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更新日:2022年10月25日

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但馬のふるさと野菜(養父市、朝来市、香美町)

朝倉山椒

朝倉山椒

【生産地】 養父市

 

【来歴】

但馬の朝倉山椒は日本の絶品にして・・・この山椒は毎年幕府に進献するの例なりしか(校補但馬考)。八鹿朝倉村の豪族朝倉氏とその地名から朝倉山椒の名がついた。

トゲのない山椒として知られている朝倉山椒の原生地は、現在の養父市八鹿町朝倉で、山城地方誌の「よう州府志」(1684年)によると「但馬朝倉より産出する山椒を佳となし、京師富小路にてこれを売る」とあり、「重複本草網目啓蒙」(1809年)に「蜀椒―アサクラサンショ唐にては蜀の国に山椒を上品とし故に本邦の朝倉山椒を蜀椒という」とある。また、江戸中期(1730年)頃に朝倉村、今滝寺村より出石藩江戸屋敷に朝倉山椒を献上したとされている。

付近の山野にも多く自生しており、昭和40年頃までは、木の芽、青実の佃煮など春の味覚として自家用が主であったが、50年代に入り、薬用、香辛料等需要の増大とともに栽培も増加した。

 

【特性】

木にはトゲがなく、雌雄の木のうち、雌木に山椒の実は大粒で山椒特有の渋みが少なく、まろやかな味と香りが好まれる。

 

【利用方法】

醤油、味醂で煮詰めたつくだにとして好評を博している。

 

【問い合わせ先等】

《販売時期》 5月下旬~6月上旬

《問い合わせ先》 JAたじま営農生産部営農課 TEL:079-662-4145

岩津ねぎ

岩津ねぎ

【生産地】 朝来市

 

【来歴】

生野銀山の冬の生鮮野菜として栽培が始まったと言われているが、来歴は定かではない。生野銀山の役人が京都より九条ネギの種子をもち帰り、現在の朝来市岩津周辺の農家に栽培させていたことが始まりとされている。「朝来誌」(明治36年)によると、享和3年(1803年)頃「津村子(現在の岩津)にねぎを産す、佳品を以て称せられる」と記され、このネギが高く評価されていたことがうかがえる。

最盛期には、40haも栽培されていたが栽培者の老齢化などに伴い、栽培面積の減少が目立ってきた。最近では、このネギの良さが見直され、品種の選抜、栽培方法の改善などで25ha程度まで面積が増加した。

品種は、地元で栽培されていた「岩津ねぎ」と昭和2年から10年にかけて兵庫農試但馬分場(現兵庫県立農林水産技術総合センター北部農業技術センター)で岩津ねぎと千住系ねぎが交雑育種された「改良岩津ねぎ」の二系統がある。現在の栽培種は「改良岩津ねぎ」である。

 

【特性】

根深ねぎと葉ねぎの兼用種であり、葉は濃緑で、寒さにあうと葉身内部に粘質物を生じ、葉、葉鞘部(軟白部)の肉質は柔軟で香気高く、品質が優れ、耐寒性が強い。

全長100cm前後、軟白部が25~30cm、茎の太さ2~3cmくらいが良品とされている。葉、軟白部とも食べられるおいしいねぎと定評がある。

 

【利用方法】

カニすき、すき焼き、麺類の薬味、みそ汁、串焼き、和え物など、多くの調理に使用できる。

 

【問い合わせ先等】

《主な販売先》 Aコープ、コープこうべ、フレッシュあさご、但馬のまほろば

《販売時期》 11月下旬~2月下旬

《問い合わせ先1》 岩津ねぎ生産組合 TEL:079-672-2774

《問い合わせ先2》 たじま農業協同組合営農生産部 TEL:079-662-4145

平家かぶら

平家かぶら

【生産地】 香美町香住区

 

【来歴】

兵庫県の日本海側、香美町香住区御崎付近には古くからカブが自生し、土地の人は寿永4年(1185)壇ノ浦の戦に敗れた平教盛とその家来がこの地に上陸した際、このカブを食べたとして『へいけかぶら』と呼んでいる。戦時中ばかりでなく、現在も自生品を採って利用している。本種は山を拓くと自然に生えると言われ、荒れた耕地には一面に自生する。

産地内にある海抜日本一の御崎灯台周辺は、特に花の咲く3月~4月は観光スポットにもなっている。

 

【特性】

香美町香住区御崎地区に自生している野生のカブで大きいものは、根の太さ20cm、長さ15~20cm、葉の長さ7cm程になる。

葉は、軸の部分が短く、葉柄部分にとげがあり、とげは葉脈に沿ってあり、葉の表側の葉脈にもある。根の形は丸型ではなく、肌は岩のようにごつごつしている。根は主根以外にたくさん出ており、香りも強い。

 

【利用方法】

主に葉を利用する。葉を漬け物(塩漬け)やおひたしにしたり、またじゃがいもと一緒に煮つけにする。根は、柔らかいうちはみそ汁やかす汁の具として利用することがある。大きくなるとすじが多くて食べることができない。

 

【問い合わせ先等】

《問い合わせ先》 -

 

お問い合わせ

部署名:農林水産部 農産園芸課

電話:078-362-3494

FAX:078-362-4092

Eメール:nousanengeika@pref.hyogo.lg.jp