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県立三木山森林公園内のコバノミツバツツジ群落の三木市指定天然記念物の指定

2023年4月25日

担当部署名/農林水産部治山課森づくり普及班 外郭団体名等/公益社団法人 ひょうご農林機構  直通電話/078-362-314(内線3966)

 兵庫県立三木山森林公園内のコバノミツバツツジ群落について、令和4年10月に、三木市に対し、市指定文化財(指定文化財の種別:天然記念物)の指定を申請したところ、このたび、令和5年4月21日付けで指定(植物群落としては三木市初の天然記念物指定)を受けましたのでお知らせします。

1 三木山森林公園について
 「人と森林の共生」をテーマに多様な森林を育成するとともに、豊かな緑の中で、多くの県民の方々が、文化活動及びレクリエーション活動を行うことにより、「森とのふれあい」を深めるため設置された森林公園です。

 ・所在地 :三木市福井字三木山2465-1
 ・開園  :平成5年5月23日
 ・施設面積:約81ヘクタール
 ・主要施設:森の文化館、森のクラフト館、茶室・休憩所、森のバーベキュー広場 等
 ・来園者数:年間約60万人

2 コバノミツバツツジについて
 本州西部、四国及び九州北部に広く分布し、4月の初め頃に、多数の桃色の花を一斉に付ける、ツツジ科・ツツジ属の夏緑低木です。
 近年、アカマツ林の衰退、植生遷移等により、かつてコバノミツバツツジが群生していた地域においても急激に
減少しており、『兵庫県版レッドデータブック2020(植物・植物 群落)』においても、「Cランク(兵庫県内において存続基盤が脆弱な種。環境省レッドデータブックの絶滅危惧2.類と準絶滅危惧の一部に相当)」に区分され、その貴重性が評価されています。

3 公園内のコバノミツバツツジ群落の三木市指定天然記念物の指定について
 公園内の北東部に位置する「ツツジ尾根」付近の遊歩道沿いの低木層にコバノミツバツツジが優占する群落が約2.11ヘクタールあり、そのうち整備を終えた0.92ヘクタールに 約2,500株のコバノミツバツツジが春に開花し、大変美しい景観を呈しています。
 かつて、三木市には多く見られたものの、今ではその数が減少しつつあるコバノミツバツツジ群落が、公園管理において環境整備がなされ、維持されている状況は非常に貴重 であり、景観的にも優れていることから、このたび、市の指定文化財の指定を受けたことは非常に大きな意義を有するものです。引き続き、コバノミツバツツジの生育に適した環境整備を、年間0.1ヘクタールを目標に行っていきます。