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更新日:2014年5月14日

佐々木 勝也 さん(NPO法人 マブイ六甲)神戸市

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元気な地域づくりの担い手を直撃インタビュー!キラリと光る活動や人柄をご紹介します。
神戸市灘区、阪急王子公園駅からほど近い灘中央筋商店街。この商店街に、明るく元気なクリーニング屋さんがあります。こちらを運営する「NPO法人マブイ六甲」は、障害のある方の社会進出を拡大する取り組みを行っており、昨年秋には、クリーニング店の向かいに100円均一ショップも開店させるなど、活動の場が広がっています。団体の歩みと活動にかける思いを、理事長の佐々木さんに聞きました。



みんなで歩む、地域で歩む

 “ユニバーサル社会”という言葉があります。「だれもが暮らしやすい社会」、「だれもが参加できる社会」という意味で使われています。兵庫県では、年齢や性別、障害の有無、文化などの違いにかかわりなく、だれもが地域社会の一員として支え合うなかで安心して暮らし、一人一人が持てる力を発揮して元気に活動できる「ユニバーサル社会」の実現をめざし、取り組みを進めています。その一環として、先導的な活動を行う個人や団体を「ひょうごユニバーサル社会づくり賞」として顕彰しています。そして、商店街の店舗を通じて、障害のある方の社会進出する場を地域へ広げ、その活動がまちの活性化にもつながっているマブイ六甲の取り組みは、昨年度の「ひょうごユニバーサル社会づくり賞」推進会議会長賞を受賞しました。

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・・マブイ六甲では、どんな活動を行っていますか?
 マブイ六甲の職員と知的障害のある利用者が共に働いています。現在、25名いる利用者は、一人一人で異なる個性や能力に従って個別の計画を立て、日々の業務にあたっています。クリーニング店と100円均一ショップでの店舗勤務のほか、作業場のある施設内での勤務、さらに、地域のマンションや保育所の清掃、食パンの宅配、情報誌のポスティングといった施設外での仕事など、多くの業務を行っています。これらの業務を通し、利用者の仕事における能力がアップすること、そして担える仕事の幅が広がることを目指しています。

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・・商店街に店舗を構えるに至った背景を教えてください。
 マブイ六甲は、最初は小規模作業所として開設しました。活動の場を地域へと広げるため、出張所として2011年10月にクリーニング店を立ち上げました。クリーニング店では、預かった衣類を細かく分類していかないといけないのですが、その種類は800以上にのぼり、はじめはなかなか対応できないといったことがありました。また、集客にも苦労しました。お客さんが来なければ、働き手のできることが増えません。そこで、みなで話し合い、お客さんに来てもらうために「日曜・月曜はお得な日」といった曜日限定のイベントを企画したり、地域にチラシをポスティングしたりして、力を尽くしました。ある時、クリーニング店の向かいの店舗が空き店舗になりました。商店街にシャッターの閉まったままの店を増やさないためにも、ここを活用しようということになり、何をしようかいろいろ考えました。値段が均一でレジがしやすいなど利用者のできることが多く、さらに文具店・雑貨店がないという地域の需要にも応じられるのではないか、ということで100円均一ショップを立ち上げることになりました。

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・・どうして、そのように活動の場が広がっているんですか?
 マブイ六甲は、店の運営のため、他の就労施設と異なり土・日・祝日に関係なく仕事があります。以前は、全員が一律して平日に働いていたのですが、休日出勤を導入し、勤務日を“選択”することになりました。それまで、いやいや出勤する者もいましたが、自分で勤務日を選ぶことによって気力が生まれました。その結果、2010年には88.5%だった利用者の出勤率が、2011年には92.6%にまで向上しました。また、昨年2013年から、班での仕事を取り入れています。同年11月にオープンした100円均一ショップを機に、班構成もさらに強化しました。一人欠けてもだめだ、みんなでがんばろう」と声をかけ合い続け、次第に一人一人の能率も上がっていきました。すると、仕事の速さ、正確さが買われ、請け負う仕事も増えていきました。

・・どんなことを願い活動を展開していきたいですか?
 
商店街に障害のある方の働く場所があるということは、以前は地域の方にあまり知られていませんでした。ですが、利用者が地域で活動している姿が定着するにつれ「○○さん、今日あそこを歩いてはったよ」と、だんだんと地域に見守ってもらえるようになりました。また、今年の3月には地域の消防署や小学校と協力して消防訓練を実施しました。利用者の訓練になったのはもとより、近所にどういう人が住んでいるかなどの情報を地域で共有するきっかけになったのでは、と思います。そうして、普段から周りの人と交流し、人間関係を築くことは、いざという時の備えにもなります。マブイ六甲ではこれからも、働く楽しさと同時に、地域と共に育ち地域に役立てるというやりがいをもって活動を続けていこうと思います。それが、さらに商店街の活性化、まちの活性化にもつながっていけばと願っています。

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  100円均一ショップに来客がありました。「いらっしゃいませ」の明るい声で出迎えるのは、ある利用者の方。「こういったものはないですか」といったお客さんの問い合わせにも、正確に、そして丁寧に対応する接客姿が印象的です。「『接客が好き』『見た値段を忘れない』など、利用者さんの個性はさまざまです」と、佐々木さん。「そういった個性は、文面だけでは分かりません。一人一人を見て時間をかけて話し合い、お互いを尊重しながら信頼し合うということなくして、目標は達成できない」と語ります。
  そんな佐々木さんとマブイ六甲の出会いは、約4年前。それまで企業の前線で働いていましたが、福祉の分野に転身。研修先として訪れたのがこちらでした。「利用者さんの純粋な人柄に、自分の価値観が大きく変わり、この人たちの役に立ちたいと思った」と、言います。「私は、『支援』という言葉は使いたくありません。支える側・支えられる側といった関係ではなく、職員も利用者も共に汗を流し、共に喜びながら歩んでいきたいと考えています」。そう話す佐々木さんの言葉や、日々の仕事のなかに“ユニバーサル”といった単語こそありませんが、マブイ六甲の歩みの一つ一つがユニバーサルな社会を作っていっているのだと思います。
  最後に、「佐々木さん自身は、何を大切に暮らしているか」と尋ねると、返ってきたのは“やさしい気持ちで”という言葉でした。この“やさしい気持ち”-誰もが安心して暮らし、活動できる、真に豊かな社会を築いていくための、シンプルだけれども、なくてはならないキーワードだと感じました。(清水)

NPO法人マブイ六甲
〒657-0835 兵庫県神戸市灘区灘北通4-6-10-2
Tel&Fax 078-871-1777

◆平成26年度「ひょうごユニバーサル社会づくり賞」募集について◆
 今年度も、ユニバーサル社会づくりに向けた個人・団体・企業の率先した実践活動を顕彰し、地域や職域における先導的な取組を広く普及させたいと願い、「だれもが主体的に生き、支え合う社会に向けた取組」をされている県内のユニバーサルな活動を募集します。
〈推薦の対象〉
ユニバーサル社会づくりの見本となる率先した活動を行っている、兵庫県内に在住または、活動の拠点を置く個人、団体、企業
※活動事例
ユニバーサル社会づくりを推進するためのまちづくり活動、ユニバーサル社会の普及啓発活動、声かけ運動、社会参加・就業支援、多文化・多世代交流、バリアフリー整備、福祉用具等の製品開発、障害者・女性の雇用促進制度の導入など
〈推薦方法〉
推薦用紙に必要事項を記入のうえ、障害者支援課に提出してください。
(郵送や電子メールによる提出、又は障害者支援課に直接お持ちください。)
自薦・他薦を問いません。
※推薦用紙は下記ホームページにて配布、掲載しています。
ホームページ
http://web.pref.hyogo.lg.jp/kf10/universal/shakaidukuri.html
〈応募締切〉
平成26年5月30日(金曜日)
〈受付及びお問い合わせ先〉
〒650-8567 神戸市中央区下山手通5-10-1
兵庫県健康福祉部障害福祉局障害者支援課社会参加支援班
電話:078-362-4379 FAX:078-362-9040
E-mail:
shogaishashien@pref.hyogo.lg.jp
〈審査〉
学識経験者らで構成する「ひょうごユニバーサル社会づくり賞審査委員会」の審査を経て各部門の受賞者を決定します。
〈発表・表彰〉
受賞者には、各人に通知するとともに、公表し、ホームページ等で紹介します。表彰式はユニバーサル社会づくり推進大会(平成26年夏頃)において、活動内容を紹介するとともに、賞状と記念品を贈呈します。

お問い合わせ

部署名:企画県民部知事室広報課

電話:078-362-3016

FAX:078-362-3903

Eメール:kaigaikouhou@pref.hyogo.lg.jp