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外来生物リスト(ブラックリスト)及びレッドリストへの追加等について

2011年8月26日

担当部署名/農政環境部環境創造局自然環境課  直通電話/078-362-3274 

このたび、下記の動植物及び植物群落について、県内での最新の生育・生息情報等を踏まえて「兵庫県の生物多様性に悪影響を及ぼす外来生物リスト(ブラックリスト)」の追加及び「兵庫県版レッドリスト」の追加・変更を行いました。


 
1 外来生物リスト(ブラックリスト)の追加
(1)追加する種
オオクビキレガイ
 
(2)ランク
Yランク(注意種)

〈ブラックリストカテゴリー〉
X(警戒種):生物多様性への影響が大きい、または今後影響が大きくなることが予測される種
Y(注意種):生物多様性への影響がある種、将来影響を及ぼす可能性が考えられるなど、引き続き情報を集積し今後の動向を注目していく種

(3)理由
オオクビキレガイは地中海沿岸、ヨーロッパ側、アフリカ側に分布し、乾燥に強く、自家受精も行うことから非常に繁殖力が強い。日本での侵入は福岡県、山口県、佐賀県、熊本県、大分県に分布し、特に福岡・山口両県は分布が広く、侵入してからの時間的経過が長く、ここから分散したと考えられる。阪神間では、昨年、大阪府の埋立地で発見され、埋立地ではかなりの拡散がなされているが、幸い他の地域から隔離されているため、それ以上の拡散は免れている。しかし、平成23年5月頃に、兵庫県伊丹市で生息が確認され、また、尼崎市でも見つかっている。在来カタツムリ等の陸性貝類、ナメクジ類、ミミズ類、農作物に対して捕食等の影響を及ぼす。

(4)他府県での指定の状況
・環境省  外来生物法(未判定外来生物)
・京都府  外来生物リスト 
要注目種(京都府内において今後の動向を注目すべき外来種)未確認種
・熊本県  外来生物報告書 
要警戒外来生物B(県内に侵入している又は導入されている外来生物)

2 兵庫県版レッドデータブックへの追加・変更について
(植物群落)
(1)追加するリスト
1)エドヒガン群落
・川西市黒川(奥瀧谷)Bランク
・川西市国崎(一庫公園)Bランク
(理由)調査の結果、群生地としてまとまった規模で生育し、質的にも県内では貴重な群落である。

2)コナラ-アベマキ群落
・西宮市社家郷山 Cランク
(理由)企業等による保全活動で群落の価値が向上し、市内では貴重な群落となっている。

3)ヒメヘビイチゴ個体群 
・西宮市社家郷山 Aランク
(理由)Aランク種のヒメヘビイチゴの個体群がまとまった規模で生育し、全国的にも貴重な群落である。
 
(2)変更するリスト
1)神戸市灘区摩耶山町・摩耶山(スダジイ群落):CランクからBランクに変更
(理由)ヨウラクラン、カヤラン、ムギラン、シノブなどの貴重な着生植物が生育し、県内では貴重な群落である。

2)三田市西野上(ツクシガヤ群落):CランクからAランクに変更
(理由)ツクシガヤは種としてAランクであり、全国的にも最大規模と考えられる群生地が分布している。

3)三田市加茂・青野川(ツクシガヤ群落):CランクからAランクに変更
(理由)ツクシガヤは種としてAランクであり、全国的にも最大規模と考えられる群生地が分布している。

4)豊岡市、養父市(円山川中流(鶴岡・中郷・日置・朝倉・赤崎・坂本・藪  崎)(カワラハハコ個体群):BランクからAランクに変更
(理由)全国的に見ても、その分布が大規模である。

〈植物群落カテゴリー〉
Aランク:規模的、質的にすぐれており貴重性の程度が最も高く、全国的価値に相当するもの。

Bランク:Aランクに準ずるもので、地方的価値、都道府県的価値に相当するもの

Cランク:Bランクに準ずるもので、市町的価値に相当するもの

(爬虫類)
タワヤモリ:AランクからBランクに変更
(理由)個々の要素の深刻さの程度、そして同様にAランクに判定される他種における危急度や存続基盤の脆弱性との整合性から見ると、現状では危急度が過大評価されている。また、直近のリスト改訂を行った2003年以降の調査により、生息範囲は極めて小さい数カ所でしかないことに変化はないが、個体群が増加傾向にあり、絶滅の危機に瀕している状況ではない。
 
(哺乳類)
ツキノワグマ:AランクからBランクに変更
(理由)2003年以降、目撃情報は兵庫県北部を中心に広域で得られている。また、森林動物研究センターが個体数を推定した結果、個体数は増加してきていることが明らかとなり、絶滅の危機に瀕している状況ではない。
(推定頭数:2003年 約100頭 → 2010年 約650頭)
〈爬虫類・哺乳類カテゴリー〉
今見られない:兵庫県内での確認記録、標本があるなど、かつては生息していたと考えられるが、現在は見られなくなり、生息の可能性がないと考えら
れる種

Aランク:環境省レッドデータブックの絶滅危惧 I 類に相当。兵庫県において絶滅の危機に瀕している種など、緊急の保全対策、厳重な保全対策の必要な種

Bランク:環境省レッドデータブックの絶滅危惧II類に相当。兵庫県において絶滅の危機が増大している種

Cランク:環境省レッドデータブックの準絶滅危惧に相当。兵庫県において存続基盤が脆弱な種

要注目種:最近減少が著しい種、優れた自然環境の指標となる種などの貴重種に準ずる種

地域限定貴重種:兵庫県全域で見ると貴重とはいえないが、兵庫県内の特定の地域においてはA、B、C、要注目のいずれかのランクに該当する程度の貴重性を有する種

要調査種:環境省レッドデータブックの情報不足に相当。兵庫県において評価するに足るデータがない種

(注)本県では2003年版レッドデータブックの見直しを2009年度から分野別に進めており、下記のとおり改訂版を作成している。
・兵庫県版レッドデータブック2010(植物・植物群落)
・兵庫県版レッドデータブック2011(地形・地質・自然景観・生態系)
今回の植物群落への追加等は2010年版に対して行うものであり、爬虫類及び哺乳類の変更は2003年版に対して行うものである。

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