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更新日:2015年5月11日

~第1回のばなしトークを開催~

のばなしトーク

ー街の遺産は未来の「お宝」ー
地域内外の人から愛される場所に

神戸地域で活躍する若者グループと神戸県民センター幹部が自由に意見を交換する「のばなしトーク」。その第1回が、1月12日、神戸市兵庫区の湊川隧道で開催されました。テーマは「産業遺産を活用した地域活性化」。点在する産業遺産や廃校となった小学校、空き家などを活用した地域活性化の取り組みや、若い世代の巻き込み方などについてトークを展開しました。

◎開催日時 平成27年1月12日(月曜日)14時00分~15時30分
◎開催場所 湊川隧道(県有施設)
▼参加者
〇前畑洋平さん NPO法人J-heritage総理事
〇前畑温子さん NPO法人J-heritage戦略企画室長
〇寺沢正敏さん 元・地域連携サポーター
〇小國陽佑さん NPO法人芸法
〇篠原諒太さん 朝来市地域おこし協力隊
▼神戸県民センター
〇太田和成 県民センター長
〇畠 充治 県民交流室長
〇河野 豊 県民交流室次長
〇尾原 勉 神戸土木事務所長

 トークに期待すること

ー地域での楽しみ方の見つけ方、楽しみ方、伝え方を知りたいー

神戸センター長太田 私たち神戸県民センターは「楽しい街神戸をつくろう」を仕事のテーマにしています。ただ楽しい、ただ面白いだけではなく、しんどかったことや苦労をともにしたことを含めた楽しさとなると、まだまだ神戸の街には楽しいことがたくさんあるのではないかと思い、それを地域の皆さんと意見交換をする中で見つけていこうと思っています。しかし、今まではどちらかというと人生の先輩方とお話することがほとんどでしたので、もっと幅広い世代の意見を伺いたいと、このような機会を提案しました。いろいろなお話を聞く中で、楽しみの見つけ方、楽しみ方、楽しみの伝え方を知りたいと思っています。

尾原 神戸の街には湊川隧道のような近代土木遺産や産業遺産(※湊川隧道は産業遺産ではないため)がたくさんあります。もっと多くの人にそれを知ってもらうためにも、皆さんのお話を参考にさせていただきたいと思います。

 

参加者のいままでの取り組み

産業遺産を守るための仕組みをつくりたい

前畑洋平前畑(洋) NPO法人J-heritageの総理事を務めています。もともとは廃墟マニアで、全国の廃墟マニアとSNSでつながり、廃墟を巡るオフ会を開いていました。どんな所を見てきたかというと、例えば、刑務所だった建物や人間魚雷を製造していた軍事遺産と呼ばれるもの、炭酸カルシウムを作っていた工場跡などです。しかし、私たちのような者が勝手に行っていると壊されることがあります。朝来市の神子畑選鉱所は、押し掛けたマニアがブログなどに写真をアップした結果、持ち主の企業が事故を危惧して取り壊してしまいました。ある時、神子畑に行くと選鉱所が解体されていて、その後立ち寄った明延鉱山のガイドさんから「君たちみたいな廃墟好きの子が勝手に入るから壊されてしまうんだよ」と聞き、衝撃を受けました。それなら、産業遺産をきちんと許可を得た上で見学し、さらに皆さんに大事にしてもらえるような、そういう仕組みをつくりたいと思い、2009年にNPO法人を立ち上げました。今どんな活動をしているかというと、大きく分けると4つです。まず、産業遺産を巡る旅の機会の提供。行政の方だけが「産業遺産は大事です」と言っていても、それを残そうとなった時に地域の方の理解がないと残せません。なので、市民の方を巻き込むために旅の機会を提供しています。また、全国の産業遺産を取材して、本に掲載したり、自分たちで本を作ったりして、「全国に産業遺産があるんだよ、日本の近代化に貢献した歴史があるんだよ」と紹介しています。3つ目が産業遺産の活用です。生野銀山でアートプロジェクトをやったり、神子畑選鉱所跡でプロジェクションマッピングをしたりしました。最後は、産業遺産に関わる企業をつなぐプロジェクトの実施。地域の人たちや行政が産業遺産を残していこうとしても、いろいろな問題があって、なかなかうまくいきません。でも、中にはうまく残せている所もあって、そういう人たちが持っている情報を共有するためにネットワークをつくっていこうというものです。

街の遺産を活用してアートの発信場所を創造していきたい

小國陽佑小國 私が所属しているNPO法人芸法はアーティストの活動を支援しています。アーティスト個人の作品を展示したりコーディネートしたりするのではなく、地域を巻き込んだイベントの実施などを通じて、アートの発表の機会を提供しています。例えば、長田区の地域人材支援センターの建物は、もともと80年以上の歴史のある二葉小学校で、地域の施設に造り変える前にさよならイベントを実施しました。学校としての歴史に一度区切りをつけ、新たな門出を祝うためです。その時に高さが4メートルほどある大きなランドセルを作って、それを開けたら大量の風船が飛んでいくというパフォーマンスをしました。風船には地域の人たちが夢を書いています。このランドセル制作には、私たちアーティストだけでなく、地域の小学生や中学生にも関わっていただきました。こういった地域の人と共同で企画を行う中で、アーティスト自身も社会性が高まったり、客観性を持って作品を制作できるようになったりするのです。もう一つの活動の柱が築80年以上の和洋折衷の近代建築、旧角野邸の活用です。阪神・淡路大震災後、ずっと空き家になっていたのですが、住めるように改修し、若手アーティストの拠点としています。また、地域のイベントやコンサートなどの場にもなっています。

門戸を広げ市民が集まれる拠点づくりを進めたい

寺沢正敏寺沢 以前は地域連携サポーターとして、旧二葉小学校の地域人材支援センターで仕事をしていました。このセンターはNPO法人が指定管理者となっていましたが、自治会やまちづくり協議会の会長さんたちが集まってできたNPOなので、大きな建物の運営管理に対して未知数の部分が多かったのです。そこで区役所から私がサポーターというかたちで派遣されました。最初はどうしても地域の方が盛り上がって残したというイメージがあり、部外者はお断りだろうと誤解されるところがあったのですが、だんだん知名度が上がり、年に1度開催している一大イベント「まちの文化祭」は400人ほどの集客があります。知名度は単純にホームページで流すだけでは上がりません。各施設でいろいろな制約があるので、そこをどうやって拡大解釈するかが課題でした。拡大解釈をしながら、多くの人に関わってもらえるように入り口を広げました。すると「誰でも行っていい施設なんだな」ということになり、知名度が上がりました。

行政にデザイナーが加わることでまちづくりを変えたい

篠原諒太篠原 朝来市地域おこし協力隊として活動しています。地域おこし協力隊は2009年に国によってつくられた制度で、都市部の住民が地域に移り住み、まちおこし活動を支援し、将来的に定住を目指すというものです。私は神戸出身で、グラフィックデザイナーとして働いていた時、神戸で開催されたデザイナー主導のまちづくりイベントに参加しました。その活動を通じて、行政にデザイナーが加わることでまちづくりの在り方も変わるのではないかと思い、朝来市にゆかりのある親戚から地域おこし協力隊の募集のことを聞いて、応募したのです。今は朝来市の観光交流課に所属しており、ゆくゆくは観光振興のための中間支援施設の立ち上げができればと考えています。協力隊の取り組みの一つとして、「あさごはんの会」を月に1度のペースで開催しています。これは、「朝来のおいしい朝ごはんをみんなで食べたら楽しいだろう」「市民の人が食べているごはんが一番おいしいあさごの食」と考えて企画したイベントで、地域の方々が作った朝ごはんを、作った人と一緒に食べようというものです。朝来市は今、竹田城跡ブームということで、人口3万2,000人の町に年間50万人の観光客が訪れています。しかし、この状況はさまざまな問題を生んでいます。行政サイドと住民サイドで考え方に大きな溝があるのです。そこで、「あさごはんの会」では、地元の人も楽しめるものにしようと考えました。そうすることで観光的なPRの場所にとどまらず、地域の人たちが集まれる場所にもなります。こういう活動をしながら、地域、朝来の魅力を掘り下げていくつもりです。

 

産業遺産だけでなく街も好きになる取組みを進めたい

前畑温子前畑(温) NPO法人jーheritageに所属しているのですが、写真家としても活動しており、全国の産業遺産を撮影して一冊の本を出版しました。NPO法人では、産業遺産を見学するツアーを企画し、実施しています。先ほど竹田城跡の話が出ましたが、産業遺産があっても、それが立地する地域にはお金が落ちることはなくお客さんが帰ってしまうという問題があります。そこを改善したいという思いから、周辺地域も楽しんでもうらうようなツアーを企画しています。普通のツアーはバスでやって来て見学して、またバスで帰っていくのですが、そうではなく、商店街のお店のおばちゃんやおじちゃんに名物を説明してもらって、おいしいものを実際に味わってもらいます。すると、この街の成り立ちや暮らす人々も見えてきます。私の企画するツアーのコンセプトは、産業遺産だけでなく、その街を好きになってもらうこと。周辺の人や店も巻き込んでこそ地域の活性化につながると思います。

 

そこにいた人や地域も含めて産業遺産

太田 前畑(温)さんの写真集を拝見して感心したのが、一人の女性の成長物語になっていることです。最初は廃墟マニアだったのが産業遺産と出合う中で、一人だけの視点から複数の視点で物を見ることができるようになっていきます。転換期はあったのですか。

前畑(温) 最初はただ写真を撮りたいだけでした。世界遺産の歴史には興味がなく、何年に建って、何年に閉鎖されてという話を聞いても響いてきませんでした。興味を持つようになったのは、NPO発足2年後。北海道の赤平炭鉱に行った時のガイドさんが、かつてそこで働いていた方で、救護を担当していた時に事故で後輩を亡くした話をしてくれたのです。聞きながらいつのまにか泣いていました。目の前で話されている歴史は遠い昔のことではなかった。そこで初めて、産業遺産は建物だけでなく、そこにいた人、地域も合わせての魅力であることに気付きました。

若い人をいかに巻き込むか

 行政が産業遺産を巡るツアーなどを企画してもあまり若い人が来ないんですね。参加者は年配の方が多く、説明している人より詳しく知っている人もいたりします。若い人をどう巻き込きこむか、が課題です。

 

若い世代と施設管理者の仲介役・ハブが必要

前畑(温) 若い人たちは、そのツアーがあることをまず知らないと思います。私たちが実施しているツアーには10代から70代まで集まり、最近は若い人も増えてきました。若い人は歴史が好きなわけではなくて、ただ古い建物を見てみたいという感覚なのです。だから最初は、私たちのような団体を活用していただいて、若い人にきっかけをつくってあげることが大事かなと思います。

前畑(洋) 私たちの団体はハブになりたいという思いがあります。産業遺産というものに対して、管理する側と見る側にとても隔たりがあるので、その仲介役、ハブになれたらと思います。参考になるのは、旧二葉小学校の取り組みだと思うのです。

 

訪れた人がSNSで発信して広告塔に

全体写真1寺沢 「コスプレの拠点」として月に1回コスプレイベントを開催しています。まずは建物を持っている団体が、さまざまなアプローチを受け入れることがスタートだと思います。コスプレをしている人にとっては、地域人材支援センターが80年の歴史ある建物だということは関係ないんですよね。ただロケーションがいい、あそこで写真を撮りたい、そんな感じで来ている人がほとんどです。参加者には周辺商店街のクーポンが配られ、自然と買い物に出て行ってくれるので、地域の人にとっても「なんか変な格好の人が最近増えたな」→「どうやらあそこのセンターが関わってるみたいやで」→「あそこ、いろんなことやってるんやな」となっていきます。地域の中で、地域人材支援センターは面白いことをやっているということが口伝えで広がっていくのです。そして、コスプレイベントに来た子たちが、あそこでこういう写真を撮ったとSNSなどで発信するので、彼らが広告塔の役割を果たしてくれます。遠い所だと名古屋や徳島からも来ますが、それらの地域に私たちが直接情報発信するのは難しいので、参加者たちが発信してくれるようなかたちに持っていくのが一番いいんじゃないかなと思います。

小國 コスプレなどは二次元の平面の世界を現実世界でどういうふうに再現しようか、ということなのですが、湊川隧道は二次元の世界を想像させるロケーションなので、そこが面白いと思います。

湊川隧道をどう活用するのか


前畑(洋)
質問なのですが、今この隧道はけっこう昔のままの姿が残っていますが、何か意図があるのですか。

土木所長尾原 河川トンネルとしての役割を終えているので、一般的には閉鎖する、あるいは土で埋め戻してしまうことが普通です。ただ、そうすると折角の日本初の近代河川トンネルが埋もれてしまうこととなり、もったいないので、保存して皆さんに見ていただけるようにしようと管理しています。隧道を歩いてみたいというご要望もありましたので、通り抜けできるように整備もし、昨年度から通り抜けのイベントも開催しています。

 

「そこでしか見られない」特別感を演出する

前畑(洋) 8年間だけしか営業しなかった姫路モノレールは、現在、手柄山中央公園内に展示施設が開設されて車両や駅舎を見ることができるのですが、展示施設の整備が始まる前、廃墟状態だった旧の手柄山駅舎とそこに保管されている車両を特別に見せていただいたことがありました。あの時の閉じ込められている感じ、時間が止まった感じはすごかったですね。旅人のスイッチが一番入るのは「そこでしか見られないもの」「非日常のもの」を見た時だと思います。湊川隧道の通り抜けにしても、年に何回か歩ける日があるというような特別感を演出するといいですよね。

尾原 湊川隧道は毎月第3土曜に公開しています。隧道の中ほどまで進むことができ、ミニコンサートも開催されています。さらに、年に1回、「土木の日」のイベントとして、昨年は(※土木の日は11月18日。昨年は18日が月曜日のため16日に実施)11月16日に通り抜けを実施。隧道の奥へと進み、阪神・淡路大震災後に新しくできた新湊川トンネルを経由して長田橋まで新湊川の遊歩道を歩くものです。

太田 通り抜けるだけでなく、入り口と出口、それぞれにある商店街の魅力を組み合わせたようなツアーができれば面白いかもしれません。

 

ガイド、その言葉、ストーリーが重要

全体写真2篠原 湊川隧道は見た目がかっこいいので、やはり写真を撮りたいと思うのではないでしょうか。若い人も見た目につられてやって来るはずです。ただ、解説の言葉を聞くかどうかはその内容によります。そこに関わった人がその人の言葉でしゃべることは響くと思います。以前、京都の新撰組発祥の地ともいわれている八木家を訪ねた時に、本当かどうかは分からないのですが、「芹沢鴨はこの文机に引っ掛かって転んだところを切りつけられた」とか聞くとやはり興味が出てくるんですよね。そういうストーリーは聞きたいと思うのです。やはり話す人、その言葉、ストーリーが重要で、「あのガイドの人にもう一度会いたい」と再訪することにつながると思います。

アニメなど二次元と連動しても面白い

小國 傾向としては、アニメとかライトノベルに便乗した地域おこしが多くなっています。例えば、湊川隧道が歴史的に価値があることを踏まえた上で、仮想的に未来はどうなるのか描いた漫画を作ったり、キャラクターを作ったりすれば面白いのではないでしょうか。いろいろな媒体を使ってアプローチができますし。ここでキャラクターがパフォーマンスをするとかどうでしょう。

まち全体を巻き込む仕掛けが必要

全体写真3前畑(温) 私は新開地出身なのですが、地元の人間として、湊川隧道は宝だと思います。「私の住んでる所ってこんなにすごいんだ」と誇らしいですよね。ツアーの件で近所の商店街の人たちに協力をお願いしに行っても、最初は「行ったことないわ」「見たことないわ」という人ばかりで、「今時そんなとこに来る人おるんや」といった対応でした。でも、地域の人にこそ隧道のことを知ってもらいたくて、ツアーに巻き込むようにしています。以前隧道のツアーに参加してくれた人が、再度参加してくれた時に、あるおしょうゆを抱えておられて、「前に参加した時にここの商店街が好きになったので、寄って買ってきたんです」と言ってくれました。「隧道も好きだけど、この街が面白いから」と何回も参加してくれるのです。これでやっと成功だと思います。すると、協力してくれた商店街の人たちも、隧道に注目してくれるようになり、地域の中にも「隧道って大事なんや」という気持ちが自然に沸いてくると思います。近代土木遺産の湊川隧道も大事だけど、その周りが大事なのです。

地域の楽しいもの、どうやって発掘するか

 全体写真4

前畑(洋) 主にバイクで街を走りながらですかね。今私の中では団地が熱くて、グーグルマップで上から見ると星型になっている団地や、ドアとドアが向かい合っている構造の団地が面白くて、どうしても上から見たいと思い、高台に上っていくうちに、トタン屋根が見えるところがあって、何だろうと見てみると辺り一帯が廃墟なのです。そんなゾーンは面白いですね。廃墟になってしまった理由を調べると歴史の裏側が見えたりしますし。

いまあるものを若い世代が手を加えていくことで、魅力に磨きがかかる

小國 いま携わっている旧角野邸は、ずっと仲良くさせていただいている長田区のまちづくり課の方から紹介を受けました。正直、最初はあまり良さが分からなかったのですが、継続的に使うために、毎週のように通って掃除したり補修したりする中で、見どころが分かってきました。何回か足を運ぶことでようやく魅力が見つかるのではないかと思います。若い世代は「あるのが普通」と思ってしまう傾向にありますから、自分たちで手を加えて整えていくという訓練から始めないといけないと思います。面白い場所はすでにあると思うので、それをどう維持していくかは若い世代が担い手となって、しんどいことも積み重ねていかなければいけない。少し行政が用意しすぎなのかもしれません。

 

廃校をどう活用するか

 太田 小学校はいい場所だと思います。さまざまな世代に共通のものだし、建物自体も魅力的だし、使い勝手もいいし、場所もいいし。神戸にも廃校になった所が多くありますから、使わない手はないですね。

 

外部からの持ち込み企画にも柔軟に対応することが重要

寺沢正敏1寺沢 旧二葉小学校の使い方の話をしますと、そこにいた私たちに企画力があったかといえば、そこまであったとは思いません。外部の方が「こういうことをやりたい」と持ち込んでくれるのです。それをなるべく実現できるようにサポートしました。「制約などがあり厳しいかもしれないけれど、なんとかする」と。ある持ち込み企画で「小学校の中で日本酒を飲んで品評会をする」というものがありましたが。学校でお酒を飲むことなど、私たちでは絶対に考えられませんが、「大人の文化祭」という名称が付けられていたんですが、管理する側の我々が制約を拡大解釈することで実現に至りました。

 

前畑(洋) 私たちのNPOでも企画を持ち込みました。寺沢さんがいたからということが大きいです。ハブになってくれる人が大事ですね。湊川隧道なら尾原所長です。いろいろとお願いしたことに対応していただけるし、話も面白いし。そういう人がいないと、なかなか難しいでしょうね。

地域遺産をどのように楽しく伝えるか

 現在、神戸の三大遺産、近代土木遺産を巡るツアーを準備しているのですが、何か面白い伝え方、見せ方はないかなと考えているところです。

前畑(洋) 普段は見られない所ほど、見たいと思いますし、面白いと感じますね。産業遺産でロッククライミングをしたり、海の中の遺産であればダイビングと組み合わせたりと大胆な使い方をしている所もあります。いきなりそこまでは無理だとは思いますが、徐々にその方向に持っていくことはできるのではないでしょうか。

未来のための遺産としてPR

前畑(温) 廃墟や工場跡などは、その時代に生きた人たちから見れば負の遺産なのかもしれませんが、若い世代は負の遺産だとは思いません。姫路モノレールも同じで、それを見るために姫路に通う人もいます。私自身、姫路モノレールを見るために姫路を訪れるようになって、街の魅力を再認識しました。モノレールを見て、あのおいしいパン屋にも行って、ここにも寄ってというように、姫路の街が楽しくて仕方がないのです。でもそのきっかけは姫路モノレールで、そうなると負の遺産ではなくて、未来のための遺産になります。私は湊川隧道も大好きなので、もっと多くの人に知ってほしいですね。

企画から実施までを若い世代と協働で

篠原 若い人に来てもらうためにも、若い世代と一緒に何かやるというのはどうでしょうか。「あさごはんの会」はおじいちゃん、おばあちゃんと若者が協働してやっています。多くの場合、まちづくりは年配の人たちだけでやっています。仕掛ける方もお客さんも年配で、下の世代がまるっきり抜けているのです。もっと若い人の意見を聞いていくべきでしょうね。

太田 今日は、皆さんが自分たちの活動について自分の言葉で話しているのを聞き、素晴らしいと思いました。本当にありがとうございました。のばなしトークはこれからも続けていく予定ですので、皆さんもどんどん意見をお寄せください。

 

集合写真

 

お問い合わせ

部署名:神戸県民センター 県民交流室

Eメール:kobe_kem@pref.hyogo.lg.jp