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更新日:2010年11月9日

但馬県民局/局長メッセージ(平成22年10月)

『若者が定着・定住する地域』

7月の但馬地域夢会議

 去る7月3日、日高文化体育館で開催された、今年度最初の地域夢会議でのこと。
 但馬夢テーブル委員会の委員の皆さんをはじめ、参加された方々の熱心な議論に耳を傾けていて、とても印象に残った話題があります。
 それは、「但馬から外にでた若者がなかなか帰ってこない(帰ってこれない)」という課題をめぐるものでした。

●会場では、多くの意見が飛び交いました。そのいくつかを、手帳に書き留めたものから(少し編集をほどこして)拾ってみます。
・子どもの頃から但馬の良さを身をもって体験させる。学校でも但馬のことをしっかり教える。地域のことを知れば、愛着がわく。地域を愛する心があれば、一度は外に出ても必ず帰ってくる。
・生まれた場所に帰ってくるのは、そこに居場所(受け入れてくれる場所)があるから。役割があるから。つながっているから。
・若者が帰ってこないのは仕事がないから。だったら、仕事をつくればいい。お金儲けプラスαの仕事をたくさんつくる。但馬は、やる気のある人には活躍の舞台が与えられる地域だ。
・農家の息子でなくても、やる気のある人を受け入れて農業の担い手になってもらえばいい。但馬出身者にかぎらず、都市の若者をもっと活用すべき。空き家をマッチングして、そこに住んでもらえばいい。

 但馬が元気になるためには、若者を呼び込まないといけない。但馬に生まれ育ち、学業や就職や結婚のために転出した人たちだけでなく、自らの「居場所」と「活躍の舞台」を模索しているもっと多くの若者を。
 そのためには、そこに住み、暮らし続けることを選びとる「魅力」と、若者がやる気もって働き、地域のなかで役割を果たす「仕事」をたくさんつくらなければならない。
 夢会議でのやりとりを聞きながら、私はそんなことを考えていました。

「但馬まるごと感動市」を楽しむ若い親子

●若者の定着・定住を促進するためには、地域の魅力をつくることが大切です。
 魅力の要素はたくさんあります。まずは、安心して暮らせる安全な生活環境をととのえることです。
 山の管理を徹底するなど、自然災害に備えた地域の危機管理に万全を期すことはもちろん、何よりも、医療と福祉の水準を高めなければなりません。
 若い世代の最大の関心は、安心して子どもを生み育てられる環境です。生涯その地で暮らし続けるためには、老後の生活の不安も払拭しなければなりません。
 「マイナスをプラスに」の発想で、最先端の医療と福祉のしくみをつくり、「子どもを生み育てるなら但馬で」「年をとったら但馬へ」といわれる地域をめざすことです。
 教育や文化も重要な魅力の要素です。生まれてくる子どもたちのためだけでなく、若い親にとっても、日々向上心と創造力と遊び心を刺激され、かつ身近なところで充足できる環境は、生活の充実と生きる歓びをもたらしてくれます。
 豊かな森・川・海、食をはじめとする大地の恵み、ゆったりとしたライフスタイル、自然と調和した街のたたずまい。そうした都市にはない固有の魅力を磨きあげることも大切です。
 「一度は訪れたい」「いつか暮らしてみたい」と憧れをもって多くのツーリストを迎える地域(コミュニティ)は、そこに住み働く若者たちの誇りを育むことでしょう。

但馬の若いクリエイターのチャレンジショップ「TSUBOMI本舗」の様子

●若者が但馬に定着・定住するためには、働く場と機会がなければなりません。
 企業誘致に力を入れて、雇用の場を確保することだけではなくて、地域の必要に根ざした「小さな仕事」を若者のためにたくさん用意していかなければいけない。
 これからの但馬の「成長戦略」にとっても、それは一つの有効な方策になっていくのではないか。私はそう考えています。
 先に述べた地域の魅力をつくっていくためには、多くの人々の知恵と働きがなければなりません。
 そこに若者の力を取り入れることができたら、つまり地域の課題を解決するための「小さな仕事」を若者のためにつくることができたら、それこそ一石二鳥ではないでしょうか。
 明治大学農学部の小田切徳美教授が、ある講演でこんな話をされました。
「多くの農業者が、あと少し収入があればと思っている。その額は、月3万円から5万円程度。そのような小さな経済を、たとえば農産物加工・直売といったかたちで積み重ねていくことが今後の地域経済再生の柱になる。
 小さな経済主体が100から200も集まれば、それを調整・マネジメントすることが必要になる。みんなで2、3万円ずつ出し合えば、年間2~300万円の給料を用意できる。それで若者の仕事をつくる。そのような、もうひとつの地域開発のパターンが求められている。」
 これと同じ発想で、街づくりや商店街振興、ツーリズム、いわゆる限界集落対策、はては「婚活」といった様々な地域課題を解決するための仕事をつくる。
 コミュニティ・ビジネスやソーシャル・ビジネスといわれる「小さな起業」をたくさん興して、若者の活躍できる舞台を用意する。
 そのような取り組みを戦略的に進めていけば、いずれは、但馬の定着人口を増やすことにもつながっていくのではないかと思います。
 今月の9日、第2回の地域夢会議が開催されます。テーマは、「THE 但馬力!」~みんなで作ろう但馬力指標。
 「但馬力」の中核は、未来を担う若者です。若者にとっての但馬の魅力とは何か、そしてその魅力づくりのために若者が活躍できる場をどのように用意していくか。
 夢会議の議論に期待しています。

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