ここから本文です。
兵庫県は、おいしい牛肉になる和牛として全国的に有名な「但馬牛(たじまうし)」の原産地です。農家には、母牛から子牛を産ませて8~9か月育てたあと、子牛市場で売る「繁殖農家」と、子牛を大きな牛に育てて売る「肥育農家」があります。農家はえさの作り方や与え方を工夫し、病気にかからないように世話をして、健康な牛に育てます。
但馬牛の子牛は、但馬地域、淡路地域でたくさん産まれ、神戸市、三田市、加古川市、西脇市、篠山市などで肥育されています。
牛乳は、乳用牛の乳をしぼって作ります。乳用牛は、淡路地域や神戸市、播磨地域(東播磨)で多く飼われています。
乳しぼりはミルカーという機械で行い、しぼった乳はミルクローリー車が集めて牛乳工場に運び、殺菌して容器につめ、牛乳を作ります。生産者のみなさんは、安全でおいしい牛乳をみんなにとどけるために、牛の健康や毎日の乳のしぼり方に注意しています。
卵を産ませるためのにわとりを採卵鶏といいます。播磨地域などで飼われ、兵庫県全体では年間約9万トンの卵が生産されています。1羽のにわとりは1年間に280個ほどの卵を産みます。最近は、何万羽ものにわとりを飼い、自動で卵を集めて洗い、パックづめまで行う大きな養鶏場が多くなっています。
とり肉にするにわとりを肉用鶏といいます。但馬地域で多く飼われ、生まれて50日ほどでとり肉になるブロイラーという種類がほとんどです。
ブロイラーのほかに、地鶏(じどり)という、各地で昔から飼われてきた種類のにわとりも飼われています。兵庫県では、「ひょうご味(あじ)どり」という地鶏が飼われており、コクと歯ごたえのあるお肉が特ちょうです。
豚は播磨地域などで飼われています。豚は150日ごとに11頭ほどの子豚を産みます。子豚は生まれてから約180日で出荷され、豚肉になります。
お問い合わせ