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更新日:2018年4月27日

県政150周年県民連携事業の募集について 兵庫県広報官 湯川カナ

兵庫県「参画と協働」への思い

「量」から「質」へ。「画一性と効率性」から「多様性と個性」へ。私たちはいま、価値観の大きな転換期を迎えています。そのなかで本当に豊かな暮らしを実現していくためには、「生活者」の視点に立つ、新しい社会システムを築くことが求められています。

多様な地域に、多彩な文化が花開く、兵庫県。これからの兵庫をつくることができるのは、それぞれ特性をもつ地域の主役である、県民の皆様ひとりひとりに他なりません。県民の皆様とともに描いた将来像(ビジョン)を、自発的で自律的な意思による主体的な取組が、地域の未来を切り拓きます。

 

私たちが暮らす兵庫では、主役である生活者を中心として、地域団体、NPO、教育機関、企業、行政などさまざまな主体が、それぞれ直面する課題に応じた協働のあり方を模索しながら、ビジョンの実現に向けて、共に取り組んでいます。

阪神・淡路大震災においても、被災者相互の助け合いの精神や、県民一人ひとり、自治会、婦人会等の地縁団体、ボランティアの皆様などによる草の根の活動が、被災者への支援と被災地の復興を支える大きな力となりました。

 

県民の皆様ひとりひとりが自ら地域の将来像を描き、自らの責任でその実現を図ろうとしていく「県民主役・地域主導」の素晴らしい取り組み。兵庫県は、そのような皆様の取り組みが、「参画と協働」によってさらに進むことを目的に、「県民と県民のパートナーシップ」と「県民と県行政とのパートナーシップ」という2つの場面でさまざまな支援を行っております。

地域の主役である県民の皆様の「参画と協働」が実現するような機会をしっかりとつくり、県民の皆様とのパートナーシップにもとづいて、行政の仕事をしていく。この兵庫県の基本姿勢を表すのが、平成15年、全国に先駆けて制定された「県民の参画と協働の推進に関する条例」です。制定後も、実施状況の年次報告に加え、5年毎に県民の皆様の声を反映した推進方策をとりまとめるなど、常に「参画と協働」が実現され続けるように努めております。

兵庫県は、県民の皆様が企画・実施される、創意工夫にあふれたさまざまな取組を、支援いたします。

 

 

【プロジェクトリーダー・インタビュー】(聞き手・湯川カナ)

150周年という節目を活かして

明治元年(1868年)、兵庫港(今の神戸港)の開港から約半年後に、兵庫県が誕生しました。初代知事は、のちに初代内閣総理大臣となる、伊藤博文です。廃藩置県などを経て、明治9年(1876)、だいたい現在の大きさの兵庫県ができました。5つもの「くに」が集まって成立した都道府県は、日本で兵庫県ただ一つです。

摂津(神戸・阪神)・播磨・但馬・丹波・淡路。それぞれに個性をもつ多様な五国が、時に競い合い、時に連携をしながら、今日の兵庫の姿を形づくってきました。今年、平成30年(2018年)は、そんな兵庫県が始まってから150周年にあたります。この県政150周年記念事業を担当する松田さんに、兵庫県について、そしてこの取り組みへの思いを聞きました。

広報官メッセージ

Q:いきなりすみません。……あの、「150周年を祝う」というのが、よくわからないのですが。

いきなりですね(笑) 県のことを祝っていただきたいのではなく、150周年という「節目」のタイミングを活かして、お住まいの地域の魅力や資源を再発見していただけたらと思っています。具体的には、記念事業全体のテーマとしてあげさせていただいた、「五国の魅力を磨く」「交流の輪を拡げる」「兵庫の未来を創る」になります。

たとえば、毎年実施している地域の祭りでも、150周年ということで少し規模を拡大して、よりたくさんの人々が参加できるような工夫をしていただければ、これまでつながっていなかった若い人や、逆に高齢者、小さなお子さんをもつ方などにも来ていただけるようになって、地域の世代間交流が進む可能性がありますよね。

祭り自体が目的ではなく、地域間の異世代交流が進むことによって、たとえば高齢者のお困りごとを若い人が解決する、小さなお子さんを高齢者がみる……など、地域における「参画と協働」が進むきっかけが生まれたら良いなということを願っています。

Q:とはいえ、良くも悪くも「助成金として”甘い”のでは?」という声もあるようです。

そうですか。一方で、これは当然のことなんですが、残念ながらお断りしている案件もあるんです。先ほどの例で言うと、単に例年やっていることと同じことをやるためのお祭りの申請ですと、趣旨と異なるのでお受けできません。また、趣旨や規模と照らし合わせて、大幅な減額をさせていただいた例もあります。

採択事業について”玉石混交”というご批判も受けますが、県としては、県民の皆様が主体的にチャレンジされる取り組みを、幅広く支援したいという思いがあります。役所の一方的な価値観で判断するのではなく、地域の未来の可能性を拓くためには、たとえ現在は結果が想定しがたいものであっても、まずはやってみていただきたい。その機会を支援したいと思っています。

とはいえ、このようなご質問のときに懸念されるような、趣旨を無視した、いわば助成金を悪用するような申請は、現在のところ基本的にはありません。それは、「コミュニティーで課題解決をしていく」、つまり、公共的なことを役所に任せるのではなく、県民としても主体的に担ってきたという歴史的な蓄積が、兵庫県の風土になっているからだと思います。

Q:その「風土」について、少し詳しくお願いできますか?

そうですね。たとえば昭和50年代、高度成長期に公害が問題となっていたとき、兵庫県では、対策を役所に任せるのではなく、消費者としてひとりひとりが課題解決に取り組もうという「環境に優しい買い物運動」が始まっています。

これをきっかけとして、「生活者」である県民の皆様と兵庫県とが目標を共有して一緒に取り組んでいこうという「県民運動」がスタートしました。それから今日まで、県民運動は、さまざま分野で続いているんですよ。

また、平成7年(1995年)に起こった阪神淡路大震災という未曽有の大災害でも、「ボランティア元年」という言葉が生まれましたよね。行政だけでなく住民としても主体的に公を担っていくというパワーが、兵庫県にはあります。

Q:いったい、どうしてでしょうね?

兵庫県は五国(ごこく)と言われるように、もともと歴史も風土も異なる地域のひとたちが、ひとつの県になってしまったという歴史的な背景があります。一例として、全国の県民性を擬人化したマンガでも、兵庫県だけ5人のキャラクターが登場したりしているんですよ(笑) だからこそ、自分と異なるものへの寛容性や、周りを巻き込んで何かを進めるといった「根っこ」のようなものがあるのかもしれません。

150周年という節目をきっかけに、県民の皆様とこのような歴史を振り返り、未来への新たな一歩を、一緒に踏み出すきっかけにしていただけたらと願っています。多様性に富む地域からなる兵庫だからこそ、県民ひとりひとりが本当の豊かさを実感できる社会をつくるには、やはり、その土地に暮らす皆様が主役となって、「県民主役・地域主導」で進めていただくのが良いと思っています。県は、そのようなさまざまな取り組みを、支援していきたいと思います。

【湯川カナの、広報官's Eye】

メッセージは、「兵庫県は兵庫県民を信じています」

最近よく、「協働」という言葉を耳にしませんか? 流行り言葉だと思っていたのですが、兵庫県では平成13年(2001年)の長期ビジョンにすでに現れ、2年後には「県民の参画と協働の推進に関する条例」が施行されたりと、だいぶ以前から使われているそうです。

今回のインタビューを通じて兵庫の歴史を知ることで、その「参画」と「協働」という言葉に込められた意味が、ようやくわかってきました。

少し踏み込んで言ってしまうと、「兵庫県は兵庫県民を信じています」。そういうメッセージなのだと思います。そんな思いが、今回の「県政150周年記念県民連携事業」という(文字だけ見るとなかなか伝わりにくい)取り組みにも込められているのだと、今回強く感じました。

いま日本全体が、少子超高齢化社会という、はじめての事態に直面しています。情報技術の進展もめまぐるしく、社会構造が大きく変わろうとしています。大変革期という意味では、幕末と似ているところもあるのかもしれません。

この節目に、150年前、混乱のなか、それでもひとりひとりがより幸せになる新しい社会を思い描き、手探りでも形作っていったひとたちに、思いを馳せてみるのも良いかもしれません。なんせ、初代知事は伊藤博文ですものね。

ねぇ伊藤さん、そして明治維新のころのみなさん。時代はだいぶ変わりましたが、あなたがたが思い描いた幸せは、少しでも実現していますか?

そしてさらに150年後となる2168年には、どんなひとたちが、150年前を振り返ってみるのでしょう。そのとき振り返られる2018年の兵庫県民である私たちは、もしも同じことを問われたとしたら、未来の彼らに何と答えるのでしょう? そんなことを、県政150周年の節目に考えてみました。よっしゃ、私も、何か一歩踏み出してみるぞー!

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お問い合わせ

部署名:企画県民部広報戦略課
電話:078-341-7711(代表)
FAX:078-362-3903
Eメール:kouhouka1@pref.hyogo.lg.jp