸命レクチャーする店主さんたちの目は子どもたちと同じくらい輝いているように見えました。お店のなかには、家族で経営しているところや個人商店なんかもあり、マニュアルの接客にはない会話のやりとりや、子どもたち、お客さんとの距離感の近さからは、あたたかさを感じます。子どもたちは言葉にこそしませんが、そうしたぬくもりが残るお店のよさや、この中心市街地には、まちの将来を担っていきいきと働く大人がいるということを感じ取っているにちがいありません。(清水)

◇はたら子実行委員会◇
 お問い合わせ
 〒664-0851 伊丹市中央3-2-4(クロスロードカフェ内)
 Tel&FAX:072-772-2916
 URL:
http://itami-hataraco.com/

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「阪神北☆夢づくり応援事業報告・交流会」のお知らせ

 地域の課題解決と、よりよい地域づくりを目指す取り組みの成果の発表です。ノウハウを共有し、さらに活動の幅を広げてみませんか?さまざまな活動のヒント、協働のパートナーを見つけるチャンスです!

 日時 2016年3月17日(木曜日)
 場所 阪神北県民局(宝塚総合庁舎)地下第3会議室
 内容
 平成27年度 阪神北☆夢づくり応援事業 活動報告
 助成採択事業の実践活動の発表報告、今後の活動情報、参加者の皆さまからの質問や意見交換など(平成27年度助成採択:37事業)。
 活動団体、参加者の皆さまとの交流時間があります。
 “きらっと☆カフェ”から今までつながりがいくつも誕生しています、ぜひ名刺等をお持ちになってご参加ください。
 申し込み締め切り 2016年3月10日(木曜日)
 FAX・メール・電話にて事前のお申し込みをお願いいたします。
 申し込み・お問い合わせ先
  こころ豊かな美しい阪神北推進会議
  (兵庫県阪神北県民局 県民交流室 県民課)
 Tel 0797-83-3136・3138 Fax 0797-86-4379
 E-mail
hanshinkkem_05@pref.hyogo.lg.jp

下記から、チラシ・参加申込書をダウンロードすることができます。

お問い合わせ

部署名:企画県民部 広報戦略課

電話:078-362-3016

FAX:078-362-3903

Eメール:kaigaikouhou@pref.hyogo.lg.jp