兵庫県漁業協同組合連合会の「全国育樹活動コンクール林野庁長官賞」の受賞
2022年10月5日
担当部署名/農林水産部治山課森づくり普及班
直通電話/078-362-3613(内4218)
森に降った雨が腐葉土の中に蓄積され、その過程で栄養分が溶け込み、川から海へとゆっくり流れ込みます。海では、その栄養は植物プランクトン、海藻などに利用され、食物連鎖により動物プランクトン、魚類などへとつながります。このような物質循環の流れを踏まえ、兵庫県漁業協同組合連合会(代表理事会長 田沼政男、明石市中崎)では、「豊かな森が豊かな海を育てます」を合言葉に20年以上にわたり植樹・育樹活動に取り組んできたところです。
この度、これらの功績が評価され、公益社団法人国土緑化推進機構主催の令和4年度「全国育樹活動コンクール」において林野庁長官賞を受賞されました。
なお、表彰式は、11月12日(土曜日)及び13日(日曜日)に大分県で開催される第45回全国育樹祭にて行われる予定です。
1 兵庫県漁業協同組合連合会の取組概要
・ イカナゴ漁、ノリやカキの養殖等水産業が盛んな瀬戸内海に注ぐ揖保川の上流に位置し、「しそう森林王国」をうたう宍粟市内において、平成11年に若手漁業者やその家族らがミズナラやクヌギなどを植栽した。その活動を皮切りに、現在までに、日本海側や淡路島も含め11箇所で郷土樹種を植栽してきた。
・ さらに、豊かな森づくりには育樹が不可欠であるとの認識のもと、下草刈りなどの保育に加え、平成19年度からは除伐などの里山林整備に活動対象を拡大した。
・ これらの継続的な取組みの結果、22年間の活動実績は45回を数え、植樹・育樹活動への参加者は、延べ4,300人に達した。
2 全国育樹活動コンクールについて
森林及び樹木の保護・保育の推進は、国土の緑化を進めるうえで極めて重要であることから、地域の育樹活動などで顕著な実績をあげた団体等を表彰する公益社団法人国土緑化推進機構主催のコンクールである。
3 本県における過去の受賞状況
平成元年度以降、農林水産大臣賞を3団体、国土緑化推進機構理事長賞を15団体が受賞している(大臣賞に次ぐ林野庁長官賞は本件が初めて。)。
農林水産大臣賞
平成17年度 三田里山どんぐりくらぶ(三田市)
平成19年度 NPO法人ひょうご森の倶楽部(神戸市)
平成28年度 こうべ森の学校(神戸市)
4 参考資料
・ 漁業者の森づくり(植樹・育樹活動)の取組実績
・ 漁業者の森づくりの位置図・実施回数
・ 本県における全国育樹活動コンクール(団体)受賞者一覧(平成元年度以降)